投稿元:
レビューを見る
現実とも小説とも取れる内容は、読んでいて本当にあるのかと思わせる、巧妙な話の進み方は読んでいる者を夢中にさせます。読んでみて、そんな考え方もあるんだと、ふと考えてみたりします。
投稿元:
レビューを見る
フィクション・ノンフィクションのMIXだと思う。
曾祖母をドライブに連れて行ったときの反応に触発され、認知症とされている人の記憶の中の行き先へ向かう「徘徊タクシー」を思いつく。
その見方、考え方はとてもいい。
徘徊する人は焦燥感や帰巣本能のようなものにかられて歩くが、その衝動は「行かなければ」「帰らなければ」という強い使命感に置き換えられる。
記憶の中のその場所は現実にはもうないが、「ここじゃないことだけは確か」なのだ。
だから、車で移動することは、景色が変わることは、衝動を鎮める効果が期待できると思う。
老人を預かるにも、施設として部屋を用意するより、介護タクシーとして車を用意する方が、簡単そうだ。
ただ、数時間走り回るガソリン代を考えるとペイしない、あるいは利用料が高額になる。
たまのガス抜きで利用するか、太陽光発電と電気自動車ならあるいは・・・と想像したくなる一冊だった。
投稿元:
レビューを見る
恭平は祖父危篤の知らせを受けて故郷の熊本に戻ってくる。
祖父は痴呆が進み徘徊癖をもつ曾祖母トキヲを行きたい場所へドライブに連れていっていた。
祖父と同じようにトキヲと近場をドライブした恭平は、曾祖母が思い出の地山口に来ていると感じているのだと知る。
恭平は徘徊する老人たちを目的地まで連れて行く「徘徊タクシー」を始める。
坂口恭平次元をどっぷり旅してきました。
坂口恭平さんの著書は何冊か読んでましたが、小説は初めて。
見方を変えるというレイヤーの概念を物語にするとこうなるんだ。
我々は遠くの場所も宇宙もギリシャ神話の中だって行けてしまうんだ!
投稿元:
レビューを見る
痴呆老人に対する考え方が少し変わった。
”そうでない”人たちが見えている世界と少し違う世界が見えていて、書名にある「徘徊」もハッキリとした思いをもっての行為であるという捉え方。
現実と空想が混じりあった物語も、そういう考え方を含んでいて象徴的。
衝動買いした本だったけど、予想以上に愉しんだ。
こういう出逢いがあるのが、本屋の良さなんだろう。
投稿元:
レビューを見る
徘徊とか認知とかはどうしてもマイナスイメージになるのに、誰にでも根底には大切なものがある、思いをもっている、という作者の気持ちが伝わってくる。
投稿元:
レビューを見る
M31がアンドロメダ銀河に結びついてすっきりしました。おじいちゃん、おばあちゃん、ボケちゃった、でなくて、おじいちゃん、おばあちゃんは、別の世界の地図上にたっていると考えるとその行動が腑に落ちる。その別の世界の地図上をドライブしますというタクシーの話。
投稿元:
レビューを見る
http://staygold1979.blog.fc2.com/blog-entry-656.html
投稿元:
レビューを見る
この人の頭のなかはこうなっているのかな
天才なのかなんだかよくわからないが
頭がよい人なんだろうという気がする
小説なのかエッセイなのか妄想なのか不思議な文章
振り回されるかもしれないが、この人の周りにいるひとはこの人のこと好きなんだろうな
人の懐にはいっていける人なんだろうな
投稿元:
レビューを見る
小説だけれど、発想の転換を示した本。
苦難も角度を変えれば楽しみや幸せにつながる。
存在しないものは無理だとみんな端から諦めてるけど、やってみたら意外とうまくいくもんだ。
というズベさんの言葉が染みた。
投稿元:
レビューを見る
視点はとても面白いが、時々物語からずれて妄想っぽい事が書かれていて、それが
よく分からないところがあった。
投稿元:
レビューを見る
最近その名前をよく聞く、坂口恭平。「徘徊」と「タクシー」という、一見結びつきにくい2つのワードに惹かれて読んでみた。
自らの祖母の認知症をきっかけに、徘徊するお年寄りを乗せ、行きたいところに連れて行く「徘徊タクシー」という仕事を考えた主人公・恭平。「目の前に見えていることだけが現実ではない」「思い立ったらまずは行動してみる」を是とする作者自身の自叙伝のようでもあり(主人公も同名である)、新しい物の見方を教えてくれる一冊でもある。
投稿元:
レビューを見る
坂口恭平作品初読み。
なんとも現実感にかけるストーリー。
多分この作者は介護の現実なんてしらないんだろうなあ。
投稿元:
レビューを見る
http://blog.goo.ne.jp/nakamana825/e/81cf5426fdde2ff13d19e7c4c1d54544
投稿元:
レビューを見る
徘徊の目的に目を向けると素敵なドラマが待っていた。
よいスト―リーだとおもうのだけど、前半がちょっと長すぎで、何度も挫折しそうになった。
投稿元:
レビューを見る
時々、地元の街頭放送で高齢者の行方不明にお知らせがある。
徘徊する理由について主人公が話すことに「なるほど、そうだ!」と思った。
内容が中弛みな感じがして、飛ばしれ読んだところあり。