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思いがけず泣いてしまった・・・
一流企業でバリバリ働く里江子は、体調を崩し、クリニックへ。
そこで、10年ぶりに医師、岳志と再開する。
彼は里江子の友人・聖子の夫であるが、
10年前、聖子の彼氏として紹介された翌日に、
彼は、里江子に「結婚して欲しい」と言ってきた。
あまりにも突拍子もない話に、とまどいつつも、
その場は何とか切り抜けたが、
再開した時、彼は10年前と同じく
「妻と別れるから結婚して欲しい」と言う。
そこまで真剣になるわけは。。。?
.........................................................
最初に彼が登場した時、
いったい、この岳志という男は、どうゆう人物なのだろう?と、
不審に思ったのだが、
読み進めるうちに、彼の一途さが伝わってくる。
白石一文さんは、大好きな作家で、
今回もまた、私の心を満たしてくれました。
おススメしたい一冊です。
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面白かった。死生観、生きる意味、男女、、とても深い。
思わず納得、同感した文
「子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな」
「当時は、美人ほど男性的に振る舞うものだと言う“常識”を私はまだ知らなかったのだ」
「人間はどんな人生を送ったとしても、最後にはちゃんと死ねるんだ。」
「真実の人生を手に入れさえすれば、こんな嘘だらけの人生ときれいさっぱり縁を切ることができる」
多少の前後があり、最後はあっという間に衝撃の結末があって、そこまでグイグイ引きこまれる。
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価値観の違いなんだろうけど、こんな感じに自己の感情に正直に恋愛や人付き合いをできる人って・・・苦手。自由を勘違いしているように思える。なりたくもないし、近くにそんな人がいたとしたら巻き込まれたくないから離れたい。
いまいち、感情移入し辛い話でした。
ただ、自分のことを知っている人がいなくなったら本当の死って部分だけは『なるほどね』と思った。家族は大事にしよう。
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2019/2/24
『私という運命について』がとても良かったので、作者の本をいくつか読んできたが、上回るものがない。
いつもがっかりしている。今回もかなり。
運命についてのストーリーでは、平野啓一郎さん『マチネの終わりに』の方が共感できたわ。
とにかく、里江子にも岳志にも非常に共感できない。
他の登場人物にもあまり共感できない。
いずれも家庭環境によりそうなった部分があるので同情もあるのだけど、自分の正当化の主張が鬱陶しい。
既婚、出産した人はこういう話ばっかりする、聞きたくねーと、上から目線。子供がいたら子供の話もそりゃ出るっつーの。
私の仕事での立場がこんなんなったのは上司のせいだーとか、幼稚な部分がある。
岳志は、知的さが会話にあるんだか、ないんだか。
医者の立場ながら患者を批判。わかる部分はあるけど、日本の医療や医者が変えていく意志が広まってないからこうなっている部分もあるのだ。
医療関係から変えず、患者の意識を批判していくなんて。
家族への考え方もクズ。
人に操作された人生と思っているのだろうか。自分も決定してきてやってきたことはやってきたくせに、こんな人と会話してたら気分が悪いわ。
死生観についても目新しくない。
聖子もそこまで言う夫にしがみついてるのもどうかと思うし。
でも、まさか、あんな脅しかけてくるなんて思わないよねってとこは同情できたな。
自由というのは、誰かを不幸にしてもいいってわけじゃないのよ。
視点がおかしいよ。
自分だけ自由に振る舞いたいということは、相手は犠牲になってるんだから。
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白石一文さんの著作を初めて読みました。
なるほど、恋愛小説でありながら哲学的思索に溢れていました。
あとがきにあるように、これこそがまさに『白石節』なるものらしいのですが、話が何度も前後し、うっかりしていると取り残されてしまいます。。就寝前のベッドサイド本としては少し不適切かもしれません。(笑)
哲学的な問いについては、主人公、そしてそのお相手の男性を通して語られていて、特に恋愛、人生、幸福について多くのページが割かれています。私としては、その想いについて語る部分が冗長すぎるのでは…と少し飽きてしまいました。
