紙の本
電子書籍の未来
2017/01/15 16:23
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子書籍は形がなく消えやすいものというイメージでしたが、簡単に大量のものを長く保存できるものというイメージに変わりました。しかし、図書館が電子書籍になってしまうのは、悲しいと思います。
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Kindle第2世代までのプロジェクトにかかわった著者による電子書籍をめぐるあれこれエッセイ。
「本」というフォーマットや「読書」という行為について決して人類固有の普遍的なものではないのだ、というスタンスや、メディアの占有率の話から考えるところなんかは改めてそうだよなぁ、と思うところもあったけれど、全体的には微妙。去年から撤退が報じられているNookの話がやたら出てきたりするのも、これはいつ書かれた話?という気がするし、ePubがアドビ独自のフォーマットだ、とか出てたりすると、んん?と思ってしまう。
この本がどういうところで書かれた(発表された)ものだ、などの情報もないし、どうせなら訳注つければ?と思うところもあって、タイトルで勝負する、ちょっと雑な本だと思ったのが正直なところです。
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Amazon Kindleの開発者による電子書籍/電子書籍リーダー/(紙の)書籍についてのあれこれ。
著者は電子書籍にたいしては前向きである。一方で紙の書籍のよさも多方面から指摘しています。
本書自体は、電子書籍の現状を多方面から報告、紹介している印象。ハードウェア、作家、書店、ネット販売、子供への影響、デジタル化、デジタルならではの電子書籍演出など。
本というものを語るときに、いろんな切り口があるなぁと思いました。ただし、各章の主張については印象薄いです。現状分析、指摘ポイントはその通りなのですが、意外な視点や極端な将来像が提示されていないと思います。読んでいて刺激がすくないんですよ。
個人的に書籍は図書館で借りてます。理由は、無料だから。同じ本は2回読まないから。「今読みたい、すぐ読みたい」本も(図書館での順番待ちを)我慢できるからです。子供のころから本(小説)を買うという行為になじみがないです。
電子図書館ができれば、私の読書ライフも電子化されちゃうと思います。
徐々に確実に電子書籍化していく流れは止まらないと思います。
各章末のコラムコーナー(ブックマークと読んでいた)が面白かったです。
・本のよさは「教育」と「経験」
・本は人の本能である「想像力」を鍛え、満たす
という指摘が、読後に残りました。
原題は「Burning Pages」なのかな?
日本語題「本は死なない」と間逆に近いニュアンスと思いますが、日本語題の方が内容にしっくりきます。しっくりきちゃうのが逆に残念な感じ。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11902502006.html
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アメリカのビーチには古本屋があってペーパーバックを大量に売っている。そのうち電子書籍が売られるようになるのか。
21世紀の2大発明は、iPhoneとKindle。
電子書籍には紙の本のように素早くページをめくることができないという欠点もある。
電子書籍の大きなメリットの1つは読んだ本を補完して整理できる点。
アマゾンでは商品そのものよりもカスタマーレビューの方が注目を集める場合がある。
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Kindle開発メンバーなのだが、紙の本に対する愛が感じられる。記録メディアとしては、複製は可能だが電子メディアは紙よりも耐用年数が短いというのはひとつの着眼点。
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Kindleの開発者が語る本の未来。とても面白くてワクワクしました。紙の本、電子書籍に限定せず読書好きの著者が語る本の未来とKindleへの愛は矛盾しているようですが、要はコンテンツなんですよね、紙かどうかなんて重要じゃないのです。でも彼が夢想する電子書籍リーダーはマイクロブックで天井に投影して読書するデバイスで白い本を買ってその上に投影してページをめくりながらも読めるとか、本当にワクワクしました。電子書籍が作者と読者が集まるチャットルームになるだろうとかはいまもTwitterや本のソーシャルサイトで少し実現しています。
AppleのiPadやバーンズアンドノーブルのNOOKもベタ褒め。本とデバイスが本当に好きなんでしょうね、私もです。
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立花隆氏が推薦する電子書籍に関する本です。電子書籍の可能性として、SNSの活用には、なるほどと納得感があります。また、ハードの欠点として、紙の書籍は、数年後も読めますが、電子書籍は、データを読み取るハードが陳腐が激しく、数年後には、読めなくなるとの指摘には、納得です。これは、我々がよく経験するデジカメや昔撮ったビデオがハードが壊れて再生出来なくなることと共通しています。この記述は、「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」にも展開されています。やっぱり紙の書物なんでしょうか?
