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シリーズ3巻目。
好きだからこそ3巻目まで続けて読んで来ているので、大切に、ゆっくり読みたい...。
と思いつつ、ちょっとしたスキマ時間を見付けては読み進め、あっと言う間に読み終えちゃうんですよね...。
ああ、勿体ない!
各巻の中で巻き起こる事件・事態は、これまではその巻の中で解決してきた。
が、最終巻を残すのみとなった今回は、未解決のまま最終巻に引き継がれている。
主人公が一貫して抱えている課題の答えも、当然、最終巻へ。
うーん、次を読むのが楽しみです!
と同時に、ああ!、もう次が最終巻なのか!?
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とうとう「給食のおにいさん」が卒業する。
佐々目はホテルでのアルバイトを始め、昼は小学校、夜はホテルと一日中、夢のために必死で働く。
しかし世の中は生易しいものではない。
卒業にいたるまでにはまだまだ困難が続く。
これが佐々目の、「給食のおにいさん」としての最後の仕事となってしまうのか?!
いきなり大問題発生!
調理場には佐々目一人。
ええ?インフルエンザ?どうすんのこれ?
このピンチを切り抜けるには小学校のみんなの協力が不可欠だ。
そして続く問題はキレる子供、藍。
これは体の中でバランスが取れていないからだ、と由比先生は言う。
しかし藍に関しては、食べ物のバランスが取れていないから、心のバランスもさらに失われているようだ。
そしてその理由は彼女の母親にある。
給食費未納。
今回はこれが主な話題となる。
彼女の兄、志温も苦しんでいる。
親のエゴで子どもが苦しむなんて!
彼女たちの親はひどい親だ、こんな親はダメだ、さっさと法的な手続きに入ってしっかり払わせろ!
そう叩いて、実力行使に出れば確かに給食費は払われるだろう。
でも、彼女たちの母親は「小一の壁」とこぼした。
だからと言って未納が許されるわけではないし、子供達が結果的にツケを払わされている現状は改善されない。
ただ、なぜ未納を続けるのか、背景に何があるのか、それを知り、根本的な解決の糸口を探さなければ、真の解決には至らない。
それができるのが理想だが、実際は人も予算も時間も足りない、それはそうだとしても。
辛さや、こだわりや、夢だって、言わなければわからない。
自分は黙っていて、必要なときに手を差し伸べてくれ、なんて「人生も料理と同じです」(257頁)。
「大切なことは伝えなければならない。心の中でくすぶらせているだけではダメなのだ」(270頁)。
バランスは崩れやすいからこそ、整える努力が、人生は回り道ばかりだから、道を見失わない決意が、それぞれ必要なのだ。
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給食のおにいさん3巻。
最終巻なのか、1冊まるまるひとつのお話でした。読みごたえありましたよー。
佐々目さんの卒業、後輩の育成、そして就職先は…。
ギュッとつまった面白話ですた。
2014/10/21
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ん、もーーー、すっごい面白かった!
面白かった!!
私がこのシリーズにここまではまるのって
(前向きな)学校ネタが好きだから
サクセスストーリーが好きだから
ささめにシンクロしてしまうから
やとは思うけど、3冊通して1クールのドラマ化すればいいよ!
