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映画の公開も予定されている、島田荘司の最新作。
交通事故で記憶を失った医大生の女性を主人公に、彼女が記憶を取り戻すまでを描く。
どちらかというとあっさりしたストーリーで、島田荘司らしい強引さは今作にはあまり見られない。無いと何だかちょっと寂しいw
脳の仕組みやTMS治療など、蘊蓄の部分は知的好奇心を満足させてくれるが、所々、ストーリーから浮いてしまっているように感じられたのが残念。
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島田荘司の新作が出たということで購入。
初の映画化ということで期待していたのですが、映画を意識し過ぎ??
話としてはありきたりでした。
TMS療法などは実在するようでへ〜と思いました。
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交通事故で失った記憶を取り戻そうと、TMS治療を試みた彼女が見たものは。。。
脳については詳しくなれるが、ストーリーは物足りなく
島田さんの御手洗シリーズのような展開を期待している人には
オススメしない。
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ミステリー+ラヴストーリー
大事故に会い辛くも命を取り止めた女子大生
しかし記憶を失っていた・・・・・・
その後、数多くの無くしたものの不安から鬱病を発症
治療のために行なったTMS
『TMS』とは
経頭蓋磁気刺激法。脳に磁気刺激を与え、脳の活動を活性化させる治療法。鬱病患者に効果が実証されている。アメリカでは精神医学会も推奨している治療法のひとつである。
少しずつ甦る記憶
だが事故当時の記憶は戻らない
今となっては会うことなど叶わない恋人・雅人の教え、幻肢現象を思いだし、脳内のシルヴィウス溝への電気刺激を試みる
『幻肢』とは
事故や病気で手や足を失った患者が、存在しない手足が以前そこに存在するかのように感じること。多くの患者が、例えば足を切断したにもかかわらずつま先に痛みを感じるといった、難治性の疼痛(幻肢痛)を体験する。
すると・・・・・・・
幻の雅人が現れて・・・・・・
って言うお話
劇場公開もされるということ
映画では男女の立場が逆転・・・記憶喪失に陥るのは男・雅人で幻として現れるのか女・遥になるそうです
お話は遥の数少ない記憶から構成されているので不確定な事柄が多く、勘繰りながら読み進めました・・・・・・
ふむふむ・・・心霊現象はこういうことで説明がつくのか・・・
もちろんお話の胆は事故の真相です
登場人物が大学病院関係者だけって所に疑いを持って読んでたんですけどね~スルーぎみでしたね~
怪しさ満点な人物は最初から〇〇〇ですけど・・・・・
ハッピーエンドなのか???
このモヤッっとした感じは意図したものなのか・・・
結末はあまり納得いくものではなかった・・・であります
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映画原作。でも映画とは設定が多少違うんでしたっけ?
事故で記憶を失くしたヒロインのミステリ。治療のためTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けると恋人の「幽霊」が現れ、彼女は徐々に記憶を取り戻していく。その過程がなんともいえず悲痛で、いっそ思い出さない方がいいのでは、とすら感じてしまうのだけれど。避けては通れないんだよなあ。
科学的で難しい物語の印象があるけれど。そのあたりの解説などは分かりやすく、案外と読みやすい一作でした。
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医療についてや、脳についてのうん蓄は
さすが島田荘司さんだわ、面白い。
ミステリーとしてはまぁ、想定内でも
読ませるものだったが
いかんせん、長い、ムダに長い。
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島田荘司最新作・・・かな。
こういう医療的な話とかをバックグラウンドにもってきてって作風が多いですね、最近の島田荘司さん。これはこれで興味深くはあるんですが、内容がそっちにばかりウエイトがいってしまってる感があって肝心のミステリ的な部分がいまひとつパッとしないような。うーん。
今回にしても、結局のところ大学生男女の恋愛話のもつれが発端じゃないのだろうか、結局のところ。それなのに大学で高価なTMSを実験的にせよ使ってってのはリアリティがない。ただ使うんじゃなくてイレギュラーな、一歩間違えば危険をはらんだ使い方なわけだし。。。
