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すっきりしない後味を残し、主人公・照の涙で終結。自分の人生に100%満足している人間なんて早々いないんだろうということを思わされる本でした。誰しもが誰かに嫉妬心を燃やし憎しみをもって見えない何かに捉われているなぁと。最後に照が死んでいるように生きていたことを後悔することによってさらに報われない感じに。表紙は照かな?
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始まりから女の子が死んでいて、その子の目線で語られる。変わった設定で時間も視点も行ったり来たりの構成で面白いんだが、ミステリーではなく荒野さん定番の人が生きてく難しさを描いていた。
微妙なバランスで成り立っているシェアハウスの住人達がひとりのバランスが悪い女の子のせいでどんどん堕ちてゆく。
腐った蜜柑理論。
死んでしまった子が死にたくなかった、どう生きるべきか気づいてももう手遅れ。
おざなりや捨て鉢に生きるのを選んでいるふりをしてても虚しいばかり。やはり真面目に生きなくてはね。
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話がとっ散らかっていて読みにくかった。
特に照視点の話が、ずっとそれいる?って感じで全体のテンポを崩していた気がする。そういうキャラクターだからわざと?
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シェアハウスに住む4人の男女の悪意と嫉妬が入り混じった夜の出来事。
4月の雪の夜に、パーティーをしようと提案してきた樅木照は死んだ。
売れない俳優の妹尾真人。
銀行員の鹿島葉子。
フリーライターの碇みゆき。
料理人の桜木竜二。
彼らが住むシェアハウスを管理する不動産屋に揚一郎。
ヌードモデルと体を売ることをして生活していた照は、掴みどころがなくていつも死んでいるように生きていた。
いつも死んでいるようなものだったから、
生きていることに苦労しているシェアハウスの住人たちが羨ましく、そして同時に憎たらしくて
あの夜に照は乱交パーティーをしようと提案した。
本当は元夫婦だったみゆきと竜二。
自分の性に不器用だった葉子とお調子者の真人。
あの夜を堺にギクシャクしだした彼らだったけれど
照の死後もそれぞれの生き方で生活を続けていった。
みゆきに薬を飲まされて、竜二に見てみぬふりをされて
裸のまま雪の上で死んだ照だけが、
ただ自分の死を後悔した。
死んだら終わりだ。その時が来るまで、生きることに執着する。
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四月の雪の日。あの夜、シェアハウスで開かれたパーティで、一体何があったのか?「樅木照はもう死んでいた」という衝撃的な一行からこの物語は始まる。しかも死んだはずの照の意識は今もなお空中を、住人たちの頭上を、「自由に」浮遊している。
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Bハウスというシェアハウスの住人4人と、管理人の曳田陽一郎。住人の1人、樅木照が亡くなった。自殺なのか殺人なのか、住人同士の関係は?など、それぞれの目線と、死んだ照が空中から見ているもので物語が進んでゆく。イタリアンシェフ、自称俳優、ライター、銀行員と個性的な男女あり、それぞれがそれぞれを干渉したりしなかったり。
誰が殺したのか?謎は解けるのか?と思って読み進めサラっと読めた。
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死者が語り手だから、ずっと死の気配が漂っていて不思議で暗い雰囲気。
誰が殺したのかというミステリー要素も少しはあるけど、どちらかというとシェアハウスに住んでいる人たちの生きづらさのようなものが描かれている。
みんな拗らせてる。
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四月の雪の日。
あの日、あたしは生き返らなかった。
その夜、シェアハウスで開かれたパーティで、いったい何があったのか?
悪意と嫉妬、自由と不自由―小さな染みがじわじわ広がり、住人たちは少しずつ侵されていく。
(アマゾンより引用)