投稿元:
レビューを見る
前巻で大ピンチだった簫炫材が、本巻では生き生きと動き回っています。
そして、蔡豹と陳麗華・・・可哀想すぎる・・。
投稿元:
レビューを見る
そろそろ漢達との別れが増えて来るパターンの中で序盤狄成が危なかったが助かってホッとしたのもつかの間蔡豹と陳麗華の死はショックで涙ドバー。蔡豹にはもっと幸せになってほしかった。上青が死んだがあまり上青についての記憶がないのである。蕭炫材の今後の活躍が楽しみなラストだった。
投稿元:
レビューを見る
冒頭からフラグ?と思った狄成(項充も)に安心したら、オビの蔡豹。正直、青面獣には及ばないけれども。それでもせつない。
岳飛は花嫁の父。思いきり。
そして象さんとひっそり死ぬ上青。
投稿元:
レビューを見る
南宋軍と梁山泊の水軍戦が始まり、南方では、秦蓉と岳飛軍が手を組み南宋軍との緒戦を勝利する。金軍との戦いは、休戦中。
投稿元:
レビューを見る
長江の戦いは梁山泊の勝利,大理における南宋と岳飛のぶつかり合いは次の巻かぁ!!狄成は張朔の率いる船団で長江に進出し,項充と共に無為軍の造船所を潰す役割を担い,韓世忠の首も獲るつもりだ。赤騎兵を率いる九紋竜史進は胡延凌と対峙している兀朮を討つ機会を窺い,出撃するが胡土児に阻まれる。張朔は埋伏していた韓世忠を自らを囮として誘き出し,礫を撃ったが左腕で顔を庇われてしまった。命を狙われた金の簫炫材は候真に救われ,王貴と共に沙谷津から漢水を下り,梁山泊のやっている交易の大きさを目の当たりにする。大理に進駐している辛晃率いる南宋軍は少しずつ南国の気候に馴れてきた。狄成と項充は死ぬ気で造船所に火を付け,燃え盛る造船所に身を投じて,生き延びることができた。王清は鄭涼と暮らすのが苦しくなったが,鄭涼は王清の妻にならないのなら妓楼に売ってくれと訴えてくる。漁と米の買い付けに奔走し,2年後の結婚を目指すことに決め,心が晴れた。長江の梁山泊の拠点は陸から少しずつ潰しているが,重傷を負った韓世忠は15艘を分けられ東海に追われた。王清は母・白寿に会いに行き,簫炫材は象の河で秦容と,さらに敦が開いた岳都への道を辿って岳飛と会い,帰りには象3頭を土産に貰った。王貴と岳飛の娘・崔蘭と結婚し,乞われるままに梁山泊の聚義庁に行き,飛脚網を再整備し,交易路として使うため,簫炫材は各地に轟交賈を出すために奔走する。南宋の宰相・秦檜は米不足を生じさせている原因を突き止めるべく,米を高値で買い上げ始める。大量に売って儲けた者を炙り出すためだが,危険を感じてじっとするように孟康から懇願された祭豹の陳家荘は一粒の米も売られていないことで怪しまれ,村毎滅亡させられた。日本に送られたが交易ができない梁紅玉は漸く安房の海賊と誼を通じ,交易の道が開けてきた。機会と戦術を窺っていた南宋軍を率いる辛晃は岳都と小梁山の双方を望める500里の地に砦を建設するが,岳飛は自分に向かわずに小梁山を先に襲うと予想し,ただ一人辛晃の首だけを狙いに行ったが,身体を投げ出してくる兵たちに遮られる~うーーん,群像劇だからねえ。焦点が定まらないのだけど,もう一度岳飛に挑戦して肉薄する辛晃の姿は見られるのだろうか?
