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ジャケ買いした一冊。ようやく読むことができた。ふふッと笑ったり、妙に切なくなったりした一冊だった。いろんなことに敏感な人なのだと何度も思った。
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些細なことを考えすぎた結果、なんか妙な感じになっちゃうことが多々あるけれど、そういうことを言語化してくれる穂村さんがいることが心強い。どうしようもないことを考えているのは自分だけじゃないと分かる嬉しさ。それにしても「インテルの味」には痺れた…素敵…。
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懐かしい、この暗い笑い。共感ポイントもたくさんあるけど、わたしよりはるか上をゆく、自意識過剰さと暗さに笑ってしまう。
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歌人の穂村弘さんのエッセイ集。
ふわふわしてるようで、考えすぎてて、なんとも掴みどころが難しい。と、いう印象を受けました。その分、読んでて面白い。
この面白味の答えは、最後の又吉直樹さんとの対談で謎が少し解けた気がします。
「悪魔の子」。前にスルッとパワハラ的な発言をされたとき、あまりの驚きですぐには言い返せなかったな。その後、上司に相談したら「どうして、そのときに言い返さないの」と、言われたもの。たぶんそう言える人は、この本の印象は、私とは全然違うものなのでしょうね。
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図書館。
ずっと楽しみにしていてやっと手に取ったのに、これまで作品のように楽しめない。つくづく本というのは自分の気分に左右されるなぁ。いつかもちょっと余裕があるときに読み直してみるかな。
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各媒体の連載を集めた本。マナーの話はダブってますね。
年をいくら重ねても、本質的な部分は変わらず、
むしろ重ねた分だけ、問題もまた増えていく、ような。
男性が書いているから、笑って読める本だと毎度思う。
最後の対談の中で、自分一人だけだと思っていることが
ネタになり本になり、
それが売れるということの不思議さについて書いてあった。
確かに。
みんな共感しているのに、普通に何もないように生活しているんだな。
うまくいかないことから考えるきっかけが生まれる。
違和感をちゃんと言葉にするセンスはさすが。
単なるあるあるを超える研ぎ澄まされた普遍性。
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この人、モテないとか、自意識過剰で自分を持て余すだとか書いているけれど、リアルで会ったら、オーラがあって、不思議ちゃんで、雰囲気があって、絶対モテると思う。
本としては、とてもおもしろくて好き。
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装丁が素敵で思わず手にとりました!キンチョール〜!!
穂村さんのエッセイは初めてだったけど、わかるわかる!っていうことから、気にしすぎでは!?ってことまでいろいろ書かれていて楽しく読めた!世の中を見ている視点が違っていて、よくこんなこと考えるな〜と感心しました。最後の対談も楽しかった!
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初穂村さん。面白い。この方もHSPなのかしら。周りを気にして臆病な振る舞いになってしまう点など共感できる内容がたくさんあるし、目の付け所も面白い。夜中蚊と戦うつもりの彼女、客体として自分を見ない「男」が道端でたんを吐く、本が一冊あれば電車に閉じ込められても平気、測量が趣味の人の「市販の地図は案外狂っている」、会社の後輩女性:実家ぐらしで無職の彼が一緒に住んでいて趣味が夜釣り、ルーニーは植毛の人、綾波レイに過剰反応する小説家Nさん(女性)、電車の網棚に寝ている少年、足元の鞄の中にげろを吐く会社員男性、フリースって部屋着だったのか。
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長らく積読してたのだけど、ビブリオバトルで紹介しようと思って読んでみた。読んでもないのに紹介しようと思うのもあれですが、まあ期待を裏切らないだろうと言うことで。
読めば相変わらずのホムホムワールド、自意識過剰と完璧主機と強烈な劣等感と自虐がぐちゃぐちゃになってるんだけど、でも何だか世の中の現象を俯瞰してる感じ、独特の感性がおもしろい。そことそこがリンクしますか、という飛躍は、さすが歌人の見立ての力だなあと思う。
あと、表現とか語感が可愛くて、ちょっと声に出してリズムを味わいたくなってしまう。
こういう、ある意味ネガティブことばかり書いてるのを読むのが面倒くさい、という人もいるだろうし好みは分かれると思うが、私はとても好きだ。ポジティブさを押し付けられるより、ネガティブさから勝手に想像の翼が飛び出しちゃうような本の方が、なんか疲れが取れるような気がするんだよ。
あと、装丁がすごくいい。
この強烈に主張してくる昔の蚊取り線香の缶みたいな雰囲気、一度は手に取ってしまうよな、と思う。
最後の又吉直樹との特別対談も、よい。なんだか世間からズレてるもの同士の対話ではあるけど、みんな多かれ少なかれそう言うとこあるよね、なかったことにしてるけどあるでしょ?って言う。もう少しそういうところが楽に出せたら、優しい世の中になるのにね。