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そして時は戦後復興から朝鮮特需、オイルショックへ。当時は石油を制する者が国を世界を制すると言えたのだろう。でも、これからは?
石油は無尽蔵の資源では無いですよね。日本人としてだけで無く、地球人としてこれからの資源や世界を考える時が来てるんですよきっと。
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型破り、掟破り、短気、という私の嫌いな三大要素を持っている、、、私も「あっち側」の人間なんだなーとがっかり、、、
「国が」「組織が」「規則が」じゃなくて、自分で何が正しいか、もっともっと考えてぶれない強さが持てる人になりたいな、、、
その時このくらい正々堂々戦える度胸と実力が持てたらな、、、と思った。
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前妻の実家が豊かだからとはいえ、ちゃんとしてやったんだろうか、終のすみかと、月に15万でもあるべきだけど、そういうこともやったならかいて欲しかったな
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敵は7人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ!
戦後、国際カルテル「セブン•シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。
世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。
著書のモデルが出光興産であり、国岡鐡造が出光佐三氏であることを解説で知った。
実在の人物がモデルになっていることに驚き、またこの人物が明治昭和の時代ではかなり浮いたであろうことが容易に想像できた。
生涯に渡り鐡造は一貫して自分の信念を貫き、それが自分が儲けるためでなく、もっと大きい日本の在り方のためであることに鐡造の懐の深さを知った。
人を信じ、人のための商売をする。本来あるべき姿であることはわかるがそれを導けるリーダーが今の世の中にどのくらいいるだろうか。ここにフォロワーシップを学んだ。
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国岡商店を築き上げた人物の一代記。
日章丸事件は痛快。世界の石油を牛耳るメジャーに一泡ふかせたのだから。
メジャーも当時の力はなく、国岡商店のモデルとなった会社も今は上場している。隔世の感はあるものの、鐡造の精神は生きているものの思いたい。
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出光興産の創業者をモデルにした小説です。小さな商店から始まった会社が、下巻では日本有数の石油会社にまで上り詰め、それでも創業当初の初心を忘れず、まっすぐ正しいと信じた道をひた進む、読んでいてこれほど熱くなったことは久しぶりでした。
重要なポイントで迷わず発する大英断。こんなことができる人が今の日本では見ることが出来ないと思います。それができるほどの信念、絶対的に正しいと思える信念。これの重要さを思い知らされました。
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自身よりも自社よりも国益のために人生を捧げた男。言葉で言うことは簡単でも、実行は難しい。
どんなに困難でも、そして、手の届くところに道があっても、決して信条を曲げず、自らが正しいと思うことを貫きとおす。
そこに国岡鐵造の魅力が詰まっている。
またそんな国岡は日田、ユキ、数百人の店員を魅了し、国岡の無茶とも思える生き方を徹底的に支援する。
徳や仁では語り尽くせない国岡の「正しい」生き方を貫こうとする情熱が人を魅了してやまないのだろう。
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出光興産の創業者をモデルとした小説の下巻。戦後アメリカのメジャーと石油をめぐる闘いを続ける鐵造と国岡商店の社員たちの姿はまさにサムライと呼ぶに相応しいと思った。
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上巻に引き続き、テンポが速く読みやすい。事実は小説よりも奇なり、と言うがまさにそんな一生を送った人。
昨今の成果主義的考えは、国岡商店と真逆だが、どちらが正しいのだろう?
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敵が多いなあ。四面楚歌にもちょくちょく。でも必ず活路を見出す。まさしくサムライ。そしてそのまわりの人たちも同様に。
魅力的な人物が多く登場するのはわかるんだけど、描き方がちょっとくどかったのが残念。
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面白かったです。上に立つ人、先頭を走る人とは、と言うことを考えさせられます。ただ少々事がしつこい感じで、さらに何でそれが改善されてのか、良い方向に解決したのかがわからず、人望、雰囲気で終わってるのご残念でした。
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国岡の生き方、国岡商店の社風は、現代では合わないと思う人も多いのではないでしょうか。社員は一人で他社の何倍も働き、トップは典型的な社長のワンマンで言いたいことを言い放題。明治から昭和にかけての「追いつけ追い越せ」の時代の象徴とも言えます。
しかし、この国岡商店の社風、国岡鐡造の生き方は、そのことだけで切って捨てることは出来ないと思います。人間尊重。出来の悪い社員をいかに教育するか。生産者と消費者が互いに徳をするのが正しい商売の在り方。そして、目先の利益よりも将来の利益、日本全体の利益を追求すること。
自らの理念と哲学を曲げることなく突き進む鐡造と、それに魅せられ鐡造の下で懸命に働く社員たちがひたすら描かれる本書。閉そく感が漂う現代日本社会に必要なのは、この本に登場する人物たちが持ち合わせる情熱や破天荒さだったりするのかもしれません。
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(16.09.30)
永遠の0で大ヒットした百田尚樹の作品。前作との関わりも感じられる一作であった。
「石油」をテーマに、国岡鐵造の生涯と国岡商店の発展を描いている。
百田さん特有の、詳細な調査に裏打ちされた細かな描写は上巻の後半かろ下巻の前半まで若干の退屈さを感じさせた。
ただし終盤は圧巻で、ページをめくる手が止まらず、涙ぐんだり体が実際に震えたりした。
物語は鐵造の人生観から、「人間尊重」というメッセージを発し続け、読んでいると恵まれすぎて秩序が乱れてきつつある現代への批判がこめられている気がする。
自分としては鐵造が幼少期に父に教えられ、生涯貫いた3つの精神に賛同し、自分自信をもう一度戒めたいと思わせてくれるような一冊に出会え、嬉しく思う。
前回も思ったが、百田作品は長い!そして重い!ただ、読んだあと、考えさせられるものがあり、達成感も大きい。
次回の大作にも期待したい。
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時間はかかったけれど、なんとか読み終わった。
こんなふうに、かっこよく年を取りたい。
日本の歴史・日本のカッコイイ男の姿を物語の中で体験させてもらった。
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戦後の苦境を乗り切った国岡鐵造は、日本を蹂躙する国際石油カルテルを打ち砕くため、英国海軍を敵に回し、イランへタンカーを派遣するという乾坤一擲の勝負に出る。
「日章丸事件」をもとに、国岡鐵造の闘いの人生が描かれていますが、自分が生まれる前のことで、このような事実や闘いがあったことを全く知りませんでした。
自分の人生に時間的にかなり近い歴史小説と言っていい作品だけに、自分が生まれる少し前にこのような時代があったのだと改めて昭和の時代について考えさせられました。
あの高度成長時代という経済が活性化した時代に自分の会社だけでなく、日本の経済はもちろん、日本人としての生き方まで考えて闘い抜いた男の生き様が、読んでいる1ページ1ページに描かれ、熱い魂が伝わってくるかのようでした。
また、彼の存在はもちろん、国岡店員が彼の考えと共鳴して、まさに粉骨砕身の働きをしていく一人一人の存在が日本人の素晴らしい生き方のように感じました。
一人一人の生き方、それを結び付ける人とのつながりこそ、これからも日本人の忘れてはいけない心だと思いました。