投稿元:
レビューを見る
★2014年10月18日読了『岳飛伝10 天雷の章』北方謙三著 評価B
北の戦場では、金国軍元帥・兀朮(ウジュ)と梁山泊軍の呼延凌の一騎打ちの様相を呈したまま、勝敗の決着はつかない。その乱戦の中で、梁山泊軍赤騎兵の長、史進は、金軍総帥の側近たる胡土児(コトウジ)が刃を交え、胡土児は皮一枚の差で九死に一生を得る。
一方、長江流域での梁山泊水軍と南宋水軍のせめぎ合いでは、戦いに慣れた狄成(テキセイ)の梁山泊水軍が、韓世忠のいなくなった南宋水軍を打ち破る。
しかし、その後南宋の宰相秦檜は、長江沿岸の梁山泊商船の荷揚げ地を次々とつぶし、遂には梁山泊の策略である米の買い占め(北の金国では、麦の買い占め)を打ち破るべく、その商流を丹念に調べ上げ、米の値段がつり上がったところで、大きく米を売り出した商人たちを締め上げる。
その過程で、米を大きく買っていたにもかかわらず、一粒も売り出さなかった蔡豹を割り出し、岳州の陳家村を襲い、蔡豹とその妻陳麗華は惨死させ、梁山泊が秘匿していた米も発見、没収する。
さらに南の雲南、大理、インドシナ半島では、南宋から派遣された辛晃将軍は、岳飛と秦容のいる岳都、小梁山へ砦を築きながら侵攻する。雨期での決戦を期するが、戦上手の岳飛と秦容にその作戦を読み切られ、辛晃は大怪我を負わされて撤退する。
また、梁山泊に加わらないものの、生まれつきの商人である簫炫材(ショウケイザイ)は、金国から梁山泊によって助け出された縁で、南方から西域まで旅をして、想像を超える広大な地域に広がる梁山泊の飛脚網に重ねる形で、輸送路を広げていくことを梁山泊の統括たる宣凱とその部下王貴に説得され、その整備に動き出す。
梁山泊の旗印である替天行道は、国の支配を変えることではなく、人々の日々の営みが、静穏でほんのちょっとだけ豊かであれば、民は満足する。少なくとも絶望は消える。それが、替天行道であり、初代梁山泊のメンバーは、人の生き方を教えることにその究極の目的はあったのではないかと思い至る。
今日の中国、もしくは世界中の政治状況を思うにつけ、人々の日々の営みが、静穏でほんのちょっとだけ豊かであれば、民は満足するという所は、著者北方が現代の政治家、そして欲望を膨らませすぎる現代市民に伝えたいことなのかもしれないと深読みをしてしまいました。
物語の流れとしては、いくらか整流されてきましたが、まだ、まとまりがない。おそらく、著者自身も流れに任せて書き進んでいる感じで、どうまとめていくのか?
水滸伝、楊令伝、岳飛伝とずっと読み継いで来ましたから、これからも新刊が出れば勿論読みますが、そろそろ締まったダレない物語の展開を期待したいと思います。
投稿元:
レビューを見る
梁山泊軍と金軍との激突、梁山泊水軍と南宋水軍との激突、南宋辛晃軍と岳飛・秦容合成軍との激突などいくつかの激突が描かれており、全て一応の決着はしましたね。全ての戦いにおいて梁山泊の精強さが際立ったものとなっている気がしますが、今後、南宋や金がどう巻き返してくるのか?がポイントでしょうかね?
それにしても本巻でも主人公のはずの岳飛があまりフィーチャーされていないように感じますね。
また、蔡豹の悲運な末路が悲しいものがありました。
投稿元:
レビューを見る
岳飛伝になってから話が大きくなり過ぎ、一大決戦的な勝負が無くなったので、ちょっとつまらない。個々の話は面白いのだが、サイドストーリーの様な感じで読んでしまい、自分の中での盛り上がりがない。終わりが見えないのも、ダラダラ感を増長させているのかも。そうは言っても、好きなんですがね〜。
投稿元:
レビューを見る
毎回、やっと大きな流れが動き出したかと思いつつ、なかなか進まない。が、今回は王兄弟と蔡豹の物語が大きく動く。そして岳飛と秦容が戦場に。
投稿元:
レビューを見る
結婚ラッシュか!とうれしい話もあるし、同じくらい悲しい話もある。
個人的には、呼延凌のほったらし感にもやもやしてるので、
はやく彼に活躍の場を。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第10巻目。
老漢たちは活躍の場もなく退場していくので哀しいです。
3組の若者の恋愛模様が描かれていましたが、最も不幸と思える蔡豹が幸せをつかもうとしたのに、北方さんのいじわる炸裂でひどいです。
海や南の南宋軍はボロボロになるが梁山泊側にとっては大した戦ではないのも、強敵不在ということで、今後の〆の戦がどうなっていくのか心配です。
投稿元:
レビューを見る
収穫が終わったので久しぶりの本。
岳飛と秦容が手を組んで南宋軍を蹴散らすくだり、陽令伝の時代から時間が流れた感じがして、なんともゾクゾクした。やっぱりこの二人最高!
投稿元:
レビューを見る
この話の中の勝利者は、誰。
何を持って勝利と言おうとしてしているのか。
求めている勝利は何か。人はどううつろうのか。
ま、じっくり作品に付き合うしかないか。
投稿元:
レビューを見る
北方さんの話は面白いんだけど、なかなか大きな話に進まず、小競合が続く感じ。岳飛も花嫁の父になりましたか・・・
投稿元:
レビューを見る
水滸伝で言えば「梁山泊」、楊令伝で言えば「楊令」の
ような世界や物語と中核となる部分を欠いたまま進む
岳飛伝。それゆえ物語が拡散して薄くなってしまって
いる感じがずっとしていたのだが、今回それがより強く
感じられた。
北方水滸史上、最も悲惨と言っていい過去を背負って
生きてきた蔡豹の扱い方、あれはあれでいいのかという
思いが今でもしている。なんとももったいない気が。
はたしてこの長く続いた物語はどう終わるのだろうか。
改めて期待と不安が交錯する一巻となったな。