投稿元:
レビューを見る
わたしはハルキストではないし、村上春樹の著書をあまり知らない。中学生の頃まだ読書嫌いだったあの頃無理矢理彼の著書を読まされて以来食わず嫌い、あまりいい記憶がないからだ。
大人になったいま、わたしはずいぶんと本を読む。月に12.3冊ほどの小説を読むがまだ有名どころは読んでいない。
さて、それなのにもかかわらずこれを手に取ったのはすっかり読書好きになったわたしが好きな、気になる作家のオンパレードだから。
松田青子さん、藤野可織さん、村田沙耶香さん、片瀬チヲルさん。この4名は今一番気になる作家で、彼女たちが書くもの全てに衝撃が走る。中でも村田さんは大好き。
松田さんと藤野さんのオマージュたちは彼女たちの短編集ですでに読了済みだったが何度読んでも楽しめるものだった。
加藤千恵さん、青山七恵さんの話も良かった。
初読であった淺川さん、中山さん、荻世さん、戌井さんの話たちもどれも面白く、
唯一あまり相性がよくないなと以前から感じていた羽田さんと初読である谷崎さんの作品はピンとこなかったけど、
トータルでみたらものすごく面白く読ませてもらった。ただ、わたしは肝心の村上春樹の著書を知らない。これらがどれだけハルキスト的なのかわからないけれど、これらを面白いと感じたのならもしかしたらいまのわたしは村上春樹が好きかもしれないなーって思った。これから読んでみようと思った。
投稿元:
レビューを見る
若手作家達による村上春樹を意識した作家達による独自な作品とコラム。熱狂的な村上春樹ファンでもないので作家達が村上春樹を意識して作品を作り上げているかはよくわからない。しかし、新しい作家開拓にはなった。
投稿元:
レビューを見る
通り抜けるー淺川継太
鉄塔のある町でー谷崎由依
どうしてパレードー中山智幸
みせないー羽田圭介
流れ熊ー戌井昭人
老婆と公園でー加藤千恵
半分透明のきみー荻世いをら
わたしはお医者さま?ー松田青子
ファイナルガールー藤野可織
赤ずきんちゃんと新宿のオオカミー村田沙耶香
ナメクジ・チョコレートー片瀬チヲル
ヨーの話ー青山七恵
投稿元:
レビューを見る
村上春樹ベースに置いて書かれた作品。同世代の人が多かった。村上春樹についてのコラムが面白かった。12人それぞれで、思い入れがすごくあったり、そうでもなかったりする。
「通り抜ける」が好き。少女がぼくの肩に寄りかかって寝ているうちにくっついて離れなくなる不思議な話。
投稿元:
レビューを見る
村上春樹のことが好きな若手作家による12編の短編集。面白いのと面白くないのと色々だった。「通り抜ける」浅川継太著作はあるびっくりするようなことが起きて、それを解決しようとすると新しい謎がおきる。真面目な姿勢がおもしろい。
投稿元:
レビューを見る
逗子図書館にあり
村上春樹に影響を受けた作家達の本。
はじめの『通りぬける』はとっても村上春樹っぽい。
38『鉄塔のある町で』
シーグラスの美しさについての描写有
50手の中には、サンゴのブーケ
⇒素敵だと思う。自分の結婚式のアイデアに用いたい。
174 『わたしはお医者さま?』
「ペンギン撫で」という仕事は、あったら、素晴らしいと思う。
233 片瀬チヲル
この作者の描写が好きなところがある。
「欲しいものを上手に伝えるのは困難だ。」
247「暇だけど余裕のない女です。」
投稿元:
レビューを見る
さらっと読めて、あぁ確かに村上春樹っぽいなぁという世界観の作品が多かったけど、あまり好きじゃない話もあったので読後感は普通。
個人的には最初の「通り抜ける」が好き。
それよりも編集からの「はじめに」の文章が1番好き。
投稿元:
レビューを見る
蕎麦好きな人って、山奥の綺麗な湧水で作った拘りのが絶対の人と、もう駅の立ち食いのでも良いから好きって人がいて、私は後者なんだけど、村上春樹についても、「っぽい」だけでこんなに好きなんだってわかった。