紙の本
幸せいずこ
2016/02/20 17:23
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
緑うさぎがひとりで食事をする場面の絵、ずんとくる。そんな背中を見せないで。わたしも一緒に悲しくなってしまう。やっと友だちができて毎日が充実して。でも長続きしない。忍び寄る悲劇。大切な友を失う悲しみ。生き残った苦しみ。花をつんで丘に登って、ささやかな祈りを捧げて。けれどさそれは緑うさぎの望んだ未来じゃないよね。お墓の前に佇む緑うさぎの背中は、いつかの背中。丸くて小さくて。その背中に掌をあててわたしも一緒に佇みたい。「いちばんとしとったものがじかんならぼくをみつけてくれてもいいのに」みつけられる幸せはいずこ。
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プロムナードに収録されていたときから好きだったお話。最初はちょっと怖くも感じるけど、やっぱり読み返してみるとそれだけじゃない。これをまだそんなに歳がいっていないときに書いたというのだから尊敬する。
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白色のウサギ達から仲間はずれにされている、緑色をした一匹のウサギ。
緑ウサギが白ウサギ達と仲良くなっていくお話かな?と思い、読み進めていくのですが・・・。
もの悲しい気持ちにさせられる作品でした。
(市立図書館t)
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直木賞作家、道尾秀介がデビュー前の17歳の冬に描いた絵本の原作を、
Mr.Childrenのプロモーションビデオ『花の匂い』『常套句』を制作し
話題を呼んだ半崎信朗が描き下ろす、これまでにない質感の感動絵本!
いじめにあった緑色のうさぎが、自らの悲惨な境遇や大切な人の死を
乗り越えて生きていく姿を美しく描く、こころ温まる物語。
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珍しいことに、少年時代の著者が書いた絵本を、絵の部分だけ半崎信朗氏が描いたのが本作である。微笑ましくもあり、哀しくもある物語なのだが、緑色のうさぎのその後をいろいろ思い描いてみる。緑色のうさぎがしあわせになってくれたらいいな、と思わされる一冊である。
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著者が17歳の時に書いたという童話。(割とシリアスな)
著者自身が描いた絵のもよんだけど、あれはあれで味があってよかったような…。
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最近、絵本を手掛ける作家さんが多いです。その中でも17歳の時のお話なんて、凄いです。うさぎが緑色のわけが、最後にきいてくるんですね。
図書館では、大人向けの絵本に分類されています。
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道尾秀介既刊本コンプリート。絵本なのでサラサラっと読めるがほんわかさと残酷さが入り混じり。絵本や童話は訓示だったり道徳が入っていたりするので当然かな。道尾秀介作品の原点かもしれない。
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一匹だけ違う色の動物の話はよくある。これはなぜ緑色なのか。わかったときの残酷さ。手に入れても失ってしまうなら、ずっと手に入らないほうが良かったのか、一瞬そう思ってしまったけれど、でもやはり、手に入れたものは、形はなくとも心に残る。だから、きっと緑のうさぎは生きていける。
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緑色のうさぎの、切ないお話。
切ないというか、悲しい、と表現してしまって良いのかもしれない。
やっと仲良くなれた仲間たちがいなくなってしまうのは、なんとも残酷な作りで、絵本としては、あまり好きなタイプではないけど、物語としてはよくできている。
完全に大人用だな。
絵は、可愛らしくて素晴らしい。
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道尾秀介氏と私の大好きな画家、半崎信朗氏のコラボ。ひとりぼっちのうさぎの話。緑色だから仲間はずれ。いったんは孤独でなくなるが。。。このお話が道尾氏の17歳の時の作品とは驚き!悲しい話なのにラストはすがすがしい。
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なかなか残酷な終わりでちびっ子向けの絵本ではない
緑色のうさぎの絵が秀逸なので星2つ
内容は起承転結はっきりしすぎて余白のない絵本に感じた
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かわいいけれど、どこか悲しげな絵。途中でいったんたのしくなるけど、現実は、そんなに甘くないよ~!と思う自分がいて。さらに読み進むとそれどころじゃない現実が待っていて驚く。やるせなくて、悲しい。それでも生きていくのだな。
17歳で考えたおはなしが、形になった。おとなの絵本。
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道尾秀介さんが17歳の頃につくったお話が、小説家として活動をすすめるうちにひょんなことから絵本化されたそう。
物語も素敵だし、作者さんの物語も素敵だった。
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こころ温まる、と紹介文にはありますが
私は切なさ、やるせなさを感じます。
学校や会社で嫌がらせをたくさん受けた身と
しては共感できる部分があり
読むたびに泣いてしまいます。