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なんかこういう人たちって、自分たちにとっての当たり前が他の人たちにとって当たり前でなくなっていて、だから自分たちの陣営が劣勢に陥りつつあることに気づいてないのかな? と思ってしまう。いくら定年退職後とはいえ、ジャーナリスト(?)として視野が狭すぎるし、自らの説得力のなさに盲目すぎるのではなかろうか。反対陣営はこの本読みゃしないと高を括っているのかもしれんが、意外や読んで、突っ込みどころをあげつらってくるんじゃないかね(私は反対陣営でないから読んで、説得力のなさにがっかりしたくち)。
第2章・第3章を見ると、NHKが危ない(著者たちの言う意味で)のは、今の会長・経営委員問題なんかと関係なく、何十年も前からじゃないか、と思う。また、そういう意味で、危ないのはNHKだけではなくて、メジャーなマスメディアはこぞって危ないんじゃないかね。
言論の自由のほうが守秘義務より上位に来るとNHKの法務担当(弁護士)が言ったとあり(p.184)、あたかも守秘義務に反して自由な発信をしてよいかのように書いているが、ホントなのかね? そういう意味なら、守秘義務なんて意味なくなっちゃうんでは? 弁護士が言ったのは違う意味では? また、裁判や国会での証言で真実を述べることは、表現の自由とは別の問題でしょう。
第五福竜丸事件をきっかけとした核実験反対の署名が「3億2000万人」にのぼって「日本人3人のうち1人が署名した計算」とか驚き呆れるような杜撰な記述(p.161)も気になる。多分1桁間違えた? でも、全部アラビア数字でゼロの数が、とかでなく、この書き方でミスに気付かないとは…