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同じ著者の『王朝生活の基礎知識』を読んだことがある。
たぶんそれの方が情報量が多いんだろうと思いながらも本書を買ってしまったのは、ひとえに挿絵が分かりやすかったから。
院展作家でもある早川圭子という画家なんだそうだ。
古い絵巻から採った絵なのだろうが、わかりやすく書き直されていて、衣装や調度の様子がよく分かった。
欲を言えば、もっとたくさん絵があってもよかったと思う。
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「御簾」は今でいうブラインド、イケメンの条件は美文字、女子のファッションはダボパン…
平安時代のライフスタイルを現在の生活に例えて説明してくれているので、古典を勉強する中高生には予備知識として最適な1冊。
国語科の教員に薦めるのもお忘れずに。
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平安時代の作品を分かりやすく口語訳したものを多く交え、共感できたり意外性に驚いたり、平安貴族文化をさっくり捉えるにはかなり読みやすい一冊。
説明の例として『蜻蛉日記』の引用が多くなっちゃうのは仕方ないのかしら。立場も感情の表出も分かりやすいし。
全体は良いのですが、一つだけ、明らかに「夢」の解釈が違う(平安期は「相手がこちらを想っているからこちらの夢に出てくる」のはず、そうでないと成り立たない歌も多いし)のが引っかかったので☆-1。
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岩波ジュニア新書でございます。
これは、なかなか面白い切り口というか、着眼だなと感心しました。
何が面白いのか。
平安時代の貴族は、
和歌つきの手紙を、
時には季節の花を添えて、贈り合っていた、
というのは、古典の授業で習ったでしょ?
この本ではね、
貴族が贈り合っていた手紙は、いわば現代の「メール」だって言ってるの。
で、手紙につけてた花とかは、「絵文字」や「デコメ」や「スタンプ」だって!
ラインで「既読」がついているのに返信がない、
というのを
気にする子はすごーく気にしたりして、
ちょっと大変みたいなんだけど、
平安貴族が「歌を贈ったのに、返歌が来ない」
と思い悩むのと、
同じだよね~、と言っているわけ。
ほー!!! そうきたかっ!
これは、ちょっと面白い。
そして、なかなか的をついていると思う。
ただし、この本はアタマから読むと、
ちとめんどくさい。
最初は「インテリア・ファッション編」。
平安時代のインテリアとして
「御簾」「屏風」「几帳」の解説や、
ファッションのお約束とか、が書いてあるんだけど、
ここはいっそ飛ばして、次の「ラブ編」、
それも3章の「王朝メールの必殺技」から読むことをおすすめします!
ここが一番、今の子にも身近な感じだと思う。
「王朝メールの必殺技」を読んで、
「へー」と思ったら、
他のところも読んでみたらいいんじゃないかと思います。
(へー、と思わなかったら、それまでなんだけど)
ということで、
中学高校の学校図書館には、入れていいかと思います。
プッシュ次第では、何人かは面白がって読んでくれる。。。かも?
