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有名な、佐々成政の真冬の立山越えがメイン。雪国育ちとしては、ありえん、よく生き残ったなぁと、かねてから思ってたエピソード。
風野さんの作品は、その人物や時代に全く興味がなくても、いつのまにか引き込まれてしまう。そして、いつのまにか、その人物に魅せらてしまう。だから、どんな話でも楽しみ。私的には宮城谷昌光さんにも似たものを感じる。
それに、多作の方なので、次作までの待ち時間を考えずに、どんどん読んでも、安心なところも嬉しい。
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富山城主の佐々成政が前田利家との戦いの最中、少人数の部下たちと厳冬期の立山の沙羅沙羅峠を越え、浜松にいる家康に秀吉と戦うことを頼みに行く冒険時代小説。成政の願いは聞き入れられることはなく徒労に終わるが、生死をかけた厳冬期の立山越えを経験し、逞しく生きていくこと決意する武将の姿を描いている。
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佐々成政が徳川家康に会いに厳寒の立山を越えていったエピソードについて書いた本です。
本の大部分が、立山越えの大変さについて書かれていて、山岳本?のような感じもします。
しかし、ここでの大変さが伝われば伝わるほど、その後の苦境に立ち向かうことができたのも分かる気がしました。
早百合伝説はちょっと通説と違っていました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-b7fd.html
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困難と犠牲のはてに冬山越えに成功する。やった!という話では、ない。
圧倒的な自然の前に、おのれの人生の虚無と孤独を感じ死のうとさえ思う。
生きようと思わせたのもまた自然の星の輝き。地上では、人はどんなにも生きられる。
成政の立山越えを聞いたときの家康、利家、秀吉の三者三様の反応が興味深い。
成政と秀吉の対面が圧巻。
女性陣もなかなか!
ところで、Amazonのデータだと思うけど、(教養・雑学)って、なんで?
小説です。
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とっても読みやすく、題名のとおりサラサラと読めました。歴史小説と言うよりも、もっと心の奥底を表現しているような気がしました。
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主と仰いだ織田信長は、本能寺に散った。
足軽の時代から知っていたあの藤吉郎が、今は信長の跡目のように振る舞っている。
そんな時代の佐々成政。
どうしても、秀吉を好きにはなれない。
そのくらいなら、家康に会いに行こう。
厳冬の立山連峰を20人余りの部下とともに、行軍。
それは想像を遥かに超えた厳しいものであった。
家康にあったけれど、思うように、交渉は成立しなかった。
が、その行為は本人のみならず部下たちも、それを知った家康をも動かす。
生死の狭間を知ったものは、もう迷わない。