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わりと文章がおもしろくて、てきとうに流し読みであっさりと読めます。
あ~こんな人いるな~と。自分語りは饒舌でいいんだけど、どうしようもない人だなとー。
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筆者がリストラされてから生活保護を受けるまで。健全な心と体、そして働けることって素晴らしいと改めて感じた。明日は我が身、もし貧困の危機に陥ったらこの本を頼りにしようと思う。文体は軽いのでとても読みやすいが壮絶な体験です。
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ポップなな表紙に騙された、なんてホラーな話でしょう。
いつどこで降りかかるやもしれないリストラ、倒産、病・・・それでも生きていかなければならない人たちの支えとなればいい一冊。
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2016.01.15
ずっと気になっていた本。なかなか図書館に借りに行けなかったのですがやっと借りれました。
家庭環境に恵まれずに育つと、頼れる最後の砦が無く、病気や失業など、突然の事には対応できず貧困に陥ってしまう場合が多いんだな…と悲しくなりながら読みました。
作中で作者は約100キロあると書いていましたが、病気のせいもあるのかもしれませんが、お金がないのにそこまで体重が重くなれるものなのか…?とそこが謎でした。
そして、私が面接官なら、太っていて、対人スキルが乏しいと感じた方は採用しないので、まずは見ためを好印象に整える努力をするということを福祉課とハローワークの職員は指摘、指導しなかったのかそこも疑問でした。
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WEB連載が単行本にまとめられたものです。
ブスでデブでコミュ障でパニック障害と自殺願望がある貧困女子がなんとか日本という社会で生き延びようという話。
働く意思があっても職がない。頼るべき家族に虐待?される。ブスでデブだから性産業ですら稼げない。デブでコミュ障で採用落とされまくる。突発的にやって来るフラッシュバックと自殺願望との闘い。そんな悲劇が明るく自虐的に語られます。
作者は知りたがりで採用試験戦略や生活保護などを細かく調べたり考察してるので、それらを知らない人にはお役立ちでしょうか。ただ、不採用の大きな原因であろう100kg超えデブの原因や対策には微塵も触れてないところは本人の闇がうっすら垣間見えたような気も。
作者は文体からはあまり好感の持てるタイプの人ではない。明るく礼儀があるのに人をイラっとさせる。かわいそう、気の毒、助けたいとは思えないタイプだ。でもだからなんだ、生きたいと思って何が悪い、応援しなくても邪魔はするな。誰でもどんな人でも生きたいと思う人を社会の中に包容するという意思を表明しているのが生活保護という制度なのだ。
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失職する予定はない…という人が大半だろうけど、いざというときに備えて読んでおくべき一冊!!!いっそ10代の必読書にするべきでは!?という良書。いや、10代だったらまだ謎の万能感の「私は大丈夫」という思い込みに阻まれて心に響かないかなぁ…。
まず湯浅弁護士の三つの「溜め」の話も心に響くし、著書の人柄の良さが文章のはしばしから感じられて、そっと応援したくなる。お世話になった福祉課の職員さんを「諸葛孔明子さん」と仮名し(こんな栄えある仮名、絶対うれしいよ!?)、聖徳太子のエピソードが理解できた…とまで称賛するあたりからも、著書の謙虚さが伺えて、ゆえにますます「いくら太ってるとはいえ、どうしてこんなに有能そうな人が就職できなかったの??」という疑問も…。でもそんな理不尽がまかり通るのが日本社会…。
直接的な金銭援助なんてなくても、自分の存在を気にかけてくれる人がいるだけでも元気になれるんだなぁと気付かせてくれる一冊でもある。
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What are you gonna do now? she have trouble in her family include herself. May the Force be with you.
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自己責任論が蔓延っているけど、実際、いつどんなきっかけで貧困に陥り、生活保護が必要になるのかわからないんですよね。しみじみ。
私自身は数ヶ月間生活保護を受給していましたが、受給することでポジティブな気持ちにはなりませんでした。その天は著者と違うところかなと思います。
扶養照会、ほとんど有名無実化してるならやめれば良いのに。頼めば援助してくれる親族がいる人は生活保護受給に至る前に援助を受けてるんじゃないかって気がしますし。
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これだけの文章が書ける人が、こんな生活をしないといけないなんて、日本は貧しくなっちゃったんだなあと嘆息する。
あと役所の人たちをほめているのは好印象。そうそう、たぶん多くの人たちは優秀で頼りになるんだから、バッシングばかりしてちゃダメよ。誰も得しない。
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職を失い、預金も潰えた場合、どうしますか?
中々にすごい人生と言うか、怒涛の流れと言うか…。
就職できた! と思ったら、まさかの体調不良。
しかも親はあれだった、という現実。
弱っている所に畳み込まれると、そういう選択を
うっかりとしてしまうものです。
よく考えて! とかいう初歩も思い出せないほどに。
困っている時の最後の砦、ではありますが
そこに辿り着くまでに、すごい山道があります。
平地でさらっと…とかいう人は、よくイメージにある
金だけもらって働かない人。
とはいえ、身体的に色々で辛い、という人は
はた目からみて判断が付かないので、そっちに入る?
