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ああアホだ自分はやっぱりアホだった。
本の締めが自分が本当にやりたいこと、すべきことに集中せよだと、ここまでは良い。それが見つからなければ目の前のことを懸命に頑張る事をすすめるだと。
多くは後者だろう、しかしその後者に属する人間をこの本はアホと表現してきたように感じる。自分はアホとはとらえない著者のアホとは戦わない論。アホの立場からして優秀な著者に放たれた最後の一撃が見事にはまってしまった。
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参議院議員を2期勤め、在職中はテレビなんかにもよく出演していた著者の一冊。
田村耕太郎さんといえば、自民党から民主党に政権交代したとき、民主党に鞍替えし、自民党やメディアから叩かれた過去もあるが、そういう印象は抜きにして読むと、おもしろい一冊だった。
世界最高の非戦の書とも評される『孫子の兵法』では、敵と戦わずして屈服させる方法が書かれてあり、出版されて2500年経った現在でも、世界の経営者や知識人から愛読されている。
本著では、敵を屈服させるだけでなく、その力を自分の目的を達成させることに利用するところまで考えられていることから、ただ戦いを避けるだけでないので、目的を達成させるためには前者よりも加速させることができる。
日本人は、仇討ち文化があったせいか、『倍返し』や『リベンジ』が好きで、水戸黄門や大岡越前の影響か、頭の片隅には最後には悪いやつはやっつけられるという意識がある。
『倍返し』や『リベンジ』で、自分の大切な時間とエネルギーを消費してしまうのはもったいないし、『悪』は裁かれ『正義』が勝つという期待は、残念ながら現実の社会ではなかなか起こらない。
そこで、むやみに自分の足を引っ張ってくる『アホ』と無駄に戦って、時間とエネルギーを無駄にする最低のアホにならないように戦略的にアホを利用する。
戦略的にといっても、相手の気持ちをできるだけ考えて話すことや、第三者目線で自分を見ること、やられたふりをすること、とにかく耐えることなど、画期的な戦略が紹介されているわけではないが、嫌な相手が、自分に戦いを挑んできた人間に「たいした奴だ」とか「生意気なのは元気な証」と受け入れてくれるような人はいないという考えは納得したし、正面をきって戦いを挑むより、相手のエネルギーを自分の目的達成に利用できれば、かなりストレスが軽減されると思った。
そうは言っても、嫌な相手や間違っていると思う考え方を許せないと思うだろうが、そこは人それぞれの善悪ではなく、達成したい目的や真理、時間やエネルギーに目を向け、他者のことを気にするより、自分が本当にしたいこと、そのためには何が必要なのかに専念したほうがいいと理解しよう。
アホと戦うのは時間の無駄で、そんなことよりできる自分と向き合い、さぼってしまう自分と戦ったほうが有益だし、リスクも低い。
ただの『非戦』ではなく、賢く利用するくらいの心づもりをいつでももっておきたい。
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頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 2014/7/8 著:田村耕太郎
著者は、日本戦略情報支援機構代表取締役。前参議院議員。早稲田大学、慶応義塾大学大学院、デューク大学法律大学院、エール大学経済大学院を修了。
アホとは、むやみやたらと自分の足を引っ張る人である。会議でなぜか自分の発言だけにいちゃもんをつけたり、チームメイトなのに明らかに敵意を見せつけて協力的な態度をとらなかったり、明らかにこちらの意見の方が正しいのに、権力をふりかざしてそれをつぶそうとしたり・・。
そのアホに対して立ち向かうのではなく、
これからは、自分が本当に何がしたいのか?そのために何が必要なのか?そっちに専念すべきである。それがわかれば、他者のことを気にする暇なんてないことがわかる。
戦うべきなのは、「アホと戦う」なんてアホなことを考えてしまう自分のみ。彼らと戦って時間とエネルギーを無駄にしてきた最高のアホである著者だからこそ導きだした考えについて下記の6章により説明している。
①アホと戦うのは人生の無駄
②臆病者のための戦略的コミュニケーションのススメ
③どんな強者でも味方にする人たらしの技術
④権力と評価の密接な関係
⑤他人の目を気にするな
⑥アホとではなく自分と戦え
数えたわけではないが本書は「アホ」の言葉の雨あられである。
言葉とは怖いものでその「アホ」という字を見るだけで魂が抜き取られていくような気持ちになる。序盤はその「アホ」に対しての著者の怒りの部分がコンコンと紹介されている。
それだけであったらあまり読む意味もないが、しっかりと後半についてはそれを乗り越えたしっかりとした意見が述べられている。
「アホ」というおまえが「アホ」や!!