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電子書籍に触れているが、紙の本の良さも捨てがたい。そんな自分にとって電子書籍の良さを改めて認識できた。つながりやクラウドを利用出来ることはメリットである。自分には本を手でめくる感覚が好きだし、素早くページをめくるのは紙の方が早い。そんなメリットを考えてそれぞれいいとこ取りをしていこうと思う。
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本は五感で読むものだという観点からでは、現在利用できる電子書籍リーダーはまだまだ不十分だと感じる。
読書は非常に個人的な行為であり、自分の脳内での結びつきを楽しんでいると思っているので、ソーシャルリーディングやReading2.0には残念ながら賛同出来ない。
本書の中で最も同意できた箇所は以下の部分だった。
「どうやって電子書籍を読めばいいのか、どの電子書籍を読めばいいのか、どの電子書籍リーダーを選べばいいのか、そもそも電子書籍を読むべきなのか。テクノロジーが混乱を巻き起こしていることは確かだ」
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いま私にとってkindleで読書をするよは当たり前になっている。世界中どこにいても自分の本棚を持っていける素晴らしさ。どこにいても手軽に本を取り出せて読書ができる。そのkindleを開発した様子がわかって興奮した。
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図書館より
キンドル開発の裏話から、キンドル製作者が予測する読書の未来について書かれています。
ここで言う「本」は紙の本のことは指していません。電子書籍を含めた「本」のことです。
読んでいると未来の本や文化への可能性を感じます。著者自身は紙の本が好きである、ということを何度も書いているのですが、その一方で電子書籍の可能性についても言及し続けます。
本は様々な情報や物語を伝えるための容器のような役割があるのだと思います。写本から活版印刷に本の製造形式が変わっても、その役割は変わらなかったし、紙から電子に変わってもきっと変わらないはずです。
そして、情報や物語を手早く多くの人に伝えるには紙より電子の方が効率がいいのも確かだと思います。本というものが伝える役割を持つ以上、効率がいいものに変わっていくのは不可避だと思います。
この本の中で図書館の話が出てきます。図書館の役割は本の所蔵ですが、それはつまり本の中にある物語や情報を保存することです。
本を電子書籍化することも、電子書籍化した企業に本のデータが蓄えられていくため図書館と似ている、と著者は指摘します。
単に電子書籍は新たなビジネスの始まりだと思っていたのですが、それが結果として、人類が今まで本に書いてきた情報や物語がすべて保存されることにつながるということらしいです。
それを知った時、今の電子書籍の流れは、単なる紙から電子へ、という単純なことではなく人類の文化の新たな可能性なんだと、少し感動してしまいました。
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著者はキンドル開発者の一人だけど、その後グーグルへ転職し、更にこの本の出版時点(2013)には書籍検索サイト企業を設立していたので、「キンドル開発者」視点、というバイアスはあまりかかっておらず、割合中立的な立場にある。ただ、「紙の本好き」を頻りに標榜する割には、書籍をレガシーなテクノロジーと王列扱いしていたり、物語の具体性を過剰評価していたりといった「?」と思う意見も多い。
アマゾン・アップル・グーグル、それぞれが電子書籍リーダーと電子書籍コンテンツの両方に対して、今後どういうスタンスを取っていくかが興味深いところ。
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Kindleの開発者が語る電子書籍とそれを取り巻く環境の話。とっても面白い。章の間の小話?もうならせる。
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これも、「ブックマーク」読者のKさんからの本ネタ通信で知った本。本の学校のシンポ報告の本『書店と読書環境の未来図』とあわせて借りてきてみた。amazonが出している「キンドル」という電子書籍の読書端末を開発した人が書いた本。
1972年うまれの著者は子どもの頃から「本好き」だったといい、図書館で本を沢山借りて、リュックが重すぎて背負えなかったとか、そんなエピソードがあちらこちらに出てくる。その「本好き」エピソードには共感するところが多かったが、ひるがえって電子書籍の話は、Kさんが通信に書いていたように「読み進みながら感じる拭い難い違和感は、どこから来るのか」と、私も思った。
タイトルは「本は死なない」というのだが、読んでいると、いまの紙のかたちの「本」は絶滅して、これからは電子書籍しかないでしょうという感じ。紙の本にはこんなエエとこがあって、一方で、電子書籍にはこんなエエとこがあって…と、バランスを取って書いてるようには見えるけど、読むと「未来は電子書籍!」という結論に連れていかれる感じ。
▼電子書籍革命によって我々にはどのようなメリットが生まれ、どのようなデメリットが生じるのか。そしてその革命は今後どこに向かうのか。この物語はキンドルだけに留まらない。電子書籍革命そのものを解き明かすための物語である。(p.8)
私が「紙の本」に浸りすぎていて、電子書籍についてあまり経験がないせいかもしれないが(同居人が電子書籍のマンガをタブレットで読んでいて、私も何冊かはタブレットをこすりながら読んだことはある)、デメリット以外はすべてメリットなのか?と思えてならなかった。
「私は紙の本が大好きだし、紙の本にも良さがあるとは思っているが、やはり電子書籍が持つ可能性を信じている」(p.3)という著者は新技術の普及にあたっての「革新者(innovators)」であり「初期導入者(earluy adopters)」だが、いまだに携帯電話を持たず、携帯端末の類を持たない私は、著者のいう「最遅者(laggerds)」なのだろう(それは「リスクを取らず保守的な人間」である傾向が強いそうだ)。
とりあえず、あと5年くらいして(著者の描く未来のとおりであれば、電子書籍がさらに普及したなかで)この本を読みなおしたらどんな感じかなーと思いつつ、読み終える。
(11/10了)