この小説では重要なテーマともなっている「運命」について、主人公のお相手は『常軌を逸した』行動をとるのですが、それに対する主人公の見解が最後まであまり私の胸には響いてこず…だからこそだとは思いますが、読了後、あれ?これで終わりか…と不完全燃焼感が残りました。
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泣く場面も、共感も特にはなかったんだけど、こんなに運命の人だ、結婚したい、と言われて流されない里江子がすごい。
設定上イケメンのお医者さんに、13年越しに。
白石一文さんの恋愛小説はすごく愛について掘り下げてくる感じがある。
フツーに暮らしてる自分にとっては読み物としてはよいけど、現実とはリンクしないかな。
だけど初恋の人に振られる夢は未だに見るから、しかもいろんなシチュエーションで、必ず振られる(−_−;)人生における運命の人かもなー。
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あんまり共感できなかったなー。
登場人物の誰に対しても。
長谷川の台詞だけやたらと印象に残った。
p.134
「どんなことだってそうだけど、家族ってのも、僕に言わせれば”さほど“ってやつだね。自分から楽しもうと思わない限りどんどん醒めていくんだ。みっbな怖いだけなんだよ。結婚記念日や子供たちの誕生日、家族で祝うクリスマスやお正月、盆暮れの旅行、そういうものが本当はさほど楽しくないってことに気づくのがね。この子たちだって大人になったらさほど立派な人間になるわけじゃないって認めるのがね。妻も子供も自分の人生を賭けるほどの存在じゃないっていう、そのごくごく当たり前の真実を知るのがとにかくみんな怖い。単にそれだけのことだよ」
「僕は、誰だって真実の人生を見つけることができると思ってる。真実の人生を手に入れさえすれば、こんな嘘だらけの人生ときれいさっぱり縁を切ることができるんだ」
元も子もないね。でもほんと、その通り。
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初めて白石さんの本を読んだのだけれど、読みやすくてサクサク読めた。
愛とか死とかについて書かれているところがどことなくノルウェイの森を彷彿とさせた。
でも、なんでだろう、なんか岳志の行動が意味不明すぎる。そこまでしたくなっちゃうのか、とか思ってしまう。結局彼は周りのことを考えていない人なだけで、周りはそんな彼に巻き添えをくらっているだけではないのか、と。
こうゆう、愛について書いてあるようなのって結局男か女かどっちかが死ぬ結末になっていて、「あー、また死んだ。」とか思ってしまう自分もいた。確かにお互いに惹かれあっていた2人のうちの片方が死んでしまうと読んでいる側からすれば共感してしまい、感動している気にはなるけど、なんでもかんでも死に結びつけるのかあ…とも思ってしまう。
でも、死は誰にでも共通することだから、あらゆる小説において死について深く書かれることは、ある意味当然なのかもしれない。
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久々の白石一文
相変わらずどこかしこになつかしい。
白石一文という作家は〜
剥ぎ取って、剥いで、突き詰めて
最後のさいごに残ったものを真実と吐露する。
見詰めて、己を見詰めて見詰めすぎるくらい見詰めて〜
確かに正しいかもしれない、
真実は一つだから
本文よりー
「僕は、誰だって真実の人生を見つけることができると思ってる。
真実の人生を手に入れさえすれば、こんな嘘だらけの人生ときれいさっぱり縁を切ることができるんだ」
自分はいいかもしれないが、巻き込まれた人らはどうなる
切り捨てられた周りは溜まったもんじゃない。
嘘だらけと言われての家族。
家族を不幸にしても手に入れたい真実って。
それでも切るー
途中の感想で中途半端だが。
エゴだよね。
福岡生まれの福岡育ちの自分は
作者と同じ
出てくる場所もいろんなことも
手にもるようにわかる
こう突き放してみたものの
わかりすぎるところもあってこわい。
自分も変わってるからよく分かる、
本文より
「僕は本当にすごいへンな人間なんだ」
「ヘンすぎるから一生懸命にまともに振る舞ってる。」
「物心ついた時から自分が仲間外れと覚った人間のことだよ。
ホームラン五十本打てる人間は
隠して人と同じに打ちたいように力を抑える
すべての望みは
この世界でひっそりと生きていきたいんだ。、普通の女の子、男の子になることなんだよ。」
長谷川岳志、ー
良すぎても、疎外感
悪くても疎外感
だったら世に言う天才、スボーツ界でのスーパスターは出ないね。
ふーん。、傲慢じゃない。
素直にモテる力発揮していいんじゃない。
頭が良すぎる上での、苦しみ。
生き方を複雑にしてる。
生きる目的は、自分の感情だけではない、
何のために生きてる?
