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新しいこと、先例がないことをやるのには、あとあと考えれば理にかなっていることでも、強いリーダーシップとやり遂げようとする執念がないと、実現できない。特に、行政が関わるものというのは、これまでのやり方こそがルールであり、遵守すべきという考え方が多いような気がする。
過去の実績で物事を判断するのでなく、これからどうなるのか、どうするべきか、未来へのビジョンと実行性に目を向けて、判断することが重要だと思った。
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佐賀県武雄市にCCC(TUSTAYA)を指定管理者とする図書館を創った経緯を綴った本。著者は武雄市長である樋渡氏。
樋渡氏は小学校にiPadを配布したりして、改革にチャレンジするイノベーターである。この図書館改革に関しては、スタバを併設したりとアントレプレナーの側面も併せ持つ。
さらに、本書を読んでみるとアントレプレナーのご多分に漏れずかなりの変人でもあるようだ。
樋渡氏が優れているのは、顧客価値(市民価値)を優先して物事を考えているところである。顧客価値を最大化させるためには、数々の逆風や壁にめげずに邁進していく。そして皆が見えていなかったものを顕在化させ、多くの共感を得ている。まさにアントレプレナーのサクセスストーリーそのものである。
ただし、本書で少し触れているが、輝かしい成功の陰には幾つもの失敗もあったようである。数多くのチャレンジをしなければ大きな成功を掴む事はできないということを忘れてはいけない。
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武雄市の図書館がTSUTAYAによって運営されていることは知っていたが、それを成し遂げた市長の著。当然のようにある、前例、慣習との戦い。それをいかにして乗り越えていくか。その結果どんな効果が得られたのか。おもしろかった。
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リニューアルオープン一年程で100万人が訪れた佐賀県武雄市図書館。指定管理者にTUTAYA指名、スターバックスの館内誘致、年中無休と開館時間の延長など、従来の公立図書館の概念を打破した「居心地の良い図書館」が出来るまでのドキュメント。樋渡市長の信念の強さと柔軟性、圧倒的なスピード感が伝わってきた。
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全国で一番注目されている図書館。まだ行ったことないのでぜひ、行ってみるつもり。今の新しい図書館になるまでの、熱い戦いが繰り広げられ、樋渡氏のリーダーシップに感嘆するものがある。
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これも面白い本です。
佐賀県武雄市。人口5万人の町に100万人が訪れるスゴイ図書館が誕生。元総務省官僚の名物市長の奮闘記。民の力の活用ということで、TSUTAYAのCCCとタッグを組んでの挑戦。
建屋は以前のままに、中味は大幅に改装し、図書館の中に、本屋、スタバを持ち込んで、これまでの「本好きの中高年のための施設」から、「子連れの家族、仕事帰りの現役世代までもが気軽に立ち寄れる場」に作り替えた物語。
こういう面白い試みは、だいたい変り者市長のユニークな取り組みだよね、で流されがちですが、各地で、どんどん真似されていくといいなぁと、素直に思いました。真似されながらも、その地域、その地域で、独自に変化、進化しながら。
旭川動物園に触発されて、各地の動物園でユニークな取り組みが進んでいたりするから、図書館でも同じように進む可能性もあるかもしれません。各地の市長さんに期待します(第三者っぽいけど・・・)。
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○佐賀県武雄市長の樋渡氏の著作。
○市長として、”図書館の民間委託”を成功させるまでの取組について、裏話などを交えながら紹介した体験談。
○様々な抵抗や反対運動にありながらも、旧態依然として衰退していく田舎を活性化させるために立ち上がる姿に、感動を覚える。
○特に、守旧的な田舎にあって、これほどまでに思い切った取組を進めるのは、並大抵のことではないと思う。
○止まっていては衰退しか残されていないという地方の現状にあって、著者の政治姿勢からは、学ぶべきことが多い。
○新たな行政のあり方として、ぜひ他の地域や政策でも活かして欲しい。
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図書館の在り方の一つとして、
これはこれでアリなんじゃないのとは思う。
