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タイトルとあらすじを鵜呑みにしていて、これがミステリーということをすっかり忘れていた!
まさかの「そっちに話をもっていく!?」というオチ。このどんでん返しがミステリーの醍醐味、久々に純ミステリーを読んだという気分になる。ラストの加速感が本当に気持ちいい。
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本屋さんでプラプラして見つけた本です
最初の「夜の床屋」の話の納まり方で
あれ?と思って、2編くらい読んで
また、あれ?なんか、違うんじゃと違和感を持って
それでも、読み続けて、最後の最後に大どんでん返し
想像もしない結末に、ちょっとドキドキしました
奇妙なミステリーですが、
わたしは好きです
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短編は嫌いだったけど最近はおもしろい(*^^*)はじめは普通の推理ものか…と思ってたら、いい意味で裏切られて満足♪
作者の違う本も読んでみよう~
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スケールが大きいというか、どうも視点が違いすぎる感じがした。一緒に推理を楽しむという感じではなかった。ただ全体的に嫌いではない。
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すごく良かった。この人の小説をもっと読んでみたい。刊行予定の長篇がとても楽しみ。
タイトルから日常の謎系の短編集を想像して興味を失いかけたのだけど帯で興味復活。読んで良かった。
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最後に全ての短編が繋がるという形の、つまり連作短編集なのだけど。…前半3作は最初は繋げる気はなかったんではないかなと。力技な感が。
ただし、1本1本はきちんと面白いので…次回作まで評価は保留。
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どうして開いているのかわからない、夜中の床屋。
そこに隠されている本当の事件を、深読みしていくのが面白かった。
すーっと見過ごしてしまえそうなことも、
よくよく考えてみればおかしい。
一見してはわからなかったその事実の意外性と
それが暴かれる感じが堪らない。
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これは見事だった。
誰も来ないような田舎で、なぜか夜中に営業する床屋。寝ている間に消えたベッド下の絨毯。
短編に共通する登場人物、佐倉がナゾを解いていく。あぁ日常の謎系ね、とあっさり騙され読み進める。
が、「葡萄荘のミラージュ」から様子が一変。話は何百年も前のヨーロッパへ。さらには、価値ある香水の原料が、人魚だったのではないかという推理。
あれよあれよの急展開は続き、一番初めの物語、床屋で嗅いだあの匂いはもしやーと、突然人魚につながってしまう。
1編ずつやや強引な推測で、解決、としてきたが、最後の数行で、それはひっくり返り、まさかの壮大なストーリーが姿を現す。
一冊読み終わったときの疲労感が半端ない。
好き嫌いがはっきり分かれそうな作品。
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6つの短編とエピローグで構成される本書の6つ目の話を読み進むうちにやっとこの不可思議な作品の奥の深さを感じはじめ、エピローグではここまで読んでこなければこの作品の意味が分からなかった事を知った。
当初読み始めたときは、薄気味悪さはあるがあまり肌に合わない、深みの少ない作品だなと思い、読むのをやめようかと思った瞬間もあったのだけれど、完読して良かった。
何とも不可思議な感覚がまとわりつく作品だった。
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山の中で何故か真夜中に開店している床屋の謎、と日常ミステリー的な話から始まる短篇集。
なのに後半怒涛の展開で、エピローグで「ええ?それそこにつながるの??」と驚かされて終わりました。
ミステリー的なびっくりではなく、なんとも不思議な読書感でした。
私のお気に入りは「『眠り姫』を売る男」という短篇。短篇集全体の謎につながる作中作なんですが、この短篇だけでも独特の雰囲気があって好きです。
今後この作者がどんな作品を書くのか気になります。
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他の人のレビューを見ていると最後に隠れた部分があるそうで・・・
最後までじっくり読むワクワク感がなかった・・・
また時間があるときにじっくり読んでみよう。
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この不思議なワクワク、好きだ!
表題作は短く、やや拍子抜けな感だったけども、連作短編ということで、読み進めるうちにどんどん引き込まれる。作中作「眠り姫」自体は独立して、それに書き下ろしや、当初は関係なかった(であろう)短編を加えて1冊にしたということ?解説にもあったけれど、最初と最後では小説から見える景色が全く違って、もうなんか不思議です。すごいと思う。連結作業にやや強引な印象もあるけど、読み終わると溜息が出て「ふおー」ってなった。ミステリと銘打った、霧に包まれた幻想だから曖昧なままでいいんだよね。
一貫して登場する僕こと佐倉くんと、高瀬の中性的な透明感もいいよなあ。この本にピッタリ嵌ってる。大学生ってのがまた。
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不思議な読書感が残る短編集。最後のは考えてなかったな。
2014.10.22
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大学生、佐倉の周りで起こる事件を
解き明かしていく連作短編集。
佐倉はほぼ毎回登場するが
探偵役は毎回変わる
(もしくは明確な探偵役がいない)。
連作短編の推理物にしては
不思議な人物配置。
エピローグは各話で残った違和感を使って
無理やり横串を差し込んだような形。
正直唸らされる、と言うほどではない。
幻想なのか現実なのかやっぱり幻想なのか…
とても境界線が曖昧な推理物である。
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ミステリー?ファンタジー?ホラー?なんとも分類のしにくい連作短編集です。
無人駅の前にある床屋が夜だけ開く理由は?寝室で寝ている間にどうやって絨毯は盗まれたのか?子供たちのドッペルゲンガー探しの真相は?等々、日常の謎に見せかけてとんでもない話にたどり着きます。推理に無理もあるし、現実より非現実が色濃いし、好みが分かれるかもしれません。私自身、これは外れを引いたかなー、と何回か思いました。それが葡萄荘の辺りから俄然、その現実と非現実の曖昧さにとりつかれます。エピローグですべての短編を無理矢理紐づけるという力業にも関わらず、それこそ深い霧の中にいるような手探りの不確かな空気はそのまま。謎を残したエンディングは、Aに転べば辻褄は合うけど世界がひっくり返る。Bなら現実の世界なんだとほっとするけど謎は謎のまま。さぁ、読者はどちらのエンディングを望むのでしょう。
散々「無理矢理」だの「力業」だのいいましたが、「メインディッシュ」と「香水」の二つの単語が並ぶだけで飛躍して喜べる私は人の事を言えないんですけどね。