と古から言い古されてきた返し文句をしっかりと根底に受け止めて、自分と戦っていきたい。
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議員現役時代の著者のことはかなり嫌いだった。が、書評などで本書が紹介されていて、それをきっかけに読むと非常に素直に読めた。著者には大変失礼だが、「つまづき」を経験されたからこその内容なのだと思う。
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20161025 作者の個人的な思いの羅列なのだが経験からの話が多く参考になる。今、目の前にあることに全力で当たる。出来そうで出来ない。先づはやって、繰り返す事か。
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田村耕太郎著「頭にきてもアホとは戦うな」朝日新聞出版(2015)
*得意淡然、失意泰然:物事に一喜一憂せずに淡々としているものが最後には勝つという考え。
*「上から見た視点を持つこと」も重要性。部下として部下目線で上司を見るのではなく、上司目線で自分を見てみること。
*高杉晋作「おもしろきこともなき世に面白く」。つまりブツブツ環境に文句を言う暇があったら自分でそこを面白くして行ったらどうだ。心持ちひとつでストレスはコントロールできるのだ。
*何事も自分がコントロールできるものに力とエネルギーを集中すべき。あれこれ悩んだり、心配したり、イライラしても仕方がない。基本的に他人の気持ちはコントロールできない。
*時間というのは皆に平等にあるはずだ。その使いかたで人生が大きく変わる。時間をうまく使うためには自分と向き合う時間を持つことだ。他人に相談しても、結局、自分が思う方に結論を持っていくだけだ。そうであるなら、自分がなぜそう考えるのかを自分に問うた方が良い。
*わかっていそうで一番わかっていないのが自分である。自分を知り、自分を良い意味でコントロールすることほど、人生で大切なことはない。自分がわからないと幸せにはなれない。
*最後、死ぬときは1人であり、あの世に持っていけるのはあなたから見た達成感くらいだ。人生の意義はざっくり言えば自分が満足するかどうかである。
*考えるべきは、自分の人生をいかに主体的に生き抜くかということだ。他人の評価もそのために生かすのであれば意味がある。しかし、そうして評価や自分のプライドに振り回せれては本末転倒だ。
*やりたいことが見つからないという前に、今目の前にあることをしっかり頑張って結果を出せば良い。今自分の目の前にあることは、無意識に自分が選択したやりたいものである可能性が高いからだ。それを夢中になってやっていれば色々と見えてくる。悩むより、やる気を出すより、没入するのだ。そして何より人生は不条理なものだと認識することも大事だ。
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人に頼る心の余裕と、人に譲る心の余裕。
それから心身ともに弱った際には、人との関わりから離れて、自身や自然と向き合う時間を作ること。
主体性を保つ秘訣。
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自分の言動を省みるとてもいい機会になりました。もう一回読んで、ちゃんと覚えておき、実践して自分のものにしなくてはいけない、と。
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政治家として、MBA取得者としてエリート街道を歩んできた著者が世の中で自分敵視する者への対応について自身のエピソードを交えて書いた一冊。
証券会社、政治家としての経験、数々の著名人のエピソードなど著者が経験したきたことからの学びから得られる本書の内容はまさに人生を生きていくうえで非常に役に立つ者だと感じました。
また、上司と部下との関係性や職場での立ち居振る舞いについて著者なりの見解が書かれている部分もあり、興味深いものでした。
そして、期待値マネジメント法やボトムアップ法など人と接する時の手法についても書かれており、そちらも勉強になりました。
