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タイムマシン青春小説。
主人公の表現を「僕」にするから青春小説になるのか、そうじゃなくてもそうなのか。
なるかな。
そんなにたいした作品でもない。
無限ループとか、複数の自分とか、父と息子とか、コンピューターとのつきあいとか、メタとか、そんなこんな。
読んでも読まなくても。
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よくわからない文章に、イラつく心を「バーナード嬢曰く」のセリフで、なだめすかしながら、なんとか読了。でも前述のセリフはグレッグ・イーガンに対してのもので、たいへん好ましいものだったが、今作のわからなさは非常に不愉快な部類のものに感じ、久しくなかったのだが、購読を後悔する結果に。苦手だわ、これ。
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円城塔の翻訳が綴るタイムトラベルもののSF純文学。メタフィクショナルで概念的な世界観は難解に映るものの、文体の軽妙さのおかげかまるで苦痛に感じない。特に翻訳者との親和性は抜群の一言。ウィットに富んだ比喩表現やプログラムとの掛け合い、自己語りなどは『ライ麦畑でつかまえて』のように軽妙洒脱で、非常にスマートで美しい文章だった。帯にある自分殺しのパラドックスが起こるのは中盤からで、やや遅めに感じるかもしれないが、序盤部分でじっくりと語られた主人公の生活や家族との思い出こそが本筋であり、パラドックスのアクシデントそのものは物語の一要素に過ぎない。難解な用語と世界観の把握が困難を極めるものの、一冊の本のような人生と家族の物語ということから逆算すれば、それらのメタな装飾もすんなりと理解できる。結末はやや安直で手垢のついた言葉のように映るものの、力強さのある言葉だった。ヒーローでも何でもない、ぼっちで、家族に取り残された主人公の放つ言葉だからこそ人間的な説得力に満ち溢れているのかもしれない。
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[関連リンク]
Twitter / sasakiatsushi: 円城塔訳によるチャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっ ...: https://twitter.com/sasakiatsushi/status/477619473130586113
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煩わしさから逃避して時制から逃避してそれで良いと思ってたけどループの中に閉じ込められてそう遠くない未来の自分からメッセージを受けとる。過去は変えられない。繰り返すたび記憶がなくなることは幸か不幸か
ちなみに、本の内容ではないけど、久しぶりに紙で本を読みました。電子よりも世界に入れる気がしてよかった。
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読んでいて気持ちがよかったな……あたたかな読後感 著者のチャールズ・ユウって、本当にいるの?と正直しばらく疑っていたが、調べてみたら「ウエストワールド」の脚本家だった!
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なんかインターステラーみたいな。クリストファー・ノーランの映画的な難しさがあって読むのに思ったより時間がかかってしまったな…
作者はコロンビア大学のロースクールで法学博士号を取った方のようなので、そういう博識な人が書いた文章って感じですね、ええ。
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「SF的な宇宙」と言ってしまっている時点で、SFではない可能性を孕んでしまっている、自己矛盾。
それを感じつつも、現実にこの本を書いているチャールズ・ユウと、この本の中で『SF的な宇宙で安全に~』を書いているチャールズ・ユウと、……という入れ子構造は、そもそもタイムトラベルとは入れ子構造的ではないか、という疑念を抱かせる。
それはつまり、ガレージで発見した、「あらゆるものはタイムマシン」ということなのであって。
だからこれは、引きこもりの男が家族と、そして社会と和解するための、家族小説となるのだ。