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読了後に思わず「大塚倉庫」のホームページを見てしまった。何とも斬新なページで、現在は社長である著者の立ち姿からの、客先との対談による事例紹介も本の内容通りというか、イメージを超えていた。
倉庫スペースやトラックを売り、安全かつ正確には当然なので、あとはいかにコストで競争するかという、プロダクトアウトの物流業から、大塚グループの物流子会社という特徴を活かした「共同プラットフォーム」により顧客企業のニーズに応えるマーケットインの戦略により、30%の外販比率を3年で50%とした、大塚倉庫改革劇場の第一幕。
大塚太郎社長(現会長)の凄さが印象的だが、それは営業本部長(現社長)の視点で語られたストーリーだからだろう。
タイトルの「やめるを決める」は、自社の強みを活かす仕事以外は切るという選択と集中(100円玉は拾わず一万円札だけ拾うこと)、そして旧態依然とした営業への決別の言葉のように感じられた。
本当にノンフィクションなのか?と疑いたくなるが、実在する企業の現社長、そして会長が実名で登場する物語は、(脚色があるとしても、)面白く、気づきや勇気がもらえた。
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