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めちゃくちゃ王道異世界ファンタジー、RPGっぽい物語だけど、カゴメのジュースとかキャラクターの人間臭さが利いてファンタジーっぽくなりすぎていない感じがして、いい。この作者さんの作品はどれもそうだけど、男性的な冒険と女性的な空想の要素がどっちもあって、女性が人形っぽくなくて好き。
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2015年、初読み!
面白かった。
くじ引き一等賞品が異世界で10の願い事がかなうというもの。
主人公、夕月の過去を反映し、俗世的願望をかなえていく前半部。
マキオとの出会いをキッカケに国家(民族)紛争に巻き込まれて行く後半部。
コレまでの恒川作品の「和」なホラーテイストは薄いが、帯にもあり、多くの方々のレビューにもある、RPG的ファンタジー感。
ありきたりな上位概念オチにならなかっのも良い。
第2段がこの夏出るようだ。はたして、夕月の冒険譚の続きとなるのか?新たなスタープレイヤーが主人公となるのか?楽しみに待つとしよう。
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面白かった!
空想の世界がどんどん広がって、自分だったらどうするだろう、なんて思ってワクワクした。
現実離れか甚だしくて、それがまた良かった。
現実の戦いもこんな感じで終結できたらいいのにな、なんて思ってしまう。
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RPGっぽいファンタジー、現実世界とは完全に切り離された物語。
普通、異世界に飛ばされたら、元の世界に戻ることを目的にすると思うのですか、そうでないところが面白い。
人間の欲望は愚かで醜く…でも読んでいて本当に酷い人は出てこないし、みんな素直で純真。悪役のこともそれほど悪く描写してないし。死が意味がないから、誰も悪くないように感じたのかも。ご都合主義だなと思わなくもないけど、読み心地は良い。何もかもを与えられた人はこの後どうしていくんだろう、というのは、現代人にも言えることかも。
最後までどこか夢見ているような、万能だった主人公が、地に足がつくのかつかないのか、ふわふわとしたままのラストも、個人的にはいいと思いました。
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表紙をめくって、ファンタジーにありがちなこの世界の地図が描いてあって、おっ、こりゃいつもの恒川作品と違うぞ、と身構えた。
いつもの恒川作品を求めている人には物足りなかったかもしれませんね。どちらかと言えば、私が普段馴染んで読んでいるファンタジー作品に近い。異世界に呼ばれました型ファンタジー。でも主人公は34歳で左足が不自由で無職でバツイチ、という変わり種作品。新境地って感じだ。ものすごい冒険だったろうな。
いつどんでん返しが来ていつもの恒川作品のあの後味の感じになるのかなーと身構えてたけど、別にそんなことはなかった。世界観もきちっと作られてて良いファンタジー読みました。主人公が足が不自由になった経緯とか、その犯人あたりの話が、ああこれこれ、これこそ恒川作品、みたいな気分になります。
ただ、幽の存在が万能すぎたかなと思ったので、星ひとつ減らしました。
レビュー読んだら続きがあるっぽい?待ちます!
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主人公にはあまり魅力は感じられなかったが、話は面白かった。自分がもう少し年取ったらあの世界に行って若くなって好きに暮らすのも良いな〜と思える。でも、行った先にも国、政治、戦争があり、色んな願いが叶えられる力があっても中々思う様には生きられない。
でもまきおさんは優しくて良い男だと思った。
続きが出るという事なので多分読む。
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面白かった。
突然異世界に呼び出されて、願いを10個叶えられる。いくつか制限があるのだが、生活設備付きの街を呼び出すことまで可能。
さて、限度が10個ということで、際限ない魔法と欲望の繰り返しではなくなっている。ある程度の形をつけないといけない。
“もう二度と見ることも触れることもできない世界の夢を、たまに見る。アスファルトの道。電柱。たくさんの看板。”
そこで願われるのは、文明という形で積み上げられたものを自由にすることか、自分が干渉されないようにすること。
この設定で、著者は人の欲望というものの形を描くことができる。そしてそれは、それを一人が好きにしたいのであれば魔法を使わねば叶わないのであるが、文明という名前で人々が願えば実現されてきたことであったりもする。
人は自分の内的世界と外的世界を同じ大きさで認識していると思う。宇宙が自分と同じ大きさだと思っている訳ではないのだけれど、「宇宙」を考えるとき、その「宇宙」は自分の内的世界の更に内側にあるから。
そこで僕は現実の世界でも宇宙と対等であろうとする。どうしたらそうなり得るか、宇宙に生きていることの意味を見つけようとする。
夏に続編が出るそうだけれど、ここからは本当に構想力が問われるはず。
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これは…最初は面白かったんだけど、ネットゲームの世界に入ったような訳のわからない戦いが始まった時点で相当萎えました。世界観がよく分からずもう斜め読み。ごめんなさい。
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異世界の在りようがくだらなすぎる。
現実離れしているにも関わらず、ファンタジーにも徹しきれていない。出来の悪いRPGのようだ。
会話が下手なのはいつものこととして、案内人のくだけた口調もまた気に入らない。
恒川さんは「指輪物語」ではなく、「遠野物語」的な世界観の中でこそ力を発揮できると思うのだがなぁ。
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これまた恒川さん観が変わった小説。幅広いなあという印象と発想の源を聞いてみたいという気持。まつりごととはまさしく書かれていることであり世の中はこうして統治されていたんだろうとも。
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図書館で半年以上待ってようやく読める。恒川さん的な子供向け作品のような。それにしては途中のシンシアの部分とか生々しいけど。面白かったです。自分が願わないよーなこと思いつく人達ってすごいな。
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ファンタジーだったので苦手かもしれないと思いましたが、結構面白く読めました。主人公の最初に使う10の願いが結構リアルで笑えたw
この続きも気になる。
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残念。人間の欲ってそんなに種類ないものなのか。そここそ、恒川光太郎の腕の見せ所だったのではとおもうが。魔法みたいな力が使えるとはいえ、あまりに短絡的で全く楽しめなかった。図書館で借りられるのならば良かった。
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おおまかに言ってMMORPGの話、でいいのかな。
カタカナでスタープレイヤー。あらすじ等何も知らずに読み始めたので、この「プレイヤー」はplayerなのかprayerなのかと考えていたが、両方。
神様のような高次の存在に(無作為に?)選ばれた主人公や他の登場人物が、地球とは違うどこかの星(アイテムや世界の仕組みがゲームっぽい)で10の願いを駆使して自由に生活することができる。
物語としては、この設定で思いつくような内容が順当に展開する感じ。すごく驚かされる場面やどんでん返しみたいなものはなし。
恒川光太郎の作品は夜市からずっと、多くの作品に於いて、主人公が日常(主に読者が普通に暮らしている現代日本)から非日常(ファンタジー世界)へ行くことが主なテーマで、読みながら「自分がこの境遇に置かれたらどうするだろうか」と考えながらページをめくるのが楽しい作りになっている。最後は日常に戻るんだろうなと思うような世界観でも、戻らないことが多い印象。設定が王道ファンタジーでもぎょっとするような痛々しい描写が急に出てくるのも特徴か。
見開きにした右ページ上に残りのスター(願い事)の数を★マークで表示するアイデアが紙の本ならではで良い。
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素晴らしきリーダビリティで飽きさせない。さすがは恒川さん。人間の欲望や身勝手さを描きながらも、ラストはまだ続きが読みたいと思うような爽やかさに満ちていて印象的だった。スタープレイヤーという特別な力の説明が一切されず、続編があるのでは・・・というかぜひ読みたいと思う。