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多くの人がかつては遊んだであろうレゴ社がいかにして危機を乗り越えて継続的な成長を維持できているかの物語。
お題はイノベーションマネジメント。
時代の流れに乗り遅れないために、かつてはイノベーションをただ目的化することで会社の存続危機に陥るも、新たなリーダーシップの基でイノベーションの管理手法を導入することで再び成長軌道にのったレゴ。
筆者も書いているけど、あくまでもレゴの成功はいわゆる「ストーリー」のなかで成立したものであり、ベストプラクティスとして学べるわけではない。
それでも事実に基づいた成功事例として学ぶところも多く、内容も分かりやすいので、「イノベーションのジレンマ」等の基本書を読んだ上で、この本もお勧めしたい。
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2014年31冊目「レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理」読了。
マインドストームからレゴにはまり、子供に赤いバケツを買ったりして、レゴに憧れを持っていたが、レゴという巨大な企業でも苦労してるのだなと…。
以下引用。
「使えるものが限られているときにこそ、いいイノベーションが生まれます。少ないほどよい、ということです」
「情熱と制約との適切なバランスを保つ鍵は「すべき」と「できる」の違いを理解することにあった」
「人間は他人から命じられたときより、自分の意思でプロジェクトに携わるときのほうが、はるかに多くの力を出そうとする」
好きなだけ資源を使い、自由な方が良いものが生まれる気もするが、実はそういうわけではない。古い体制が良いとは思わないが、やはりある程度の制約がバランスを取るには大事な要素なのだと再認識できた一冊。
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この本は、経営すらもオープンソースのごとくケーススタディされると言う驚きと、大企業病への処方箋である。
経営は古くは世襲制であり、ごく一部の人がノウハウを独占している秘術のようなものだったと考える。一方現代では、能力があるものが登用され腕をふるえる一方、その秘術を知らないが故に失敗することが多いのではないだろうか。
秘術と言ったが、そのほとんどは失敗の歴史に学んだ教訓だろう。一代ではなかなか失敗•リカバリ•ノウハウ化までは難しい。ケーススタディを読むとだいたいの失敗は先人の経験、教訓を、活かしていないこと。時に非情な教訓にも何らかのキッカケがある。
大企業では、持続的な成長と破壊的なイノベーションのふたつをうまく組み話せていく以外の生き方はない。これら二つは思いの外対処が異なる。故に自分がどちらの問題を解いているのかを理解していない決定は破局を意味する。
これだけの歴史と失敗と教訓を得られる本は貴重た。
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ブルーオーシャン戦略、オープンイノベーション、破壊的イノベーションの失敗例、成功例をレゴの製品を例にとりながら説明しているので、レゴに親しみのある人にとっては戦略の入門書として非常に分かり易い。
また、レゴは「子どもには最高のものを」という基本理念を大切にするビジョナリーカンパニーであることも本書を読むと良く分かる。
企業研究の書であるとともに、戦略の入門書として良い教科書になると思う。
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No.666
「ブロックはレゴから。アイデアはきみから」1992年のカタログのコピーが秀逸。
レゴの改革とブランド復権までの道のりが詳しく紹介されています。
レゴ1.0 コストダウン、ビジネスをシンプルに。小売店の利益を増やす。レゴランド売却、キャッシュの獲得を重視。2004年
レゴ2.0 ブロックへの回帰。共通の目標を設定。赤字製品の廃止。2005年末
レゴ3.0 イノベーションマトリックス。レゴ開発手順の見直し。マインドストームに大人のファンを参加。2008年
レゴ4.0 二重焦点の取り組み、今までに見たことがない製品、スターウォーズシリーズ。2012年。アップル、ナイキと比較されるようになる。
レゴ5.0 ビッグバンを得る。レゴフレンズ、女の子向け。ユーザーのオリジナル作品、一万票を獲得すると製品化。
レゴマインクラフトマイクロワールド。
2017.04.09 再読、以下追記
さて、2017年に日本でレゴランドがオープン。巨額の投資と狭いターゲット層のテーマパークはレゴ5.0の先に存在するのか?
