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読み損ねていました。今でも人気があるのに納得です。
上手く行き過ぎのところもありますが、この戦争を破綻せずに終了したのはすごい。
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「やんちゃ」という言葉を体現したような作品。これから中学生になる小学生くらいの子供達に読んでもらいたいし、自分がもし学校の先生だったら読書感想文の本に選びたい一冊。ライトノベルの走り……って言っても間違いではない気がしたのでカテゴリーをそっちにしてみた。
自分が親になったことないからわかんないけど、親子って関係性が対等でないからこそ、お互い腹割って話すのはめちゃめちゃ難しいんだろうなぁ、なんてことを思ったりした。話の中でちらほらと「これは無理があるような……」って思う描写があったり、昭和だなぁ……って感じるような、今となっては過激だと非難されて炎上待ったなしな描写に時代の差を感じたりはしたけれども、「子供だって大人と同じ人間だ!お前らに言いたいことがあるんだよ!」という強いメッセージが一貫して感じられたので全体的には好印象です。
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文庫初版1985年のエンタメ小説。
無論2019年では通用しない手も多いし、それを差し引いても話の都合が良すぎるきらいがないではない。
が、なかなか面白かった。"解放区"計画にややためらいがありつつも最後まで乗っかってしまう主人公の英治が読者の分身となり、物語を案内する。ある種古典的な手法(35年近く前の作品にこの言葉も妙かな?)だが故に安定感がある。子供たちの、世界から俯瞰してしまえば些細な、しかし本人たちにとっては大きな成長にも心が暖かくなる。
読み継がれる所以は、わかる。子供たちにとってまこと夢の青春を、読みやすくも想像力を刺激される文章で描いている。次回作『ぼくらの天使ゲーム』も、あらすじが気になるし是非読みたいと思う。とまれこの作品を夏に読めてよかった。
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前から気になっていた作品だったので読んでみた。読みやすく、面白かった。特にトラップを仕掛けて先生たちを酷い目に合わせるのはスカッとした。めいろの地図も書いてあって、作者はよく考えたなと思った。
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結構前に読んだ記憶はありましたが、今度映画化されるということで再度読んでみました。
軽井沢でテニスや学生運動など当時に反映されたことが書かれていて、懐かしさを感じました。
今なら、絶対無理と思えることだらけで、大人の立場からすると、色々あるんだよと思ってしまう自分がいました。
当時、読んでいた時は、こんな大人にはなりたくないと思っていたのに様々な経験をしてきた今に至ってみると、複雑だなという印象が残ってしまいました。
ただ、なんといってもこの作品で伝えたいことは、最後の部分なのではと思いました。
今では、youtubeやtwitterなどで発信することで、自分の存在をアピールできたり、訴えたりできます。当時は発信することが限られていましたので、振り返ってみると、色々深く考えさせられました。
やっぱ、青春って良いなと感じさせてくれました。
続きが気になったので、次作も読んでみようかなと思います。
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ジュブナイル小説の名作だが、恐らく30年ぶりとかに読み、自分の中に印象強かったのは映画版だったのだなと認識。
すなわち、微かに覚えていた映画版とはかなり違う物語展開だった。立て籠もったのは男子生徒ばかり20人だったとは。
ただ、根底に流れるもの、すなわち子供たちの感じる理不尽と、子供だからこそシンプルに湧き起こる質したい心、そういったものは映画も小説も共通だった。何かと違和感を感じる言い回しや描写はあるが、この視点で物語を紡げることが、この作者のすごいところ。
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2019年93冊目。20数年ぶりの再読。人生で一番最初にハマった小説のシリーズということで思い出深い。今回、アニメ映画が公開されるので、久し振りに再読してみた。キャラ小説としては人物設定がロボットみたいで、各キャラに「子供は正義、大人は敵」という作者の主義が露骨に出ていて今読むとあまりいただけない。ただ、それはシリーズを経ることに、読んでいて「オーッ」となるのでその辺は我慢。相原君や英治君たちの仕掛けるイタズラが大人をきりきり舞いさせる部分は、今読んでもやっぱり痛快である。それにしても懐かしいなあ。シリーズ全巻ブックウォーカーにあるか分らないが、最後まで追いかけていきたいなと思う。