平安時代に生きた女性たちを
「平安女子」とくくってタイトルに持ってきたのは、
英断というか、果敢というか、
なかなかがんばったと思うんですが、
そこに「楽しい!」をつけちゃうところが、
なんつーか、
昭和臭を感じてしまった。。のでした、
ちゃんちゃん(^-^;)
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本当にわかりやすく、面白い。
自分が中高生の頃こういう本があったらどれだけ古典を好きになったか、と悔しい気がするくらい。
『和泉式部日記』などの日記ものは「ブログ」。経験したこと感じたことを「人に読まれる前提で」書いているから、とか。
著者が、若者に古典を身近に感じてもらうため、どれだけ心を砕いているかが伝わってくるし、そしてそれは古典を本当に愛しているからだということもわかる。
「本気」が伝わるのだ。
できれば学校の勉強として古典を学ばねばならない高校生になる前に読ませたい本。
大人にも楽しい本ではあるが。
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うーん。中途半端でイマイチ。
内容は小難しいけど、中高生に親しみをもってほしいという著者の思いから、言葉はすごく軽い。
特に随筆の引用は、“今風”口語訳だけでなく、原文も添えて欲しかった。
とはいえ、和歌の良さって社会人になってからわかったものも多いから、このくらいがちょうどいいのかしら。
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平安時代の女性のくらしを現代風のことばで解説。
中高生向けの新書レーベルなので、読みやすく、やさしく書かれている。
数々の文学や日記に残されているように、当時の女性の一大イベントは恋愛、結婚で、ときどき宮中のお仕事。
この本でも、恋愛や結婚の解説が多めか。
恋愛、結婚となると相手の男もいる、ということで、男サイドの生活も結構詳しく説明してある。
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この本の中には難しい古典の話は一切なし!『蜻蛉日記』は王朝ブログとして紹介されています。平安時代の女子の生活は現代の私たちの生活に通じる部分もあるようです。携帯電話をメールの手段として通話よりも頻繁に使うのは日本人ならでは。これはもしかしたら平安時代、手紙のやりとりで意思疎通を行なってきた名残かもしれません。
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小中学生向けだから表現がかなりやさしくて内容もとてもわかりやすい。
引用した和歌の現代訳などを今風の言葉に置き換えていたり、平安時代のファッションを現代のファッションで置き換えるならこう表現するだろう、という言葉で書かれているので表現もしやすい。
平安時代の暮らしについての初心者への入門書としておすすめしたい。
ただ、本当にさわりの部分だけなので平安時代についての基礎知識すらないという人向け。
詳しく知りたい人にはあまり向いていない内容だと思います。
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とにかくわかりやすく!興味を持ってほしい!という思いがよくわかる本。高校入学前くらいに、ぜひぜひ読んでほしいなあと思う。古文の授業がきっと楽しくなるから。
にしても兼家、ひどいやつだ。許せん。
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平安時代の貴族(特に女子)の生活を、インテリア&ファッション・ラブ・ライフの面から紹介する。
古文は一切なし、文(手紙)は「メール」、日記は「ブログ」と表記するなど、若者が平安人を身近に感じられるように工夫されている。
「寝殿造りバーチャルツアー」「重量級ファッションに命がけ!」「イケメンは美文字」「ちらっと見てどっきり」「即レスはメールの命!」「最後に見せるギャップが鍵」「オフィスのいじめをかわす方法」「未送信箱から浮気発覚」等々、現代人も共感を持ったり、興味をそそられる内容がいっぱい。
平安ファッション女の子編は、着るものを下着から詳しく紹介していますが、モノクロ文庫本サイズが悔しいところ。でもこれで、わが家のお雛様の衣装の秘密もわかりました。
ファッションや恋愛等しか扱っていないし、語り口が軽いので、ノンフィクションにしては弱いけれども、あの時代を身近に感じて理解する入門書にはよいのではないかと思われます。
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平安時代の女子たちも人間国宝の文化人や何かではなく、自分と同じような普通の女子であったことに、今更ながら驚いた。
彼女たちも服装や恋愛に悩みながらも生きていたと思うと、親近感がわいてくる。
和歌の手紙をメールなどと言い換えていて、とても分かりやすかった。
ただ、「ださださ」など、今の目線で見ると「チョベリバ」のような、もう使われていないような少し古い言い回しが現代の学生が使う一般的な言葉として使われていたのが残念。
和歌も、現代では学校で学ぶ格式ばったものであっても、当時からすればLINEやTwitterのような感覚だと思うと、和歌の文章が新鮮に感じる。
だからといって古典の勉強に精が出るかと言われれば、そんなことはないのだが…。
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女子っぽいフワフワしたイメージの新書。
でもこの一冊で古典の世界がぐんと身近に感じられる。
あえて今時な現代語訳なのもわかりやすい。
イメージしにくい日常生活がとても生き生きと描かれていて、初心者だけではなく、古文を知っているつもりの人にもおすすめ。決しておかたい世界ではないことがわかる本でした。
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設えや衣装の名前など知ってるつもりでいたものを改めて知る機会を得た。イラスト入りでわかりやすかった。
当時の人々の美的感覚を想像しながら読んだ。
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めちゃんこ面白い・・・なんだこれ・・・それでいてめちゃめちゃ勉強になる・・・。
蜻蛉日記と和泉式部日記ってそんな日記なんか・・・すげえ・・・、どうしてもっと早く読まなかったのか・・・。