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紙の本
と学会の本にも寄稿する人の書いた馬鹿馬鹿しい事を真面目に書いた本
2015/10/01 22:46
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国人が書いた日本や日本人が書いた韓国についての出版物で取り上げられている馬鹿馬鹿しく思えるような事柄も真面目に書いているから、面白い。韓国で出版された「反日本」と昨今、日本で盛ん?に出版されている「嫌鮮本」が合わせ鏡のような存在だと、よく分かる。
この本には出て来ないが、かつて北朝鮮や朝鮮総連、韓民統あたりの「主張」を鵜呑みにして書かれた「南朝鮮の軍事独裁政権」に対する「批判」や朝鮮民主主義人民共和国賛美の類も取り上げてくれれば、もっと面白いのだが。ある意味、大韓民国をまともに見ないという点では「南朝鮮の軍事独裁政権批判」の類と「嫌鮮本」の類は共通項がある。また、南朝鮮労働党をはじめとする「反党宗派分子」として粛清された人々や金正日が表に手に出る前の北朝鮮の歴史について、ろくに知らない人達が書いた北朝鮮本の類も入れてもよかっただろう。特に南労党の指導者だった非転向者の朴憲永と南労党が取った破滅的な極左路線のたどった運命は韓国現代史で重要な意味を持つ事について、どれも何故か避けているように見える。
「庶民たちの朝鮮王朝」の著者だけあって、モンゴル史家が書いたので漢文が読めて、それなりには「知識」があっても、朝鮮時代を「遅れた社会」としてインカ帝国に匹敵すると書いているところを見ると、お若い頃に流行ったエーリヒ・フォン・デニケンあたりのオカルト本の「愛読者」だったとお見受けする御友人に意見を拝借しながら書かれたテキトーな「韓流時代劇と朝鮮史の真実」なる奇書が幼稚に思えるのだろう。これでも他の本よりはましなのだが、岩波文庫の「春香伝」の解説を読めば分かるような事を「確かにハングルで書かれた小説はありました。しかし、それが世間に広まったという証拠はありません」と大見得を切る?モンゴル史家を一刀両断にしている。実際、このモンゴル史家は「韓流時代劇と朝鮮史の真実」なる奇書でサルフの戦い(1619(元和五)年)で朝鮮軍が使った鎧に使えるぐらいに朝鮮の紙の質が悪いと書いていながら、その後、水野氏が銅銭について参照している田代和生氏の著書「倭館」(現「新・倭館」)に元和・寛永の頃に朝鮮から日本に輸出していた「白紙、油紙」を読んで「真実の朝鮮紙の真実」について「衝撃を受けた」のだろうか?、そのまま一年後の本で引用していた。
ただ、ハングルがパスパ文字の影響を受けたか受けてないか、は著者も否定的な見解ながら「パスパ文字を参照した可能性は捨てきれない」と書くので、ここは両論併記でもよかったのではないか?
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