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可愛い表紙に惹かれて購入。アットホームでほんわかした話かと思いきや、なかなか厳しい現実でした。私が知らないだけで、意外と現実にもある 話なのかも。唯一救いだったのは、ミドリがみんなから愛されていることだな。花世ちゃんのエピソード、切ないけど好き。一番心に残った。
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小学生って残酷だよね。
一応、今は性の多様性を受け入れようという建前で世の中動いてるけど、子供の本質は時代に応じてそう簡単に変わるわけではないから。
親のことを罵られたり、笑われたりするのはつらいよ…
ミドリが内履きの中で足の指をギュッとしたという描写が、ミドリの怒りやら恥ずかしさやらいろんな感情が伝わってきて悲しくなった。
特に、この本の舞台は田舎なのだ。
田舎は、「普通」から外れることに対する拒否反応が強いし、噂もすぐ広まる。
都会なら、少しは違ったのかもしれないけど。
大人には大人の事情というか、その人が歩んできた歴史があるんだろうけど。
それに子ども巻き込んだら、やはりかわいそうだよ…と思いました。
ミドリがどちらの選択をしても、近い将来、ミドリが後悔したり、悲しんだり、自分を責めたりすることが目に見えてるよね。
ミドリ、強くあれ。
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「普通」じゃない家族。
そんな家族のそれぞれの孤独や葛藤や幸せを取りあげた物語り。
つらい時は寄り添って、嬉しい時は共に笑い合う。
そんな家族を目指す温かく優しい人たち。
「こんな夜を、だれもが過ごしているのかもしれないと貴美子は思った。自分だけがかわいそうなつもりになっていたけれど、世界中のだれもが等しく、こんな夜を過ごしている。そう思うことには、なにかをたちどころに解決してるわけじゃないけれど、今夜の孤独をほんの少しでも慰めてくれるだろう」。(165ページ)
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ミドリは小3で、父と父の恋人の源三と3人で暮らすことになった。
慣れない転校先の小学校には意地悪な子がいて、
ピアノのレッスンも受けられないけれど
能天気な父と、カメラマンで軽口ばかりだけど信頼できる源三と、
時々家にやってくる花世との生活は、あたたかくて、大好きだった。
楽観主義の父と完璧主義の母の埋まらない溝、
ゲイであることによって生きづらさを抱えていた源三
そんな源三のことが好きだった花世
離婚予定の両親に挟まれるミドリ
みんなの事情と考えが色々で、生きるって大変。
もっと自由に生きることができればいいのに、世間の目が厳しい。
幸せになってほしいなあ。みんな、って思った。
久々に面白い本読んだなあ。
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ストーリーやキャラクターはもちろんのことだけど、端々の表現がとても好みでザクザク刺さってきた。
初読だったけど、他の作品もぜひ読んでみたい作家さんでした。