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20141007 そういえば筑紫哲也は亡くなったんだ。いたら朝日新聞の現状は変わっていたのでは無いだろうか。亡くなって存在感がある人になりたいものだ。
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著者の佐高信は,歯に衣着せぬ表現者で,権力在る者を滅多切りにするジャーナリストである。一方,筑紫は,どちらかというと,物腰柔らかく,それでも言いたいことは言わしてもらうけんね,というようなタイプ。この2人が,『週刊金曜日』の編集委員だったということは,よく知っている。また,2人の文章もよく読んできた。
さて,本書は,佐高が,筑紫の文章を引用しながら,その人となりを語っていく。しかし,内容は,単なる佐高からの筑紫へのラブコールではない。佐高は,随所に,自分と筑紫との違いを浮き彫りにしながら,「筑紫の甘さ」にも切り込んでいく。これが,けっこうスリルがあって,おもしろいのだ。「筑紫の甘さ」は,彼の限界でもあり,彼の幅の広さでもあり,それこそ,筑紫哲也自身なのだということが,とってもよく分かる。いい本だ
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【由来】
・図書館の新書アラート
【期待したもの】
・佐高信と筑紫哲也、という組み合わせで興味を持った。
【要約】
・筑紫さんのジャーナリストとしての根本にあったものと、柔らかくて豊かな受け入れる度量。
【ノート】
・サラッと斜め読み。面白く読んだが、佐高信フィルターに引っかかるものを感じたので評価は星3つ。何に引っかかったんだろうな?
・筑紫さんは何となく好きで、News23も機会があれば見ていたが、どういう人なのかは知らなかった。その前の朝日ジャーナルも読んでなかったし。そんな筑紫さんの人となりが分かっただけでも面白かった。
【目次】
第1章 生涯を貫いた三本の軸
第2章 根っからのカントリーボーイ
第3章 平熱のジャーナリスト
第4章 風圧のなかで
第5章 人間嫌いの人間好き