ところで、「映画版とは男女が異なる」ってどこかで読んだんですが、映画の存在を知りませんでした。。。
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【映画版とは男女が逆転したオリジナル・ストーリー】事故で記憶を失った糸永遥は不安と焦燥でうつ病を発症。治療のためTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けた直後から恋人の幽霊が現れる。
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糸永遥は、病院のベッドの上で目をさます。しかしなぜここにいるのか、自分は誰なのか、周りにいる人が知っている人かどうかも思い出せない。覚えているのは「雅人」という名前だけ。自分の親友だという佐々木彩に話を聞くと、自分は交通事故で車ごと崖から落ちたのだという。その後も記憶が戻らず、雅人の消息もはっきり伝えられず、不安から遥はうつ病を発症し、自殺未遂をおこしてしまう。そんな遥を見て、彩は自分たちの大学で行っており、雅人も研究していたというTMS治療をすすめる。治療は良好な結果をもたらしたかに思われたが、以前の雅人の研究内容を思い出した遥は、教授たちの目を盗み、雅人のファントムが見るために、磁気をシルヴィウス溝にあててしまう。
ちょっと期待外れだった。テーマありきで映画化ありきだからなのか、全てにおいて説明くさいのと、ストーリーがありきたりでオチも想像通り。短編でいいくらいの話を無理やり引き延ばした感じ。しかしこの男、よくヨリを戻せるな(驚)。
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島田作品は、今まで映画化されたことがなかったのに驚きです。
脳の働きの不思議が、ミステリーを生み出します。
脳はまだまだ未知の領域です。
相変わらず、読ませます。
楽しめました。
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そういう意味の幻肢だったのかぁ。
脳の仕組みは苦手で、ついつい読み飛ばしてしまう…。
せっかく面白いのに、最近の作品は会話文が多くて、好みの文章じゃないことが残念。
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交通事故で記憶障害を起こした遥は、思い出せないもどかしさから鬱病を発症する。TMS治療という最新治療により快方に向かうが恋人の幻を見てしまう。
脳の話は興味深く面白いが肝心のミステリ部分はイマイチ。よく解らない登場人物もいたりして島田荘司とは思えない作品だった。
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無理して若者を主人公にしなくても良いのでは?
若い人を理解出来てるつもりなもでしょうが
この作者の本には違和感のある若者像が度々出てきて
ストーリー以前にそこで躓く事が多くなってきました。
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島田荘司信者を自認する私でさえ、及第点をつけるのを躊躇う出来。
幻肢というネタ自体は悪くないと思うが
最新脳科学事情と幻肢の医学的説明がメインの前半パートから
主人公2人の恋愛模様パートに中盤移行し、
ラストでちょっとひねって終わるという単純なストーリー構成で、
幻肢を物語にするという着想のみで成り立っていて
物語として十分に練られていないという感想を持った。
前半の医学的薀蓄のオンパレードは個人的に興味深かったが、
小説として面白いというより、興味深いという類の読感。
圧倒的に会話文が多く、読み終わるまでそんなに時間はかからないが
読んで得る満足感や面白さに欠ける本だった。
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およそ社会問題の中で現代病が騒がれ、社会が富めば食事も良くなり、所謂成人病を発症する。情報化社会が進みPC等が発達するようになれば、脳の病気を抱える患者が急増しているそうです。
その脳の病気は、、外傷性もあるが物理的ショックを伴わないものの大半が鬱病であると言われています。
症状は、患者自身の絶望感や、焦り、突発性自殺衝動に発展するものもあるそうです。
この作品は、小説であって学術書ではありません。登場する物や事が本物かどうかも分かりませんが、作風なのか心理と状況描写が繊細であると感じるのは、脳をテーマにしているからです。
まあなんと、切なくなる小説かと思いながら最後まで読みました。
落語で言うところの落ちはオマケです