どうにか生活して、どうにか稼いで。
稼ぐつもりがないと、さらに気持ち的に辛いです。
著者が下した判断は、正しい所に行きついた、と
思っています。
そして怖いのは、利息付でお金を貸してくれる制度。
利息のリアルな金額を聞いてしまうと
ものすごく返して良かった感があります。
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虐待されて育った人が貧困に陥り、生活保護を受給するに至るまでのストーリー。
生活保護は、虐待などの特殊な事情があれば、家族審査無しでも通るということがわかった。
ハローワークの利用方法や、生活保護を受給するまでの詳しい道のりが書いてあって、確かに、貧困におちいった人はこれを読めばなんとかできそう。
困った時に、制度を利用して救われる世の中であってほしい。
札幌市の図書館で借りた本。
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筆者の体験談ブログの書籍化
親からのDV,リストラ、就職困難、体調不良など。
まあ、かなり特殊事例という感じはする。
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生活保護でも働いていい!知らなかった
生活できる額に足りない額を保護してもらえる
そんな優しい制度
でっかく借金する前に生活保護にしたほうが
良さそうだ
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失職女子。
私がリストラされてから、生活保護を受給するまで
著者 大和 彩
WAVE出版
2014年10月2日発行
大学卒業に際し、安定を最優先に求めた著者。契約社員ではあったが、とても安定した会社に入れ、北関東の実家から通勤時間に往復で4~6時間かけて通う。しかし、安定した仕事につけて苦にならず。1年後、正社員にもなれた。そして、東京に引っ越して一人暮らし。ところが、それから1年後、会社が扱う商材から出る化学物質が原因でアレルギーに。医師の奨めで休職。
傷病手当で静養するも、両親に連れ戻される。子供の頃から、両親には虐待やDVを受ける。父親は暴力、母親は消しゴムをクッキーだと食べさせけらけら笑うなどの“いじめ”。現在、30代後半の著者が今も後悔していることは、この時、会社を辞めて一人暮らしを放棄し、実家に帰ってしまったことだという。
実家で著者は、3つの「溜め」を失ったという。一つはお金。母親は勝手にカードを持ち出し、うまいこと言って暗証番号を聞き出す。お金をおろす。なんと、お金が入っていないと文句を言う。
手紙は全部勝手に開封され読まれる。これで友達ともボツ交となり、人との繋がりという2つめの「溜め」も奪われる。
そして、やる気という名の最後の「溜め」も失せる。
派遣で職を得る。しかし、イリーガルな派遣会社だった。なんとか耐えて働く。夜が2時間ほどしか寝られなくなり、医師にかかる。両親と別居を奨められ、再び一人暮らし。すると、リーマン・ショック。食べていたトーストを落とすほど、朝のニュースに驚く。最初に勤めていた安定企業が倒産。その後、勤めていた派遣会社も倒産。
失業期間を経て、2010年から正社員の職を得る。しかし、1年ほどでクビに。体調を崩していたので傷病手当を最大1年半もらい生活、その後には失業保険ももらえるはず。だが、積極的に次の職を探して3ヶ月更新の契約社員となる。長い勤めを望まれたので喜んで入った。ところが、3ヶ月でクビ。失業保険をもらおうとハローワークに行くと、3ヶ月働いたことにより、前の会社の失業保険は対象外となり、3ヶ月の会社も期間が短すぎて出ないことがわかる。ガーン!ここから地獄が始まる。すでに30代後半、100社に応募するが全て落ちる。
残り3000円。
どうする?借金、風俗、自死(青木ヶ原の樹海と決めていた)のどれを選択するか、というところまで行った。
しかし、ハローワークでハローワー子さん(仮名)と、役所の福祉課で諸葛孔明子(仮名)という素晴らしい職員と出会う。2人は職務上でも連携していて、彼女の就労を応援。履歴書の書き方や面接の受け方も細かく教えてくれるし、面接先の選定もやってくれる。著者の話をメモもしないのに、次会った時には詳細まで完璧に覚えている。
役所の福祉課では、最初、総合支援資金貸付プラス住宅支援給付か、生活保護か、の2つを教えられる。著者は生活保護など念頭になく、前者を選ぶ。週に一度の就職応募または面接など、厳しい条件があったが、就労に前向きな著者は律儀にこなしていく。
しかし、100社に落ち、どうにもこうにもならなくなる。
生活保護を勧めてきたのは、役所の福祉課、諸葛孔明子さんだった。
総合支援資金貸付プラス住宅支援給付というのは、生活保護申請をさせないための「水際作戦」だったというのを著者は後で知るが、一般的に言う生活保護をさせまいさせまいとする役所窓口像とは違い、生活全般や就労支援に積極的に関わり、生活保護申請もちゃんと案内するその様子は、読んでいて意外な思いを抱かせる。
新聞や週刊誌、ネット情報などをもとに、役所に対する偏見を形成してしまったのかもしれないと、反省させられる本でもある。
本人は働く意欲も満々なのに、30代後半になるとまったく相手にされず門前払い。その現実の厳しさ、日本の社会のゆがみを訴えているとともに、決して希望を捨ててはいけない、思いこんではいけない、という著者の強い声も聞こえてくる。
著者は、乖離とパニック発作に悩まされ続けているとのこと。乖離とは、生身の体と自分の本体が一致していない感じがする心の病で、ふわふわと浮かんでいる気分になるという。だから、階段などは危ない。一度、地面に落ちたが、乖離だかあら痛くはない、しかし、足がパンパンに腫れた。
一時、酷く記憶力が悪くなり、昨日のことも思い出せなくなったので、防備録のつもりでブログを書いた。それが目にとまり、ウェブ上で物書きの仕事を得る。ほんのちょっとした自宅仕事にすぎないが。でも、それが本このような本になった。
頑張っている、大和彩さん。
頑張っている、貧困と闘う若者たち。
恐いのは、偏見。