投稿元:
レビューを見る
「犯人は○○だよ」
1行目から真犯人の名前をズバリ公開!
衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させた神様探偵が帰ってきた。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに。
前作『神様ゲーム』でミステリーランド界隈を震撼させた神様探偵こと鈴木太郎。
今回はイケメンの完全超人として読者に1行目から犯人を宣う。
犯人がわかっているから倒叙ミステリなのかというとそうでもなく、神様はただただ事実を「述べる」だけ。
そこに何かを見出すとしたら、それは主人公・桑町淳の思考に依る。
けれどそこにさえ神様の意思が介在しているのか……。
本作は6編の連作短編集。前半3作(『少年探偵団と神様』『アリバイくずし』『ダムからの遠い道』)はオーソドックスとも取れて麻耶雄嵩らしくないのだが、
『バレンタイン昔がたり』からギアを入れ替えたかのような展開が続く。
どの短編でも終盤に淳は打ちひしがれる。
全体の結末はなんともいえぬ痒さが残るといううか。
前作ほどの後味の悪さは感じなかったけれど、やはり一筋縄ではいかない著者の技量を感じられる作品。
ミステリ :☆☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物 :☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆
投稿元:
レビューを見る
あの、アレの、続編とゆーことで、やっぱり子供向け?の体裁をとっているのでしょうか……?とゆー大人向けだったのです(* ´ェ` *)
最後、御大とゆーか、舞城とゆーか、霧舎とゆーかの影を感じて薄ら寒くなったのですが、ミステリと言うよりは、サイコホラーとして読めたのです( ´¬`)
こう、神様が主人公や読者の心理を蝕んでいくホラーテイスト……(´Д`;)
2章目当たりで主人公への違和感とか、その他の登場人物への違和感は察することができるのですが、前作のブラックユーモア感がもっと読めると思っていたのでちょっと残念。
ブラックはブラックなのですけどね!闇なのですけどねヽ(〃Д〃)ノ多分お友達には……勧めないのです
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】少年探偵団と神様/アリバイくずし/ダムからの遠い道/バレンタイン昔語り/比土との対決/さよなら、神様
『神様ゲーム』の続編。
投稿元:
レビューを見る
転校生の鈴木は自分は神様だと言う。たしかに何か人知を超えた力があるようだ。担任の先生が殺人事件の容疑者となったことから、淳が鈴木に真犯人は誰かと尋ねてみると…
「犯人は××だよ」という鈴木の言葉から各短編が始まる連作短編集。淳は鈴木の力を半ば疑いつつも、その神託が正しいかどうか調査することになる。
序盤はイヤな読後感ながら地味な話が多いが、徐々に身近な人が事件に巻き込まれるようになってゆき、鈴木に関わるまいとしながらもその神託を聞いて淳はダメージを受けてゆく。このあたりの流れが実に巧いと思った。そして最終話で炸裂する真相と、「さよなら、神様」という終わり方がすばらしい。麻耶雄嵩はやっぱりすごいわ。
でも、神様はともかく他の登場人物も小学生とは思えないほど大人びてる気がするのだが、昨今の子供はこんな感じなのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
ミステリ的にはスッキリ、読後感はどんより、という、作者の持ち味発揮。短編よりは長編向きと思う。7.25
投稿元:
レビューを見る
バレンタインの話とラストの一文字(記号)の意外さはそこそこよかった。
前作の、『子供向け(?)なのを意に介さぬ後味の悪さ』や『鈴木くんは本当に神様なのか?』という疑問、『鈴木くんの不気味さ』がなくなり(薄くなり)、神としての視点を持つ存在をミステリ内に突っ込んだらどうなるかというある意味論理的なミステリになっている。
麻耶雄嵩が書く、視点を使ったトリックは好み。
投稿元:
レビューを見る
得体のしれないどこか性悪な神様が、冒頭、犯人の名を明かすところから物語は始まる。どの短編も神様の描いたとおりに世の中が動きストーリーは展開していく。本当に彼は神様なのか、不思議な疑惑が並行して流れていく。真相は決して明かされることはない。前半淡々と流れていた物語は、中盤、主人公の重大な事実が明らかになるあたりから大きなうねりと広がりをもって一気に加速する。真実とは何なのか。真実とは自ら作り上げていくものなのか。結句、真実の解明は読者に委ねられる。
投稿元:
レビューを見る
14/10/12
途中で、んん?と思うことがあって、ああそういうことかとなるほどなあーと。小夜子ちゃんまで殺されちゃうのは哀しい。いちばんまともですてきなキャラクターなのに。
終わり方はこれ賛否両論ありそうだなーと思いますが私的には有りです。ちがう意味で、うわっこわっ!ていう結末。
P16-
人は空を飛ぶことも出来なければ、自由に姿を変えることも出来ない。つまり様々な制限を課されているわけだ。そんな中で、感情だけは全て与えられていると思いこむのは、とんだ間違いだよ。人間に認識できない感情など山ほどある」
投稿元:
レビューを見る
相変わらず麻耶雄嵩という感じ。メタでブラックで最後にひっくり返してくる。知能がスーパー小学生みたいではあるけどそれはご愛嬌。麻耶雄嵩の作品は、大体全知全能のような探偵(そして超性格悪い)が登場し、今回はそれが神様なんだけど、それが一つの仕掛けになる。黒い連作短編集だった。
投稿元:
レビューを見る
【『神様ゲーム』の神様こと鈴木太郎が復活】「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。やつは神様なのだから。衝撃的な展開でミステリー界を震撼させた神様探偵が大復活。
投稿元:
レビューを見る
麻耶さんの本は初めて。小学5年生の男子(?)が、クラスメートの自称"神様”に、身近に起こる殺人事件の犯人を教えてもらうことからストーリーが始まる短編+α集。
なかなか意味深な犯人を提示され、いろいろ考えながら仲間と推理を進めていくちょっと変わった推理もの。仲間が死んだり、自殺したりで、主人公も実は・・みたいにドラマティックなんだけど、いかんせん小学5年生って、こんな大人びた話し方するんだっけ?って思ってしまいなんか感情移入できず。どっかでそのタネあかしもあるのかな?っと思ったけど何もなくk、ちょっと拍子抜け。軽い読み物としてはいい。あと何冊か、麻耶さんの作品は読んでみたいかな。
投稿元:
レビューを見る
神様ゲームの続編ということだけど、前作を読んでかなり間かあいたので、前作の内容は全く覚えてない。
犯人が最初から神様によって教えられているので、そこは気にならず、サクサク読めます。バレンタイン昔語の最後は面白かった。
投稿元:
レビューを見る
どんどん主人公に共感できなくなってく。好みではなかったけど、続きが気になって夜が明けても読むのを止められない本だった。
投稿元:
レビューを見る
後味悪かったけど、これはこれでいいのかなあとも思える。
さよなら神様ってそういう意味かあと。結構理不尽な展開が多かったです。あと、淳は余程美形なんですね。
投稿元:
レビューを見る
すっきりしない、後味の悪さが逆に特徴的。
読者が読んでどう感じるかということを明確に
意識した上であえて書いている感じが
好みの分かれるところかも。