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東京の現代建築を構造デザインの観点から紹介する画期的なガイドブック。
一見、地味に見えるのに、長く「名作」と呼ばれ敬意を集めてきた建築の、その意味がわかることも多いだろう。
解説は丁寧で、断面図を中心とした適切な図版が選ばれていて、初心者にも取り付きやすいだろう。表層の形態とは異なる水準で、建築には構造のデザインがなされていて、その成果が、比類ない空間を生み出し、経験を支えていることのだということがよくわかる。
とりわけ日本の建築は、地震や台風などの災害リスクが極めて高いにも関わらず、そのハンデを逆手にとって、世界で最高の構造デザインを発達させてきた。
経済ブームに沸く新興国に見られるような、形や素材は外連味たっぷりでもハリボテ然としている建物とはまったく違う構造デザインの成果を楽しむ絶好のガイドブック。建築デザインの初学者にはぜひ勧めたい。
同様の企画で、「環境デザインマップ」と「情報デザインマップ」の刊行もぜひ期待したい。
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http://lib.s.kaiyodai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?amode=11&bibid=TB10070805
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東京の有名建築を構造という視点で解説したユニークな本。建物を鑑賞する知識の深みを与えてくれる。
説明は少し理解が難しいところはあるが、構造についての基礎的な説明などもあり、一般人にも十分わかる内容。
構造以外にも東京の地形などの解説があり、読み物としてもおもしろい。
手元において必要な時に参照するのに適している。