本書を読んで、政治の世界の人間関係の複雑さを知るとともに、その世界で揉まれてきた著者が感じる賢人の条件を知ることができました。
他人の気持ちを考えて行動すること、様々なことを受け入れることを大事にして自分の人生を生きていきたいと感じた一冊でした。
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頭にきても、相手を気持ちよくさせ
うまく、使い倒す、結果自分がやりやすくなる。
自分としっかり向き合う時間をもつ、風呂は最良のスペースは同感。旅で、気持ちリフレッシュ
心が折れたら、しっかり休む、次のエネルギーに備える。
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去年、話題の本として取り上げられていた時に、気になって本屋で買ってからそのまま積読。1年たってやっと読みました。
冒頭にも書かれているけれど、結局は「限られた資源を無駄遣いするな」というのが言いたいこと。
アホと戦っているのも時間の無駄。無駄にちんけなプライドにこだわるよりは長いものに巻かれろ。そして限られた時間を自分磨きに使え。
対して目新しいことを書いているわけではありませんが、フツーの人が知ることのない国会議員の裏側が書かれていたり、気になるタイトルだったりで売れているんでしょうね。
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やられても、やり返さずにいい気持ちにさせて味方に付けて使ってやろうなんで、ちょっと笑っちゃったよ
倍返しなんて疲れるからやめよう、プライドなんか達成したい目的にはなんの役にもたたない
後半の自分自慢が書きたくて記した本だとはおもうけど、前半はなんか新しい視点だったから良かった
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「頭に来てもアホとは戦うな」 田村耕太郎
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苦手なヤツほど、徹底的に利用せよ。(1)相手の欲望を見抜き(2)腰を低くして、助けを求め(3)味方にする!目標がみるみる叶う最強の「人の動かし方」。
「BOOK」データベースより
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お友達が貸してくれました。
まずもうこの作者の経歴がすごい。
どんだけ大学いってんだよ、と突っ込みたくなるほど日本&海外のいいとこの大学に行っている。
さらに国会議員も経験済み。
なんだかこの経歴、ご立派すぎて逆に鼻についてしまう気がする。。バッシングされやすいよね、人気商売系でこんな経歴が派手だと。。。妬みひがみの格好の対象といいますか。。。
少し間引いといた方が全体的にいいんじゃないかとこっちが心配してしまう。
ま、余計なお世話でしょうけど(笑)
この本では、アホと出会ったときにどうすればいいかを、作者が国会議員だったときの状況例を用いて説明しています。
ちなみに本のなかでは「アホ」を「むやみやたらとあなたの足を引っ張る人だ。会議でなぜかあなたの発言だけにいちゃもんをつけたり、チームメイトなのに明らかに敵意を見せつけて協力的な態度をとらなかったり、明らかにこちらの意見のほうが正しいのに、権力を振りかざしてそれをつぶそうとしたり・・・。」と定義しています。
アホへの対処法としては、キライだからと言って距離をとり、接しなくなってしまうと、お互い猜疑心が高まり、ますます関係がこじれてしまっていいことないので、目的だけしっかりもって相手の懐に飛び込みましょうと。
アサーティブコミュニケーションの本で言ってることと同じです。
この作者の方は、失敗しながらそのコミュニケーション術を体得してて、そういう体験のなかで、自分がどう変わったかたくさん書いてるんですね。。
上から目線じゃなく、失敗で何を学んだかっていう表現のしかたなので言わんとすることがすんなり入ってきました。
正解だけきれいに並べられても、感情面ですんなり入ってこないことがよくあるから、失敗をさらけ出してくれるとすんなり受け取れます。
