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仮想通貨の可能性について書かれている書。
仮想通貨の最大のメリットは送金に手数料がほとんどかからないことである。
日本では銀行が発達していて送金手数料もまだ安いのだが海外では一般的に送金
手数料は高いので仮想通貨が代替手段として脚光を浴びている。クレジットカードの
場合は店舗側に手数料がかかってしまう。
現在全世界でビットコインを受け付ける店舗は約4000ある。内アメリカが1600ある。日本ではわずか26。
手数料は0.01BTC(5ドル程度)以上なら無料。それ以下では場合にもよるがおおよそ5円程度で済む。
ビットコインはきわめて理解しがたい仕組みで運用されている。
①電子署名を用いてビットコインを送ること。
②取引をP2Pネットワークで維持するブロックチェーンに記録すること。
③改ざん防止のためプルーフオブワーク(POW)の計算を課すこと。
革命的なアイデアは③である。
電子マネーとは全く違う。
管理者がいない取引である。
ビットコイン以外にも多くの類似コインが存在する。
200を超えるものがある。
仕組みを少しずつ変えている。
なのでそれぞれに利点があり将来ビットコインが残るのかどうかはわからない。
現在ビットコインはPOWの計算に10分程度要するので手続き後確認がとれるまで
10分程度待たなければならないがそれを短時間ですましたものもある。
リップルというものは円で残高を持ちドルで送金するといったことを瞬時に
出来ることで注目されている。
ケニアなどの銀行が発達していない国では(銀行口座は10%以下の人しか持っていない)エムペザという携帯電話を介した送金システムが主流を占めている。
(携帯電話普及率は70%)
仮想通貨が発達すると最も影響を受けるのは金融機関。
なぜなら手数料収入で儲けていたから。
仮想通貨が発達すると小規模の店舗や個人が有利になる。
以上非常に将来性のある通貨である。
最後にしくみの基本的な原理を記載しておきます。
例えば花子と太郎が共通のパスワードを決めたいとする。
まずNとnという2つの整数を決めお互いに連絡する。
各自が秘密の数aを決めnをa乗しnで割った余りbを求め結果bを相手に伝える。
相手の答えbと自分の秘密の数aを用いてbをa乗しNで割った余りを求める。
すると結果は両者同じになるのである。
その数をパスワードにすればよい。
共通の数N,nと答えのbが誰かに知られても秘密の数aが知られないかぎり
この方法は安全である。
簡単な数ならば逆計算(総当り攻撃で)可能だが桁が大きくなると逆計算は実質不可能となる。
これが基本原理です。
興味ある方は計算されてみてください。
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これは面白い。ブロックチェーンや現在の通貨制度がわかりやすく解説されている。岩村充先生の中央銀行が終わる日の後に読んだこともあり、理解度がさらに増した。
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まいど野口先生の情報収集と分析には脱帽です。2014年に仮想通貨について、これだけ幅広い情報を集め、システムの分析までされているとは。。。マウントゴックスは両替所の一つにすぎず、仮想通貨について日本は出遅れていること、お金は情報であることなど、独自の論理で展開されていて心地よい。
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20160712 ビットコインの仕組みやビットコインが金融機関に与える影響が分かりやすく書かれている。2014年に初版されて既に2年経つがまだまだ内容は色褪せてない。
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テレビでは、なにかとマイナスのニュースが多い仮想通貨。でも、よく分からない、という人が殆どでは。初心者向けの本です
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161012 日本経済新聞の記事で仮想通貨取得時に税金が適用されないことになった。(たしか次の日の一面を飾ったと思う)この記事で気になったビットコイン(仮想通貨)についての本を読みたいと思っていた。ちょうど良い本を得たと思った。
読了後、情報処理の知識が役に立った。正直もう一回読み返さないと内容をよく理解できないと思う。ただ新しい技術・概念が今後大きく影響をおよぼすことは分かった。現状では外国からの出稼ぎ労働者や、海外旅行で利用すると便利だと思った。
以下ライブ感想文。
情報処理の知識が無いと難しい本だと思う。ビットコインで友好的な国はベルリンのクロイツベルクとあった(P55)。Es ist interessant. Ich möchte gehen.
日本からの国際送金に関して、もはや仮想通貨での送金脳が有利だということがわかった。しかし外国為替証拠金取引(FX)などの取引は長期的に見てすぐに無くなることはないだろう。仮想通貨の現状では投機的に不安定で商品として成り立たない。また、発行金額が制限されているのが最大の特徴だと思う。(P164)・・・しかしこの本、読むのに骨が折れる。
AI、ES細胞・・・あと一つパラダイムシフトがあると感じていたが、これだったのかと思えてしまう。今は収縮期から脱出して拡大する途中の段階。これからがらがらと既成概念が崩れていきそうだ。まだ早いが収縮期前の価値観についてその本質を早めに考えていた方が流れに流されずいるポイントだと思う。(P185)・・・文章になってないorz...