NHK日曜枠くらいでお願い(強気に出たな)。
ほんで、ささめは阿部サダヲ氏で絶対にお願い。
もしかして若竹小に残るちゅうオチもあるのかな、と、思ったけど、そんなこともなかった。
ほんで、終盤はみんなキラキラしていてちょっぴり羨ましくなったよ。
結局、毛利さんの過去についてはまったく触れられないままやったね。
「卒業」では、今まで以上にささめ中心で話が回っていて、作中でも語られるささめのまじめさとか繊細さがとても愛らしく映った。
美玲ちゃんじゃないけど、ささめって母性本能をくすぐるよね(笑。だからこそ阿部サダヲ氏にやってもらいたい!)。
若竹小を卒業するときのささめはとても幸せそうで、
「ここが自分の居場所やったんやな」
と、しみじみ感じているけれど、2年前に若竹小に来たばかりのささめは
「こんなところは早く去りたい」
って思っていたくらいだったのだ。
それがたったの2年でこの変わりようやから、きっと、ホテルのメインダイニングでも最初はつらくても何かが変わっていくんやろうなあ。
(と、感じられる作品が好きだ)
強気に出られないところ、気の弱さをプライドで武装するところ。
自信がないところ。
ささめの性格はなんだか他人事とは思えなくて(笑)、そしてこのシリーズを読んで「とてもよかった」と、思えるのは、そんなささめが自分の殻を破って成長するのではなくて、ささめはささめのまま、彼のやり方で進んでいくところやと思う。
そういや、個性を活かすのが料理やもんね。
願い事があったら必要な材料は何か、考えてみるんやって。
不安なのは知らないからやもんね。
願いを叶うためにはどうしたらいいのか、少しずつ解きほぐしていったら、不安に思う間もないくらい、何かに打ち込めるかも。
職場にある日めくりカレンダーには松下幸之助氏の名言(?)が書かれております。
そういうのが好きな私は
「ふーん」
って思いながらいつも見るんやけど、先日は
「人から与えてもらいたかったら、まず与えろ」
ちゅうようなことが書かれておりました。
うんうん、手垢のついていそうな話だよね(失礼)。
でもそこは世界のマツシタ。(だから失礼)
与えられるものは、自分の持っているものなんだって。
知恵がある人は知恵を、って。
その中に、優しさを持っている人は優しさを、と、書いてあって、なんだかハッとした。
私には優しさがあるよ。そこは自信を持って言う。
そしてこれは、知恵や体力と並列してもいいくらいの宝なんだな。
それを宝にするかしないかは、自分次第なんやけどさ。(;^ω^)
「給食のおにいさん」のシリーズに出てくる人はみんな、個性的でアンバランスやった。
それでも見方を変えれば、付き合い方を知ればとてもいい調和がうまれて、その環境で楽しくやっていける。
子どもですら、そうやってたくましく生きているんだから、大人はもっと、広く物事を見ないといけないねえ。
もうこれでこのシリーズも終わりかと思っていたら、なんと先日の8月5日に最新刊が出たと!?
(しかも奥付を見たら、この「卒業」も1年前の8月5日に発行されてるやん!)
お願いします、買ってください図書館!!!
(2015.08.08)
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シリーズ読破中!3作目は卒業とだけあって、みんなそれぞれの旅立とか変化とかが中心の内容だったと思います!
そんな中でも学校給食の問題もきちんと取り上げられていて、今回は給食費未払い!
払うのが当たり前だと思っていた私にとっては、払わないという理由に驚きでしたが、これがきっと現実なんだろうと思う。結局、この問題は解決したのか・・・。解決してほしいと願うばかりですね・・・
主人公のささめが周りの人とともに変化していく、何かを気づかされていく様子に読んでいるこっちも心がほっこりしましたー
学校給食を卒業したささめの次作はどうなるかな?4作目を楽しみ♪
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今回も給食にまつわる根深い問題が提起されている。これまでと違うのは、短編一つで決着を見なかったこと。佐々目の卒業に合わせて、問題も大きくなったということかな。
2年を共に過ごした毛利や調理員さんたちにも変化が訪れ、佐々目はいよいよ給食調理室を去ることになった。
最後の毛利からの手紙(というか推薦状)に、うるうるしてしまった。
2年前の佐々目は、料理人としてのプライドがやたらと高く完璧主義。その完璧主義を他人にまで押しつけてきた孤高のシェフが、なんとまぁ、丸くなったことかしら(笑)
給食調理室を卒業していった佐々目だけど、再就職先ではどうなることか。続刊はすでに図書館で予約待ちです。
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最後はほろりと来た。
終わってしまったのが寂しい。
ーーー
「自分の店を持つ!」という夢に向かって再び歩き始めた宗は、ホテルでのアルバイトを掛け持ちし大忙し。だが、そんな彼にまたまたトラブルが。栄養士の毛利は、怪我をして病院に。さらには、空気の読めない新入職員の出現で、調理場の雰囲気は最悪に……。給食のおにいさんは、調理場の大ピンチを救うことができるのか。大人気シリーズ第三弾!