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40年にわたり遊び続けている、このおもちゃについての成書を初めてしり、読んでみた。歴史から、近年の迷走、そして復帰への道を詳細にルポ。大体の流れは把握しているつもりだったが、多くの事実を新たにしり感動。
アイデアブックや、30年くらい前にあったレゴ新聞なんかが取説以外の唯一の情報だった頃から比べ、今はすごい。改めてネット化後の世界で、これほど多くのファンがいるのを感じ取った。子供がもう少し大きくなったら一緒に遊べるようになるだろうからそれを今から楽しみにしている。5~9歳がメインの製品だったとは知らなかった(他にもシリーズもので15、6歳というのもあるが)。
一方、レゴ社のビジネス的動きを、イノベーションというキーワードで俯瞰するところは、一理あるのだろうが、もう少し詰めた議論、話題があってもよい。組み立てるのは自分自身ではあるものの、ヒントとなるネタはもっともっと同社にあるはず。それをもっと拾ってほしかった(もっと分厚い書籍にしてほしい)。と思いつつも結構触発されているところ・・・。
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良書。
レゴ、イノベーションの7つの真理
・創造性と多様性に富んだ人材を揃える
・ブルーオーシャン市場に進出する
・顧客主導型になる
・破壊的イノベーションを試みる
・オープンイノベーションを推し進めるー群衆の知恵に耳を傾ける
・全方位のイノベーションを探る
・イノベーション文化を築く
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レゴが,一旦はイノベーションで失敗を犯したものの,その後のイノベーションで復活した様子をまとめた本。私自身は,レゴの経営が大変なことになっていたことを全く知らなかった。イノベーションを考える際に気を付けるポイントが具体的に分かった。
なお本書の表紙や口絵には,魅力的なおもちゃの写真が多数掲載されており,部屋に置いておいたら私が読む前に 2 才の子供が熱心に眺めていた :-)
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レゴはどのように失敗し、その失敗をどのように次の成功に役立ててきたのか、その経緯を経営理論に基づいて、というよりもどの流行の経営理論にぶら下がったために失敗したのか、分かりやすく説明。
ただ、残念ながら?(ビジネス書に求めるのは無理かもしれないが)登場人物に感情移入するような書かれ方ではない。
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複数のイノベーションを同時に実行しようとして2000年前後レゴが低迷していた。そこを救ったのがマッキンゼー出身の30代社長ってのがロマンあるなあ。
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ベターな基礎的競争戦略の視点から、レゴ社の失墜と、そこから立ち直るまでの軌跡を振り返った一冊。
後半の「立ち直りフェーズ」の部分は競争戦略を結構ムリくり当てはめている感じはあったけれど、ザックリ経営学の基礎を事例(成功例)を追いながら学べるのは良かった。
ただ、個人的に、というか本書を読んだ印象だと、「財務体質の健全化」、そして「方向性の統一と浸透」が一番の復活の要因な気がしたので、読んだ後に"自分なりのレゴの失敗要因と成功要因"をまとめてみるのも勉強になりそう。
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レゴの紆余曲折と真に愛され続ける企業になるための試みの全てが書かれていました。レゴで兄弟げんか、したなあ…。
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珍しくビジネス書。やはり肌に合わない。しかし、単なる開発物語ではなく、1ページに10回以上「利益」という単語が出てくるところが本書の姿勢をよく表している。レゴって何十年も前からある基本ブロックを作ってデザイナーが適当に組み合わせて売っていると思ったけど、その組み合わせのパターンとブロックのセットを作るのが「開発」でそれに何年もかけているとは意外だった。
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最近レゴにはまっています。
制約こそが革新を生む。
イノベーションってそんなものなのかもしれません。
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レゴにそんな混迷の時代があったんだ。自分が買いたいがために、子どもがレゴ好きにならないかと願っているが、今のところその気配なし・・・