世のためとまでは言わないが
長谷川岳志は医者だから
充分できるのに〜
ぜんぶひっくるめて
幸不幸は別にして分かるのは分かる
それぞれが好き勝手に真実を求め
今ある基盤は嘘だとチャラにしたら
どうなるのかしら?
途中のレビューなんてろくなものじゃない〜
だけど途中で書きたくなった。
「ブクログの方に教わりたい。、おききしたい。)
しかしかくいう自分も勝手にきって切りまくってきたかもしれないが。
人を傷けた側だけどね。
「翼」
いろいろ聖子の人生
主人公「田宮里江子」の人生
長谷川岳志の人生
里江子の義理の妹朝子の生き方
なかなか
おもしろかった。
表題「翼」ーふーん。そうね
田宮里江子は聡明で
本当に賢かった。
長谷川岳志に向かって
「誰かの不幸を前提にした幸福なんて、この世界に存在できるはずがない。人を傷つけてまで幸せになる権利なんて誰にだって、絶対に、絶対に、ないわ」
そして人の不幸の前に成り立つ幸福はない���断言できる。
自分もつくづく真面目な人間だとおもう。
しかし
これを言える勇気を持ってる人がどれだけいるか
煩悩に負け、感情に赴き
そこにいろんなドラマが生まれる。
最後まで読むと
レビューは変わる。悲しすぎる。
「わが心にも千億の翼を」
「僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるわけじゃないよ。愛する人を幸せにするためにあるのだし、そして何より自分自身がしあわせになるためにあるのだ。」と、長谷川岳志はいう。
あー未熟だなぁ、自分
感情は数学でもない〜
スパッと割り切れるものではない。
最後は泣けた。理屈ではないからね。
白石節炸裂
また他の作品も読みたい。
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改めて白石作品好きだって思った。
何冊か白石作品を読んで思ったのは女性目線の作品に心揺さぶられる。
共感できる部分やハッと気付かされることが多く胸にストンと落ちる。
(以前読んだ男性目線の作品はイマイチ共感できなかった笑)
本作についても朝子の手紙、里江子のラストに向けての気持ちの変化に自然と寄り添うように読んでいる自分に言葉では上手く言い表せない心地良さがあった。
読後感はいつもちょっぴりさみしい気持ちになる。
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白石一文さんの作品、初めて読みました。
愛、人生、運命の人。
それぞれの表現がびっくりするほど腑に落ちる。
「誰かの不幸を前提にした幸福なんて、この世界に存在できるはずがない…」と言うりえこ。
「僕たちの人生はだれかを不幸にしないためにあるわけじゃないよ…」と、岳志。
「最も大事なことは、この人が運命の相手だと決断すること」岳志。
「きみだけがずっとそばにいてくれるのなら、それでもいいんじゃないか」岳志とりえこ。
良いとか悪いとかではなくて、言葉にできない思いを持ってる人ってきっといると思う。
決断かぁ…
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9年前に別社で出版されたものを既読であったのをすっかり忘れて読んでしまったことに登録して気づいた。前回は「世の中の社会人はこんな七面倒臭いことを考えて生きてるのか?」って言ってたのに、今回はその七面倒臭い語りをフムフムと読み入っていた。己の加齢を感じる。
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岳志に対してなんだかずっともやもやとした思いを抱いてしまう。運命だと信じた愛を選ぶなら、家族とのことはケジメをつけてくれないと…。ずっと自分勝手な人だな、という印象。終わり方も…。
女性の言葉は響くものがあった。期待しすぎたのか、あまりはまらなかった。
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おもしろかった、、けど、
広げた風呂敷たたみ切れてない感が結構あるかも。
主人公の元上司の人柄とかバックグラウンド知りたかったな
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私たちは手にした幸せより先に死ねれば、それが最高の人生なんでしょうね。
俺たちは他人の心の中に自分という手紙を配って歩く配達人にすぎないのかもしれんなあ。配達人が郵便受けに差し込む手紙の中身を知らないように、俺たちも自分がどんな人間なのかちっとも知らずに、それを丸ごと人に預けてるだけなのかもしれん。
人間は智恵や理性では絶対に行動しないからね。例外なく感情のままに行動する。
僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるのではないよ。愛する人を幸せにし、自分自身が幸福になるためにあるんだ。
運命の相手とは出会うだけじゃきっと駄目なんだよ。最も大事なことは、この人が運命の相手だと決断することだ。そう決める覚悟を持ったときに、初めてその相手は真実の運命の人になるんだと思う。