自分にはちょっと合わないかなという気もするけれど。
とりあえずは一度行ってみたいものだ。
考えてしまったのは197Pで糸賀氏が
「お客さんはたくさん集まっているけれども、
図書館としては本当にこれで成功したといえるのかどうか」
という一文である。
んー、図書館としての成功って何なんだろう。
ただ、氏の来館者数が増えても貸出数が増えていないから成功ではない、
という主張は納得できない。
別にレンタルショップではないんだから、
それを論点にするのは違うんじゃないのか。
かといって来館者数が増えたからOKとも思わないが。
あくまで改革した側である市長の立場から書かれた本なので、
今度は反対派の方々の意見等を読んでみたい。
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図書館って誰のためのものなのか?どんな役割を果たすべきなのか?固定観念にとらわれすぎてはいけない、何でもこうあるべきと決め付けはいけない。そんなことを感じました。
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賛否両論渦巻く樋渡啓祐武雄市長による、TSUTAYAを運営するCCCを指定管理者にすることを柱とする武雄市図書館改革を市長自身が振り返った本。
樋渡市長の強引な政治手法や品のない言動には眉をひそめるところもあるが、本書を読んでも、樋渡市長の発想力とその発想を実現する突破力は確かなものだと感じた。CCCを指定管理者にすることについても、いろいろ批判はあるが、市の資産(図書館)を最大限有効に活用して、市民の福祉を向上させるという点では非常に良い取り組みではないかと思う。
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201707読了。市長目線・公務員目線で図書館を作ったというよりは、利用者の目線に立って改良したって感じでした。図書館も時代のニーズに合わせていかないと取り残されるんだなとも。
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色々と話題の図書館ができるまで。
今後、地方で本を愉しもうとすると、「本屋で」というのは、今まで以上に難しくなっていく。
そう意味でも図書館の役割は大きくなっていくと思う。
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2014 7/30読了。Kindle版を読んだ。
武雄市に行くにあたって読んでおこう第二弾。なにかと話題の樋渡市長自身の手による、図書館メインの新書。
ネット上では反発を招くことも多い(反発を招くことばかり?)の市長だけれど、例えば市民による選書は「うまくいかなかった」ってはっきり認めているし(だろうなあ)、いやならよその図書館を使えばいい発言も奥さんに怒られたと反省している。
Tカードのみ使用できることにしようとか、借りた本の数だけポイントつけようとかいう案も、うまくいかないだろうと諌められてやめたとしているし、貸出履歴を利用したリコメンドも結局やめることにしている。
「それはうまくいかないと思いますよ」とか「やめたほうがいいですよ」というポイントについて、理由をつけて過剰に敵対しようとせずにコメントすれば、聞き入れたり途中で変えるところを変えたりする態度は持っている人なんだろうと思うので、初期段階で過度に反応して敵対関係みたいになっちゃったのがよくないんだろうなあ、とか。各図書館関係者も味方として忠言していれば色々違ったんじゃないか。まあそういうの下手だからなあ。。。
アイディアを出す部分と実行する部分の力がある人で、結果、今まで行こうなんて思ったこともなかった武雄市に図書館目当てで行こうかと検討している自分がいたり実際、観光者数も増えているんだし、良い施策だったんじゃないかとかなんとか。
佐賀県のるるぶ、割りと序盤で武雄市図書館出てるし。ていうか武雄市、温泉と図書館しか出てこねえ。
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図書館員必読。それからね、世の中の、全然働かないくせに「公務員」ってだけでやめさせられてない、税金および給料泥棒の全「自称」公務員に読ませたい!図書館の民間介入にはもちろん、様々な方面での賛否両論があると思いますが、図書館の利用者のために、そして、好きで図書館で働いている人間の意識・知識・あらゆる技術の向上、尊重のために、そしてもちろん、万人が触れるべき権利のある書籍・資料のために、日々検討改善していく、その意識が必要なんだと思います。
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新しい図書館をつくるにあたって、図書館関係者が一番の敵。かつて図書館で働いていた人なら誰でもわかる。