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タイトルだけは聞いたことがあったものの、今まで読んだことがなかった一冊。最近映画化の影響で平積みされていたので手に取ってみた。
言ってもいまとなっては古い本なので、携帯もなければネットもない、プロレスがエンターテイメントの花方だったほどの時代。
学生運動などもストーリーに絡んでくるので、いろいろ時代錯誤も感じるしきっと今の若者にはピンとこない部分は多々あるのだろうと思う。
それでも、クラスの男友達全員と廃ビルに立て込もって、共同生活をしながら秘密の通路を駆使して大人を手玉にとり誘拐事件を解決する。
細かいことはさておいて、やはりワクワクという感情が沸き上がってくるのは自分が男子だからなのかな。
タイトルに「ぼくらの」とあるように、女の子にはこの物語を読んで共感できる内容はないかもしれない。
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登場人物が多くセリフが多い小説で、物語の流れも速くてあっという間に読み終わってしまった。
はらはらドキドキする物語設定で、読者を飽きさせることがないのはさすがだなあと思う。
この小説は小中高生の時に読みたかったなと思った。もし学生の時に読んでいたらもっと素直にこの小説が持つ純朴さのようなものをストレートに受け取れたような気がします。
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子どもたちと、彼らを取り巻く社会との葛藤は今も昔も変わらずにある。そして、この本の中で社会に葛藤を感じているのは子どもだけではなくて大人もだと思う。しかし大人はそれを考えることを止めたり、自分の都合の良いように解釈して、社会の中で生活している。その見えない(本人たちも気づかない)不安や閉塞感や支配欲、歪んだ全能感のしわ寄せが子どもたちに来ている。
子どもたちは、まだまだ見通しが甘いこともあるけれど、物事を忖度なく冷静に見られていることが多々ある。
子どもたちから見て今の社会はどう見えているのか、気になった。
執筆されてもう30年以上経つのに、全く色あせない。それとも、その時から社会の様子が変わっていないということなのか。考えさせられた。
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良かった。いいねこういう昭和の「大人なんかクソ食らえ!」の痛快物語は大好き。子供たちが自分たちで独立していて、思考停止の大人が泡食らうの見るのは気分良い(笑)たぶん昔はこういう痛快小説が流行りだったろうけど、いま流行るのってラノベの異世界転生系だから時代に生きる人々の価値観の違い見たいのなのをちょっと感じた。村上龍の69もそうだけど、安保時代の激動を生き抜いた大人が描くこういった小説がもう生まれてこないってのはちょっぴり寂しいな。
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#読了 2020.4.22
うーん…。いまいち楽しめず。
昔からタイトルはよく聞くし、大人気シリーズというのは知っていたので手に取ってみたが。。私の好みじゃないんだろうな…。
もちろん、学生運動やトランシーバーやラジオを駆使するってのは、1985年今から35年も前に書かれたものだということもあって時代を感じるが、私が共感できなかった理由はそこじゃない。
まずはご都合主義なかんじ。
火薬を使ったり、悪人の所へ乗り込んだり、中学1年生がそんなことして一歩間違えば怪我人や死人が出かねない。それでも子供たちの思う通りに物事は進んでいく。それに、犯罪や犯罪まがいのことを子供たちの道理で許したり、肯定する空気があり、納得して読むことができなかった。
それから、勧善懲悪で悪い大人をこらしめる!みたいなスッキリ感がいいところなのだろうけど、社会的に抹殺したり、大金を騙し取ったり。それでいて福祉法で親は子供養わなきゃいけないんだぜ!とのたまう。親にはもう金輪際世話にはならないという覚悟もないのに、やり過ぎ感がある。
ほとんどの子供たちは七日間が終わり、親元に帰り、「あんたたちはもう!」とこっぴどく叱られて"あの夏の思い出"程度で済むかもしれないが、たとえば町中に悪行を知られ、職をも失ったであろう家はそのまま過ごせるのか。そうなる環境を作り出した張本人の子供は耐えられるのか。その仲間たちも一生心に何か残るのではないか。他にもチラホラ親との今後の関係性が悪くなるのではないかという子が見える。その後のことが心配になってしまう。
それから。
今では有り得ない(当時はまだ残っていた)体罰をする教師に対して、日頃の仕返しをするのはいいと思う。
ただ親たちは、子供たちの自己肯定感を削ぐほどの酷い親は見受けられず、どの親もその親なりに子供を気にかけている印象。
私にまだ子供はいないので、どちらかというと親目線より子供目線で見てる方だと思うが、それでもやはりそこまで反発するのはあまりに子供っぽいと感じてしまった。
大人を敵だと思っている子供たちにとって信用できる大人(瀬川)と出会い、年寄りを大事にするという感覚が養われたところは良かったと思う。
私の家庭環境もあるのかなぁ?
