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内容(「BOOK」データベースより)
橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは…。著者がシリーズ史上ないほど壮大なスケールで描く「生と死」。超絶の「弥勒」シリーズ第四弾。
令和2年3月3日~5日
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弥勒シリーズの第四弾。
今作では、小間物問屋の遠野屋が、ついに過去と正面から向き合って、逃げずに覚悟を決めた。
ここまで、ずっと暗く付き纏っていた不安感が消えて、とても気持ちよく作品の世界に入り込めた。
江戸を(信次郎とも)離れ、遠野屋と伊佐次が旅する様子も新鮮で、瑠璃の謎を解き、貧しい藩の活路を語る遠野屋が良かった。
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伊佐治親分、なんで旅に付いていくなんて口走っちまったんだろうって言ってるけど必然です。
伊佐治親分=読者なので。
奥様のおふじさん、素敵ですね。
奥さんには敵わない方がきっと幸せだと思います。
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弥勒シリーズのひとつの区切りとも言える作品。
清之助が己の出自を告白しそれに対峙して行く物語。信二郎の出番が少ない分だけ読後感は悪くない。
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遠野屋清之助が、乳母であったすげに、幼い頃に言われた言葉が印象深い。
「これから先、どのようなことがあっても耐えなされませ。清弥さまが生き延びていくためには、どのようなことにも耐えられる力を備えなければなりませぬ」「我慢に我慢を重ね、諦めに諦めを重ねることにございます。我慢し、諦め、生き抜いていくことでもあります」
そして授けられた守り袋。すげの故郷である山重の幾代にも渡る女たちの魂がこもった守り袋に導かれ、清之助は、己の過去に立ち向かおうと心を決める。
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第四弾
惨殺された町人に扮した武士、兄の家臣の弟、腹から出てきた瑠璃の原石
遠野屋清之助は過去を忘れるのでなく、向き合うために故郷へ
乳母の出身地の山奥は、実際は隠れ切支丹の里、そして既に滅び去っていた
旧藩に新しき血を吹き込むために紅花の栽培と川運の整備を
此処で一旦区切りか?
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信次郎と遠野屋の距離がなんか縮まった気配のする4巻。
やっぱこの作品は長編が良い。
個人的にはダークサイド遠野屋が好きなので、その片鱗がチラッと出てきたのにゾクっとしました
2022.9.24
140
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東雲は全国で割と多くある地名で、私も近くに住んだことがある。本来、夜明け前の茜色の空を指し、これから成長していく期待が現れていると思うのである。
本題名は、さらにその前であろうか、東雲の途ということは東雲に向かっている、夜明けに向かっているのか、まだ東雲の状態の途中なのか、楽しもうと、ページをめくった。
町人風の男が殺害されるところから始まる。その男は武士だと木暮信次郎が見抜く、そしてその男は遠野屋清之助とどんな関係が・・・。
清之助の止まっていた時間が動き出す。
信次郎、清之助、伊佐治がそれぞれの味を出しながら、清之助の過去に迫る。過去を断ち切るには原点に戻ることなのかもしれない。それは心理療法の手法に近いものがあると感じた。
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帰郷編。
信次郎のヒトデナシ度が神がかってきている。
これで清之介の方はひとまず大丈夫だろうか。