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言いたいことをうまく言えなくて黙ってしまう描写が細やか。自分にとっての絵の描き方に気づいてからの主人公の変化も好ましい
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なるほど、『ぼくがバイオリンを弾く理由』の人だったのか。ちょっと頭の中でぐじゃぐじゃ考える系のうだうだした男の子の感じが似てるかも。
口下手な人を応援したくて書いたというだけあって主人公のユクが恐ろしく口下手で、読みながらずっとイライラしてしまう。そんなユクが少しずつ気持ちを言葉に出せるようになってきて、後半は成長を感じられる。
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ユクは自分の思ったこと、感じたことを言葉にするのが苦手だ。そのせいで、友だちに自分の気持ちを伝えられなかったり、担任の先生にも言いたいことを言えない。ユクは絵を描くのが好きなのだが、担任の先生に言われるまま自分の塗りたくない色を塗ってしまい、その後絵を破り捨ててしまう。けれど、ユクは絵を描くことで自分の気持ちを表現すること、そして人に気持ちを伝えることを次第に自分なりのやり方で捉えていく。ユクの色彩感覚の描写が美しく、その美しさゆえにユクの伝えられないもどかしさもまた際立って伝わってくる。
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2015年6月16日 朝5年生 課題図書紹介ブックトーク
2015年6月30日 朝6年生 課題図書紹介ブックトーク
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頭の中に考えが、言葉が溢れるんです。
それをどう伝えたらいいか、どんな言葉を選んだからいいか、いつ伝えたらいいか、それを考えているうちに時は過ぎ去ってしまう。
それがだんまりです、口下手です。
そして、その溢れた言葉が一旦口から流れ出すと、止まらないのです。言うべきこと、言わざるべきこと、折角いろいろ考えていたことも、いや、考えていたからこそ、全て流れ出て、失敗もしてしまう。
それがしゃべり過ぎ、余計なことを言う癖なのです。
その溢れる思いを、彼は絵として表現することができます。
良いも悪いも、想いを全部含めて、絵に表現することができます。
私は絵が下手です。
想いをぶつけたくても上手く行きません。
私はどう表現したらいいのでしょう。
どこで表現したらいいのでしょう。
この、言葉でしょうか。
絵を教えるって、とても難しいことです。
絵はその人のもの、本来失敗も成功も、他人が決めることではない。
だけど、教えることはたくさんあるんです。
知っていたら自分の想いをとても表現しやすくなる絵のテクニック、たくさんあるんです。
どこまでが教えるべきことなのか、どこからが本人の領分なのか。
それはかなり難しい見極めが必要なんだと思います。
最近、本の感想メインに戻ってきました。
学校図書館でどうこうとか言う話がうまく言えなくなってきた。
私は好きです、この本。
言葉が上手く出てこなくて、言うタイミングを逃し続けてしまう心理とか、すごくよくわかる。
絵についての表現も好きです。
挿絵は今風ではありません。
でも表紙の絵は、この本の内容にとてもあってる、カラフルなものになっています。
子供たちが読んでどう思うかはよくわからなくなってきたけど、私が子供たちに読んでほしいなと思う本なのは間違いないです。
でも、だからこそ、「大人が好きな本」なのかなあとも思うのですよね。
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この本を読んでいると、物語の世界に引き込まれていきます。主人公のユクや友達のハネズのうれしい気持、悲しい気持ち、楽しい気持ち、はずかしい気持ちなど、いろいろな気持ちが楽しめます。特に、ユクの素直で、とてもはずかしがりやの性格がとてもかわいいので、おすすめです。ぜひ読んでみてください。
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栗林ユク(小6)は口べたで、おとなしい男子だが、絵を描くのは好きだ。図工の時間に描くのは時間に急かされたりして、絵は得意ではないと思っているけど、お父さんがユクのために揃えてくれた絵の具で、色を重ねて、じっくりと絵を描くのは好きだ。
図工で、校内から、自分で見つけた素敵なものを画題に描く事になった。ユクは渡り廊下から見えるてんぐんじょう(てんぐ城山)を描くことにした。
同じく、てんぐんじょうを選んだ隣のクラスの東田ハネズちゃん。
隣のクラスで男子であるユクをなんで知ってるのかと思ったら、父親どうしが幼馴染みとのこと。
ハネズはきれいなピンク色の花をつける庭梅の名。
ユクも初夏に白い花を咲かせ、秋になると黄色に色づく木の名だ。
ユクは丁寧に絵に色を重ねて緑を作っていたのに、担威圧的にも感じる担任の石丸先生に「緑の絵の具を使って書きなさい」と言われ、反論も出来ずに色を塗って、後悔する。
口べただけど、本当は伝えたい気持ちがある。
そんな少年の成長物語り。
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5年教科書掲載本
主人公が、人に気持をうまく伝えられず、それを自分でも情けなく思っているので、その心に寄り添うとか応援したいという気持ちにはなれず、もどかしい気持ちで読み進めました。
絵の具の種類や聞いたことのない植物の名前には興味を持ちました。
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私は、ユク君と同じように、話している途中に言葉が頭から消えて、話が止まりそうになることが多いです。そこが共感できるところです。自分でもよくわからないけど、読み終わった後、ほんわかしました。
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自分の言いたいことを飲み込んでしまうところが主人公と自身で似ており、この作品を通して勇気をもらえるような一冊。綺麗な色で描かれた挿し絵と思春期特有のすれ違いがどこか懐かしさを感じさせてくれ、大人になっても何度も読みたくなる。何気ない日常の変化が上手く表現されている物語だと思う。
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「担任に納得のいかない絵を描かされ、ユクは傷つく。憧れの少女に励まされつつ、ユクは自分自身を発見していく。爽やかな物語!!」