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シリーズ3作目の中でこの「卒業」が一番好きな物語となった。
佐々目も言っているけれど、「栄養は食べる人の中に残る。栄養は、体になって。気持ちは、思い出になって」。
毎日、親がご飯を作ってくれるのは当たり前だと思ってきた。
朝早くに起きてお弁当を作ってくれても、それも当たり前だと思ってきた。
だけど、その中にはきっと「健康でいてほしい」という願いが込められていたのだと気づいた。
いま、自分が作る側になってあらためて思う。
食べる人のことを考えて作る料理は楽しいと。
いつか、自分の家族がまた給食のお世話になることもあるだろう。
そんなとき、身勝手な振る舞いをするような子供にはなってほしくない。
料理には、作った人の優しさとあたたかさが詰まっているのだから。
最後の佐々目にも毛利にも、胸が熱くなってしまった。
優しさは何よりも強い。
読んで良かったと思わせてくれたシリーズだった。
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「お前ら、口開けて待ってろ。」この言葉が、全ての希望へと繋がっているのかな?と。給食のおにいさんの次なる展開へ期待!!
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「自分の店をもつ!」という夢に向かって再び歩き始めた宗は、ホテルでのアルバイトを掛け持ちし大忙し。だが、そんな彼にまたまたトラブルが。栄養士の毛利は、怪我をして病院に。さらには、空気の読めない新入職員の出現で、調理場の雰囲気は最悪に…。給食のおにいさんは、調理場の大ピンチを救うことができるのか。大人気シリーズ第三弾!
まさか、ラストでホロリとさせられるとは思わなかった。
今回もとても面白かった!
毛利さんのあだな「チワワ」が、
「○○チワワ」と、その時々で変化するセンスに
くすっ♪となった。
登場人物、話の内容、文章の読みやすさ、
言葉のセンス、どれも私好みだ。
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立ちはだかる問題へのアプローチはいつも1歩1歩。
子供たちに教えられたり、同僚たちに支えられながら、ささめさんが中退ではなく、卒業していく様子にとっても感動。
ささめさんだけだなく、毛利さん、子供たちも夢へチャレンジしていくのもなんだかうれしい。
ラストにはさらに感動。
まだまだいろんな壁に立ちはだかるだろうけれど、ささめさんのチャレンジをおっかけたいなと思った。
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すきなシリーズ。自然で濃やかな、内側から溢れ出るような変化であり成長だと感じられる、佐々目が無意識に逃げ場としての居場所を欲して小さな夢の終わりを目指していたことを自覚するところや、毛利さんが混ぜ食いをやめるところが良かった。最後、新しい職場で早々には上手くいかないところが現実的で、たった数ページなのにつらさが棘のように刺さってしんどかった。でも毛利さんの推薦状が憎らしいくらい佐々目を思ってくれていて、苦しいくらい温かくなるようだった。それを渡してくれた総料理長の窪さんも、敵じゃないのだと思えて安心した。
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好きなシリーズの3作目。
ささめ が子どもたちとの関わりで、少しずつ変わっていって。
給食のおにいさんであることに、いつしか否定的でなくなっていって。
その一方で夢を追う姿。夢の実現を応援したいけど、給食のおにいさんで居続けてほしいと思う自分もいて、自分がささめのいる学校の生徒になった気分でした。
ささめ のつくる給食が食べてみたいとつくづく思います。
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さらさらっと相変わらず読んでしまいますが、どんだけ身勝手なんだろうと思う親がやっぱり登場して、辛い。食べることを疎かに考えているから、こういう思考になるんじゃないかと思う。食べる事は生きる事すべてに繋がるのに。どうしても毛利さんが好きになれないのが残念。職場の人間関係も色々で、このシリーズ読後が穏やかだった事がないっていう・・・。
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ささめー!
待望のシリーズ第3弾。
やっぱりこの「卒業」とはそういうことだよな(涙)。
第4弾はどうなっていくんだろう。
若竹小は?毛利は?
とっても楽しみ。
ささめくん、不器用だけどいいヤツ。
私の中で、ささめくんは福士蒼汰、毛利は八嶋智人なんだけど、年齢がちょっと違うか。