紙の本
共感できず楽しめなかった。
2016/02/25 22:55
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投稿者:Ai - この投稿者のレビュー一覧を見る
話がカッコよくもなく、入り込めないうちに読み終わった。
他の某有名サイトのレビューでやたらに評価が良かったのが納得がいかないです。
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今月25日に発売だそうです。読者モニターでお先に読ませていただきました。評価は、深いようで深くない気もするし、よくわからん、というところ(^_^;)。
現在、日本版NSCと呼ばれている国家安全保障会議の発足により、各行政機関が持つ機密情報が集約化されている。その機密性を保持するため、リスクヘッジ社はK庁を皮切りに、外務、防衛といった省庁にも入り込み、情報統制力を強化する予定だった。
そうなれば、アメリカのNSCと対等の立場となり、現在ではできていないトップシークレットの情報を交換することができる。今の日本の情報統制力では、アメリカは情報の共有を渋っている。体制の甘い日本側から漏洩する可能性を危惧しているのだ。(略)
このようして、リスクヘッジ社は少しずつ外堀を埋めていき、やがて、情報統制力が強化された日本は、多少の自由を犠牲にした大きな安全を手に入れる。(270p)
昨年末矢継ぎ早に強行された特定秘密保護法や国家安全保障会議の発足。そして今夏の集団的自衛権の解釈改憲。それらの現実とシンクロするように、K庁の情報統制力を民間外部委託によって強化される「小説」が出来上がってしまった。
TPPも結局は日本経済がアメリカ経済に「取り込まれる」過程に過ぎないとしたら、遂には日本安全保障もアメリカ安全保障に取り込まれる過程を、作者はまるで日本の老舗企業がアメリカ発祥の国際的な大企業に取り込まれるように描こうとしている。
もちろん、見た目には警察組織のよくある不祥事隠蔽小説の体裁を、少し軽く描いているだけのようにも見える。
そういう軽い描き方がかえって恐ろしい。
作者の他の作品は知らないが、作者の「ホントの意図」が町田の誤魔化し方と同じように測ることが出来ない。単なる「流行としての情報統制」を描こうとしているのか、それとも腰を据えて日本の闇にメスを入れようとしているのか。今のところは、単なる前者のような気がする。
2014年8月22日読了
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モニター当選。発売前に読破できた一冊。
人間味ある正義感ある警察官・和久井と感情をほとんど見せないリスクヘッジ社の怜良が対照的に描かれています。
事件の裏の裏には、私達一般市民が知らない世界があるのかもしれない。警察という大きな組織の中、正義というのは何なのかと問いたくなった。
ラストはクールな怜良が女らしく感じられる、ほっとする瞬間があり、人はやっぱりあたたかい方がいいなぁ、などと思った一瞬でした。
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警察官の不正をもみ消す民間企業と、
警察官の不正を暴く監察官との対決のお話で、
監察官≒善、民間企業≒悪、の構図ですが…、
強権高圧で、自分の正義感に酔って、
民間企業を出し抜くことに固執する監察官と、
理知的に警察官の不正の芽を摘み取っていく、
民間企業とでは、
監察官≒悪、民間企業≒善、とも思えてくる。
もちろん、民間企業の裏ミッションである、
警察官の不正の芽を、スピーディーに発見し、
不正を‘もみ消す’のは、×ではありますが。
ただ…、作者の石川さんは、
前作『エウレカの確率』でもそぅでしたが…、
とても面白ぃ着眼点や、題材を選ばれますが、
キャラクターの設定や描写が、軽ぃ、浅ぃ…。
前作は、内容的に、それでもよかったけど…、
本作では、プロフェッショナルな内容なのに、
キャラや描写が軽くて、チグハグ感もあった。
ギリギリの緊迫感が、伝わってこなかった…。
あと…、「スピーディー」といぅ言葉は、
あまり連発し過ぎると、滑稽に感じたかも…。
「倍返しだっ!」などのよぅに、
ここぞのときの決め台詞ぐらぃが丁度いぃ…。
たぶん、警察の不正をもみ消すといぅお話は、
これ以上は広がりよぅはなぃよぅに思ぅので、
民間企業の不祥事をもみ消すお話での、
シリーズ化はあり、だと思います。
細々としたコメントをしましたが、
基本的には、面白かったですよ…。
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不正をもみ消すために雇われたリスクヘッジ社の前に、もみ消しを許せない監察官・和久井が立ちふさがる。
不正をもみ消すといいながら、説得して証文を書かせて終了って感じで、そんなんでなかったことにできるのだろうかと不思議でならない。
リスクヘッジ社と和久井のどちらのスタンスにたっても、共感できるようになのか、中途半端で物足りない。
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不正をもみ消すリスクヘッジ社vs不正を暴いて明るみにする監察官。
そもそもリスクヘッジ社側から見たストーリーなので、リスクヘッジ社の方に分がある形で話は進んでいくのだけれど、ウ~ン、それでもリスクヘッジ社のやり方を正当化するにはまだまだ描写が足りない、、、。爽快感を覚えるほど、仕事の捌き方がスマートでもないし、怜良たちも表面上のキャラが描かれているだけで深みがない。絶対正義とは言えない組織なので、キャラに深みがないとどうも共感しづらいんだよね、、、。続編ありきで、少しずつでも内面性を追加して描いていただけると、また印象が変わってくるかも。
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惜しいなぁ、なんか惜しい…。主人公男のが良かったんじゃないか?硬派か軟派かなんかこの中途半端感は何なんだろか。ちぐはぐなんだよね、何かが。題材がいいだけにもったいない。
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★★☆☆☆
見えない"もみ消し"
【内容】
警察の監査官の不祥事が発覚し、監査官を見張る、「リスクヘッジ社」が導入された。
この「リスクヘッジ社」の真の目的は不祥事を"もみ消す"ことだった。
【感想】
本書で読みたいのは、"もみ消し"だと思う。
しかし、"もみ消し"はあっさり終わります。てか、もう終わっちゃってます。
読者が読むころには、ハッキングして終わっておきましたけどなにか?って感じ。
そりゃないわー。
大事な所をすっ飛ばしたご都合小説の出来上がりです。
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警察の不祥事を揉み消す民間会社と監察やマスコミがからんでもっとスリリングな展開を期待したけれど、わりとあっさりだった。揉み消しで警察を辞めた人たちが出会う場面はブラックで良かった。
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警察組織を監視するはずの監察官が不祥事を起こしてしまう。
たまりかねた警察トップは、アメリカで発展を続ける諜報企業「リスクヘッジ社」を、監察を含めた組織全体を監視する役割で、第三者機関として採用する。
リスクヘッジ社vs監察。
組織内の不正をどちらが先に発見するか。
監察が先んじれば不祥事がまたまた明るみに出て、リスクヘッジ社は不要、日本から撤退ということになる。
しかもリスクヘッジ社は、警察トップのほんの一握りしか知らない密命を帯びていた。
即ち、監察を出し抜いて不祥事を隠蔽し、不正を「無かったこと」にしなければならないのだ。
(アマゾンより引用)
何かどっちに肩入れしたらいいのか分かんないお話でした。
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警察の不祥事をもみ消すリスクヘッジ社の設定がブラックでワクワクした。監査官と記者がリスクヘッジ社のもみ消しに気づき始め、リスクヘッジ社よりも先に不祥事を明らかにしようとする。監査官に不祥事を明らかにして欲しいような、リスクヘッジ社が早くもみ消して欲しいような…どっちが勝つのかハラハラした。