あと、私の場合、作者についてよくわかってなくて余計な前情報がなかったからすんなり読めたというのもあるかも。。。
ググってみてわかったけどこの作者の人、ネットでの評価が低め(笑)
自分でも書いてたけど、若い頃はとがっててSNSでの攻撃に反論したり戦ったりしてたんだって。
そういうところとか?、経歴とか?、一般人の反感買いやすい何かがあったんだろうね。。。
そういうネガティブな前情報を知ってたら、ちょっと穿った見方をしてしまったかもしれない。
前提知識なく読めたのはよかった。
話のほとんどが政治家時代の話なので政治家の裏の策略とか権謀術数みたいなのが垣間見えるのも面白かったです。
政治家になりたてのころは、ベテラン政治家が、状況にあわせて人に媚売ったり策略巡らせてるのがすごく醜いと思って毛嫌いし���たんだそうな。
でも毛嫌いしてても、結局味方は増えず敵が増える一方。味方が増えないとやりたいことはちっとも実現できないしで、考え方を変えたんだそうです。
で、目的(自分のやりたい政策)のために媚を売ったり謝罪したりすることもできるようになったんだって。
よくメディアでも
「政治家は政策のことより政党内での駆け引きばっかりでけしからん!」
という批判を耳にしますし、私も同じく思うところがありました。
ただ政治家の理論でいうと、「目的を達成するための近道が駆け引きだからそれをせざるを得ない」っていうところも実際あるのよね。
愚直なやり方で物事はうまく回らないのはどこも一緒だし。会社も「社内政治」ってことばがあるくらいだから結局同じ。。
そして、それは一概に悪いこととは言えない部分もある。
駆け引きがうまく、人を巻き込めるってことはそれだけその人に魅力があるってことだし。
自分一人でできない何かをしたいなら、他人の感情を揺さぶるスキルはどうしたって必要なのだ。
(別に政治家を擁護するつもりはないし、好きじゃないけど。)
この人がいう「目的を実現するために、必要あらばプライドも捨て相手の懐に飛び込んで、ゴールを目指す」っていう考え方は、目的への意思の強さが前提にある考え方なんですよね。
でも人ってこんなに強い目的や思いで動いてるかっていうとそうじゃない。
「やりたいことや理想はあるけど、こんなめんどくさいアホに時間を費やさないといけないならもうやんなくていいや」とか「そんな時間かけて頑張るくらいなら辞めちゃおうかな」とか思う人の方が圧倒的に多いよね、きっと。
だからアホは気付かず引き続きのさばり続けるし(笑)、ステキな思想をもっていた人の方は挫けてしまい離れる、ということの方が多い。
自分の中の意思の強さと、プライドや優先度やいろんな要素を秤にかけて、それでも意思の強さが勝ったとき、はじめて「アホと向き合う」という時間を確保できるのだ。と思う。
ちょうど保育園絡みで苛立つことが多かったので、よい学びと気付きがありましたよ。
残念ながら、相手の懐に飛び込んでまで目的を達成する意思もないし、真っ正面から戦う気力もないので、「極力接触しない」というこの作者的にはよろしくない解決方法に落ち着いてしまうんだけど。。。
色々な本を読んでやっぱ思うのは、理想的なコミュニケーションのとり方にはちゃんとした正解はあって確立されてるんだよね~。
なに読んでも理想的な考え方ってのは共通項がある。
ただそこで行動に移すかどうかは結局目的にたいする意思の強さの度合いによる。
私はアホの懐に真っ正面から向かっていくほど物事に情熱をもてるほうではない、、、たぶん。
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わかっちゃいるけど、なかなかできないんだよなぁ....って思うことが書いてある。ただ、正義感をもってバカ正直にこの本でいうところの「アホ」に向かうことがどれだけ無意味で労力の無駄なのか、ということが詳細に書いてあるので、なかなかできないけどもがんばってみようかなとも思える。
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実業界や政界で生きてきて、アホと戦うことほどムダなことはないというのがメインのお話。あとは人生哲学的な。