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こんな家族小説、読んだことない!!
一見、よくある家族小説であり、一家4人を視点にくるくると回す、そうよくある手法なのに、奇妙なのは4週間限定で共に生活をすることになったみえ子がいるからだ。
『提灯お岩』にそっくりと自他共にみとめる風貌のみえ子。(ググれと作中あると同時にわたしも即調べ思わず吹いた)初めは煩わしいとか、変な奴、やだなと各々が思うのに、みえ子にある意味での夢中、癒しを求めるようになる、羽衣子(主婦)を除く3名たち。
過去の羽衣子、羽衣子の弟、そしてみえ子をからませ、平凡で、はたから見れば幸福そうにしかみえなかった遊佐家にもたらしたもの。
ほんとどこにでもいる、ある家族で、とびぬけた描写はほぼ皆無。なのにどこか恐ろしく、どこかさみしく、切なくて、でもやっぱ少し救われた。そんなところがおもしろかった。
個人的に朝倉さんの作品で上位に入るほど、好き。
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男らしさ=たくましさだと信じる父、良妻賢母を絵に描いたような母、父母を軽蔑しながら表に出さない長女、自分に自信がなく常に薄ら笑いを浮かべた長男の4人家族の家に、母の幼なじみ⚫みえ子が四週間の居候になる。
みえ子の出現に、それぞれの思惑が動き出し、平穏に見えた遊佐家に少しずつ変化が生まれる。
ややサスペンスか。
個人的には、最後にみえ子の思惑が知りたかった。
きっとなにか隠しているに違いないと思う。
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類まれな美しさを持つが、貧しい家庭に育った羽衣子と、嫌悪を感じるほど醜い容姿に生まれたが裕福なみえ子は中学時代からの親友である。
43歳になり、社会的に成功した夫とふたりの子供を持つ羽衣子の家に四週間だけみえ子が居候することになる。
http://www.horizon-t.net/?p=1650
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美しく貧しかった羽衣子、不器量で裕福だったみえ子。正反対の二人は、お互いに欠けているものを補い合って生きてきた。だが、羽衣子は平凡だが温かい家庭を手に入れる。穏やかな日々は独身のみえ子が転がりこんできたことから違った面を見せ始める…。家族のあり方を問う、傑作長編小説。
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貧しく育ったが美貌を持った羽衣子は、美しくはないが男らしく頼りがいのある賢右と結婚し、穏やかな家庭を手に入れた。夫に似た娘のいずみと自分に似たが暗い息子の正平と何不自由なく暮らしていたのだった。そんなとき、家をリフォームする四週間、羽衣子の幼馴染のえみ子が遊佐家にやってくることになった。お世辞にも美しいとは言えない個性的なえみ子の容貌に、初めはみな驚くが、なぜか次第に受け入れていく。それぞれがそれぞれなりにえみ子と関わっていくのが興味深いが、初めから終わりまでなんとなく腑に落ちない心持ちにさせられるのもまたみえ子なのである。なんといったらいいのか、生きている尺度がほんの少しばかり一般的ではない感じ、という感じだろうか。読んでいる間中、誰に寄り添えばいいのか判らず釈然としないながらも目が離せない一冊だった。
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貧しかったが美人の羽衣子 と 裕福だったが不細工のみえ子 の2人。
ワタシの読み込みが浅いせいだと思うけど・・・、
結局、みえ子の本性というか、狙いというか、何を考え、何がしたいのか、よく分からず。モヤモヤ感あり。
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家族だろうが友達だろうが所詮は他人。人はどこまでも一人なのだという怖い話として読んだ。ただし、もっと読み応えがあると思いきや意外とすんなり終わってしまったのは拍子抜け。
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遊佐家の4人の目線それぞれどれも
よく書けており、入り込みやすかったし
ういちゃんとみえ子の生い立ちも面白かった
のでグイグイ読めたのだけど
ラストがねぇ、もっと怖くしてもよかったかな。
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4人家族の遊佐家に、みえ子さんが四週間同居する話。もっと怖い話と思っていたら、とくに問題も起こらず、我が家のアイドル的存在になる話。
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穏やかだがどこか上滑りな四人家族のもとに
妻の友人が居候する四週間。
面白かったがラストが拍子抜け。
【図書館・初読・10/3読了】
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なんなんだろ?これ。
もやもや系。
みえ子に不快感しか感じなかったんだけど。
なんなんだろ?この人。
羽衣子も羽衣子だけど。
わかんね。
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遊佐家にマンションのリフォームの為に居候することに
なったみえ子と遊佐家の家族の物語。
みえ子は遊佐家の妻羽衣子の親友。
みえ子は醜態な様子をしていて家族は最初は
ぎょっとするものの、中身の良さに気付いて
夫の賢右、長女のいずみ、長男の正平それぞれが
次第に仲良くなっていく。
それぞれの家族目線でかかれている。
ただ羽衣子がこころに抱えた狂気みたいのが
読んでいて何かべっとりと不快な気持ちにさせた。
説明的文章が多いので、いまいち読みにくく
早く終わらないかなと、どういう結末かわからないと
気持ち悪いなってさっさと読んで早く結末教えてよって
思うような大切に読めない本だった。
読み返しもしないな。この本の伝えたい事はいったい
なんだったのかなー。
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専業主婦羽衣子は友人みえ子の住むマンションがリフォームのため、遊佐家に招待する。最初はその容姿から家族は誰もみえ子の相手をしないだろうと思っていたが、言葉を交わすうち夫賢右、長女いずみ、長男正平はみえ子のよさに気付き交流を深めていく。さらに個々の悩みを打ち明ける仲となり、みえ子の助言で成長をしていく。「てらさふ」と若干被るところはあれども、こちらはどろっとした中にも爽やかさが残りました。ただ、いい奥さん、いいお母さんを演じている羽衣子だけが、最後までどろっとしていたけど・・・
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醜い顔の女が最初でてきて
読み進められるか2.3ページ目ですごんだ。
読んでくうちに大丈夫になった。
人の内面を書くのが好きな作者だなぁ。
醜い女を通して、家族が一人一人
心が豊かになっていく様が読みやすかった。
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なかなか根深いコンプレックスを持った登場人物たち。
美人はやっぱり幸せを手にいれてブスは性格もまっすぐじゃない。でもブスだから図らずも回りのコンプレックスを解きほぐせるという、悲しき公式。
ほのぼの系を装いつつなかなか辛辣な話だった。
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まるでドラマの中の家族、みたいな美しい羽衣子の家に、醜い幼なじみのみえ子がやってくる。
みえ子の存在で、家族に段々変化がみられる。
誰でももっているコンプレックスが自覚されていく。
2015年2月24日