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「「人間が発明した物の中でもっともよい頭(精神)の栄養、(他人の経験が詰まった)いわば頭の缶詰みたいなものが『本』です」。―「第一章」より。本書では、「知の巨人」「博覧強記の怪人」など、数々の異名を持つ著者が、何千、何万冊と本を読む中で得た、もっとも美味しく(おもしろく)、頭の缶詰(本)を食べ(読み)、無駄なく頭の栄養にするための「アラマタ流読書術」を初めて紹介します。
」
目次
第1章 「読書」と「本」を知る7つの「急所」(読書は「精神の食事」―でも、食わなくても死なない!;頭が要求する「栄養」は、かならずしも読書ではない ほか)
第2章 本を好きになるとはどういうことか?(「もうすぐ絶滅する」という紙の本、でも、たぶん絶滅しない;シンボルは強し通天閣もりっぱに生きている ほか)
第3章 世界と人生を解読する「読む考古学」のすすめ(教養主義と娯楽主義;論じるなら、まず起源にさかのぼれ ほか)
第4章 だれでも実践できる尻取りゲーム型読書法実例集(読書は自然に類を呼び、つながっていく;稲垣足穂の「お尻の美学」を学ぶ ほか)
著者等紹介
荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年、東京都生まれ。作家、博物学者。慶應義塾大学卒業後、10年間のサラリーマン生活ののち独立。『理科系の文学誌』を刊行。異色の文学史、SF史として話題となる。百科事典の編集助手をしながら書いた小説『帝都物語』シリーズが、ベストセラーになり日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』で、サントリー学芸賞。長年のファンであった水木しげる宅を訪問し、弟子になる。神秘学、博物学、風水など多分野にわたり精力的に執筆活動を続ける