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理系ミステリーとのこと。専門知識はすごくと思いますが、キャラクターが 薄いというか、魅力が感じられなく、ストーリーとキャラクターがちぐはぐで絡んでいない気がしますね。
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Asian Reading アジアの活読
推定脅威 未須本有生 文藝春秋
Asian Aviationでもよい?航空小説の佳作。F35配備までの繋ぎとして配備されたV字尾翼双発のTF-1がスクランブル中に相次いで墜落する事案が発生。それは偶然ではないとにらんだ航空機開発部員だった横浜出身のワイン好きの独身女性〜。
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脱サラした人が組織の悪い部分をさらけ出した本。
倉崎と神階、両極端の二人が著者の分身となって物語を作りだす。
自分も脱サラ組なので、著者が言わんとしていることは非常に共感できた。(ちょっと過激な部分もあったが)
(例)
「会社をやめられる人は、会社をやめられない人よりも優秀だと思いますよ。」
製造物の欠陥を認識しながら、それを隠蔽し、お外にだす。ただ、その欠陥は特定の状況下では発生しないから大丈夫だろう。
働いていたメーカで全く同じことをしていたようで。
私は、特定の状況下で発生した不具合を解決する仕事をしたが、本当に嫌な仕事だった。嘘を嘘で隠す…。
こういう経験があったからこそ、共感的に読めたかもしれないが、文章自体は中庸だった。
★3つに+1して★4つという評価です。
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航空自衛隊のTF-1がスクランブル中に連続して事故を起こすが、それを影で画策している疑惑を持ったメーカーの沢本由佳と元社員の倉崎修一が解明していく物語.防衛省とメーカーのやりとりが実際の状況とよく似ているので、元同業者として楽しく読めた.企業内で冷や飯を食って辞職した元社員が仕組んだとの推定は、その思考過程が緻密で納得できるものだった.著者の経歴からして当然だろうが...
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これは航空機好きにオススメのミステリー(^^)航空機を造る会社や航空自衛隊がメインで登場するから難しいかと思ったけれど、専門用語も分かりやすく書いてあるし、次は相手が航空機のどんな弱点を突いてくるのかワクワクドキドキしながら読んだ♪真相に迫り最後の計画は阻止できたけれど、なんだか本当に起こりそうで怖いな~(--;)
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小松基地をスクランブル発進した自衛隊機は低速低高度で飛行するターゲットを追尾中に失速して墜落した。
事故データは開発・生産にあたった四星工業技術開発部に戻され解析の上報告書を作成することになった。
その後、同じ機体がスクランブル発進した時に今度は超音速域でエンジンストールが発生する事故が起こる。
関連性の無いと思われた2つの事故を結びつけることで脅威の本質が浮かび上がってくる。
いやー、技術系に詳しくない人にはチンプンカンプンなのだろうか?大分判りやすく描かれてると思うんだけれど。
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松本清張賞受賞作。自衛隊機の事故から始まるミステリー。著者の未須本氏は戦闘機に詳しく内容も深い。
小説とはいえ、普通の生活では中々垣間見る事の出来ない軍事・防衛産業の一面を知る事が出来た。
物語の展開は序盤から中盤にかけて、どう進んでいくのか興味深かったが、後半に向けての展開はイマイチ引き込まれにくく、締めくくりも残念に感じた。
やはりミステリーという、ジャンルには私自身あまり触手の働かない事を再確認した一冊となった。
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パイロットに感情移入する。
技術者に感情移入する。
それができたら、楽しめる。そんなに何もかもドラマチックじゃないのが、リアル。
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飛行機もの、理系ミステリーの決定版!第21回松本清張賞受賞作ということで、読んでみました。
自衛隊の練習機、いくつかの事故。その事故は当該練習機のもつ弱点が露呈してしまうような条件が作り出されたうえでの事故だった。
その事故に興味を持った、航空機メーカーのリケジョが、自衛隊の組織、メーカーの組織の壁を乗り越えて、真実を露わにする。
実にそのとおりで、その範囲で面白かったです。
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松本清張賞受賞作ということで借りてきました。
初めて読む作家さんでしたが、思っていたい以上に面白かったです。
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読み始めて最初のほうは、キャラ読み派にはちょっとキツい。
誰が誰やらかよぅ判んない。
とりまミホと沢本が女性ってことは判ったくらい。
読み続けていく内だんだんと区別はついてきたものの、何度挫けかけたことか。
基本的にキャラクターにあんまり興味のない作者さんなのかな?とね。
黒幕とか特にひどいんだよぅ。
ひとことで言うと「…薄っ!」
このひと、黒幕さんでしょ?
ぜんぶを仕掛けた、黒幕。
なのに、薄い。
もう悲劇的なくらい薄い、(笑)
それに、沢本と倉崎のふたりね!
これがまたね!
ぃやぃや、大人の男女があーなってこーなった挙句で
ラストのその状況はなかろうよ(笑)
みたいに 的に 人間描写(?)部分はツッコミ要素満載。
でも、私のように航空機に無知な人間でも無理なく読み進められるほどに専門的なんを巧みに書けるのはすごいよね!
専門用語てんこ盛りなのに、読むの苦じゃなかったさ。
冷静に振り返るとなんも解ってないのに解った気になって読める。不思議。
こんだけ筆力あるんだしさ、
いっそ恋愛要素抜きで書かれたほうが良くない?
で、タイトに仕上げる方向に持ってくか、
黒幕を深み持たせるように描写して魅力だすかしたら
ワタクシ的に超好みになるんだけどなぁ。我儘過ぎ?(笑)
と、素人でも邪魔くさく思えるのにわざわざそういうの描いてるってことは
もしかシリーズ化狙ってんのかな?
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自衛隊の戦闘機TF-1が国籍不明機を追跡中に墜落する。自衛隊と航空機メーカーが事故調査中、またもTF-1にアクシデントが発生。一連の事故は何者かによるTF-1への挑戦と気づいた若手メーカー技術者が、事件解決に奮闘する。
航空業界を舞台に、作者の航空工学知識がふんだんに盛り込まれた理系ミステリー。いろいろな絶賛の声を聞き、期待して読んだのだが、なんとも非現実的なストーリーだった。
難解な航空用語をわかりやすく解説しながら、テンポの良いミステリー作品としてまとまっているが、大事なミステリーの真相がお粗末すぎる。それに自衛隊戦闘機が墜落したというのに、国家も企業も世間もお気楽で脳天気。タイトルの「脅威」らしきものはどこにもない。仕事にかこつけて、彼氏と長距離恋愛している主人公の緊張感のなさに唖然とする。
さらに、真犯人の動機、犯行手段があまりに説明不足。とりあえず、犯人が戦闘機を調達した方法くらい説明してほしかった。
本作品は松本清張賞なのだが、こんな浮世離れしたファンタジーでも許されるのか。
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航空機の説明は力が入っている。
が、それ以外がちょっと薄味気味。
陰謀、黒幕がこんなにあっさりとした使われ方をされるのもあまりない。
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航空自衛隊と機体を納入している企業が複雑に絡み合ったミステリー。荒唐無稽にならず、リアリティがあって面白かった。
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飛行機マニアではないですが、素人でもわかるように技術背景が書かれているのは良かったです。
有川ひろさんのように自衛隊をめぐる人物ドラマを期待すると失望するかも。
でも官民のやりとりの部分は良かったと思いますし、飛行機をめぐるドラマとしてはなるほど感があり面白かったです。
推定脅威とタイトルがつけられたわけも後の方で判明します。