私は物心ついたときから、年寄りが一緒にいて救急車を呼んだりも何度かあってそちらが優先になることもあったし、親戚同士が大人の話をしたりすると妹と一緒に空気を読む場面も多かった。あと、父親も気分屋で中学くらいまでは手を出されたり物を投げられたり引きづられて玄関の外に出されたこともある。それでも体罰というより厳しい家という認識だった。うちは貧乏だったから冬は毎日大根か白菜が出るなぁと思ってたし、肉は豚コマだし、服もおもちゃも他の家ほど買ってもらえなかった。
そんな中でも、習い事はさせてもらえたし、友達と遊ぶのは楽しかったし、勉強も部活も頑張ったし、学級委員や生徒会長もした。もちろん気が合わないクラスメイトや嫌いな先生はいたけど、学校のルールが怒りを覚えるほど理不尽だなんて思ったことは無かった。だって学校ってそーゆーもんじ��ん?(笑)学校生活は挫折したり、達成感を感じたり、一体感を感じたり、我ながらとても健全に過ごしたと思う。
書いてて分かってきた…。
人や環境に対して文句を言うという感情が育まれなかったから、本書を楽しめなかったのかなぁ。だって年寄りが体調悪くて優先されるのはしょうがないことだし、気分屋で理不尽な父に正論言っても「誰が飯食わしてると思ってるんだ」と言われたらしょうがないじゃないか。自分の感情だけで何かを訴えるのは無駄だ。評価されたきゃそのルールの中で努力して結果を出す。何かを変えたきゃ全員が納得する形になるよう、覚悟と説得力を持って自分が行動するしかない。理不尽に対して理不尽なやり方をぶつけては何の解決にもならない。
やりたいことをやるなら、やらなきゃいけないことをやってから。先生に抗議したいなら勉強も部活も頑張って、やることやってるところを見せて説得力を持った上で生徒会長をやればいい。相手が正しいと思ってる手法で戦う。それくらいすれば向こうも見る目が変わってくる。その努力をしない奴が文句ばかり言うのは学生時代から嫌だった。
…だから、こんな社畜体質になったのか?(笑)
反抗期も無かったもんなぁ。。私。
他の方の感想を読むとやはり学生時代に読み、再読だという人も多かった。大人になってからでは響きづらい作品なのかもしれない。。特に私のような健全に学生時代を謳歌してしまったタイプには(--;)
反抗期がちゃんとあって、あのセン公!とか、あのくそババア!とか言ってた男子は特に楽しめるのかもしれない(笑)
◆内容(BOOK データベースより)
夏休みを前にした、1学期の終業式の日、東京下町にある中学校の、一年2組の男子生徒全員が、姿を消した。いったいどこへ…?FMラジオから聞こえてきたのは、消えた生徒たちが流す“解放区放送”。彼らは河川敷の廃工場に立てこもり、ここを解放区として、大人たちへの“叛乱”を起こしたのだ。PTAはもちろん、テレビや警察、市長選挙汚職事件までも巻き込んだ、七日間に及ぶおとなたちとの大戦争。中高生たちの熱い支持を受けつづける大ベストセラー。
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YAの黄色の表紙の七日間戦争で読んでた勢だったので、その頃を思い出して懐かしくなりました。
子供の頃読むのと、22の大人になった今読み返すのでは全然刺さり方が違った。
無駄に男女関係を気にしたり、相原みたいにみんなを引っ張るんだ!とか思ったりしてた気がする。
22に差し掛かり、あの頃のパッションみたいなものは薄れてる気はする。
何かを変えるんだ!みたいな気概とか。
色んなことを知ると、人の努力とかが分かるようになって人のことを尊敬できるようになると思う。
勉強不足のくせに、無駄に先輩を馬鹿にするような人にはなっていたことに最近気づいて恥ずかしい思いをした。
小中学生の頃って、そういう人の裏側を推し量れるほどの知識量はないから、大人をあそこまでコケにできるんだろうなって部分はありそう。
この発想が大人側になっちゃったなって感じだけれど笑笑
その辺がうまく見極めれるような人になりたいと思った。頑張ってるんだろうなって気づいても、悪いことは悪いことだよって言える人になりたい。
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夏休みが始まる終業式の日。
とある学校の中学1年生が
河川敷近くの廃墟を「解放区」として立てこもる。
親や先生の言うことばかり聞かされる子ども達が、
なんとかそれに抗おうとする姿は健気だと思った。
ストーリーも、学生運動が盛んだった全共闘時代の背景がちりばめられていて、面白いです♪
子ども達だけの「解放区」を維持しながら、
先生と戦い、誘拐犯から友達を救い、クラスが一致団結し…。
そんな展開が、とても青春だなと思いました。
読んでてスッキリ!
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子どもたちの唯一の理解者であり共謀者である瀬川さんの存在が本当に大きく感じた!
最後に安永に言った「お前はいい奴だ」にジンときました。。
大人になって初めて読んでもとても面白かったが、子どもの頃に読んでいたら、また違う気持ちや感覚を味わえたと思う!