大前提として、世界中のネット機能が維持されてこその仮想通貨なんだよね。そのリスクを考えたら・・・(P189)
新しいものが社会に浸透するまで時間がかかる。ではPCが浸透するにしたがって消えていった職業はなんだったのだろうか・・・すぐに思いつかない。(P204)
またジョウージ・オウエル!1984年だ。他にいい例の本はないのだろうか(P234)
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仮想通貨virtual currencyの過程、仕組み、影響について書かれている本。
3年前の2014年に初版発行であるが、現実として、日本でも仮想通貨が乱立してきて一般的にも少しづつ利用が進み始めている。
仮想通貨により、海外送金、少額取引などの手数料が格段にダウンするため、ビジネスの在り方が変わる革命になりうる。電話の登場、IT革命、などに続き、仮想通貨革命。
このような技術革新は、既存事業を喰って新しい事業が出てくることを示しており、危機感と可能性を把握し、行動することが大切だと感じた。
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新技術のどの要素が、これまでの通貨の使われ方を本質的に変える可能性があるのかを大枠で掴める。私には難しくて理解できない部分もあり。
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難しくて理解しきれていない部分も多々あるのだけど、ブロックチェーンはお金のやり取りだけでなく社会の仕組みそのものに大きな影響を与えうるものだ、ということは捉えられた、と思う。
ビットコインじゃないけど、ケニアのエムペサの話は印象に残っている。お金は銀行のATMで引き出すものだと思っていたけど、ATMの普及よりも携帯の方が速かった、だからそこに送金のシステムを組み込んだ。
お金というものの概念、あるいはもっと広い視野でいうと取引記録や情報管理などの仕組みがどう変わるか、そしてそこに人間の理解と意識がどこまで追いつけるか…楽しみだなぁと思う。
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仮想通過を含めたブロックチェーン技術の解説にとどまらず、現在の経済システム含めた社会基盤の抱える課題を踏まえたうえで、それに与える影響と、日本が進むべき方向が、コンパクトにまとめられている好著。
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DAC のことが実はよくわからないです。が、私もこのまま何も考えず、今の職場、会社で働き続けることは難しいのかな?と不安になりました。
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仮想通貨革命
7/19の一橋フォーラムの予習として。ビットコインとは何かということやビットコインが何をもたらすかということが書いてある。筆者が強調していることは、ビットコインとは送金に強みを持つもので、資金の保存・保有には向かないというものだ。マウントゴックスというビットコインの運営会社が破たんしたことで巨額の損失を被った人がいるが、その人たちは、そもそもビットコインの性質が保存や投機に向かないことを知らなかったゆえの失敗だとしている。マウントゴックス破綻により、ビットコインに関する注目度は下火になっているが、筆者はビットコインの可能性について過小評価されているという。
岩井克人の貨幣論や平川克美の路地裏資本主義でも述べられていたが、貨幣の本質とは「情報」であり「記号」である。物質的なお金というものは仮象に過ぎず、ビットコインはその本質をついている。だからこそ、送金は本来、情報の処理で可能になる。ビットコインを用いることで国際送金の為に今まで用いられた仕組みやコストが削減される。しかし、人間が紙幣や硬貨を使っているのは、情報の処理だけでは信用が仕切れないからであり、そのような情報の処理技術に高度な信頼を担保する技術がブロックチェーンなのである。情報をブロックとして生成し、チェーン状に連ねて遡及的に変更できないような記録を残せば、改竄が出来ず、単なる情報の処理で送金や決済が可能になる。このブロックチェーン技術の応用はビットコインにとどまらず、自動車や賃貸などの所有権の管理にも応用され、煩雑な書類手続きなしで安全に所有権を移すことが出来る。所有権の管理が電子化され、簡易化されれば、担保として今まで扱うことのできなかったものまで担保になり、借り入れが出来る可能性が高くなる。現代の経済の仕組みとして、人々は送金や為替、証券などはそれぞれ既存の会社の信用と集中管理への対価として手数料を払っている。ビットコインやブロックチェーンは、集中管理の壁をやぶり、分散型かつ分権的に取引を中抜きすることで、広範な可能性やビジネスチャンスを生むと共に、既存の企業群に対して大きな打撃を与える。筆者はこの集中的な管理システムは近代の産物であり、それ以前、つまり中世の商人たちは分権的なシステムで運営していたため、現代においてもその実現は可能であると確信している
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ビットコインの仕組みや社会に与える影響について書かれた本。2014年の本だが、2017年に読んだ今でも十分に通用する内容。
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仮想通貨が未来を変えると断言!
まぁ今ならそれほど珍しい言説ではないけど、ちょっと待ってほしい。この本が発刊されたのは2014年6月なんです。
3年半前ですよ!
未来予測がバッチリ当たっているし、ビットコインは始まりにすぎないことを、この時点で断言してるのスゴい。
ただ情報は古め。最新の本と合わせて読みたいし、預言者として価値あり。
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◯ビットコイン自体がDACだとの見方もある。(174p)
◯これは、信頼と自由を両立させうる仕組みだ。人間社会が昔から抱えてきた基本問題は、これによって解決される。(236p)
★信頼できるが息苦しいコミュニティ、自由だが信頼できない都会、次の段階がオートコントラクト化された社会だ。代替案はあった。