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よく知られた名画にひそむ、心胆寒からしめる恐怖の物語―。
絵が描かれた時代背景や画家のエピソードを紹介し、その絵に描きこまれた真実の意図を読み解くというスタイルの本。
「本書を読めば、絵画の見方が変わります。」という煽りにつられて読んでみました。
一見何の変哲もない名画も、作者のフィルターを通して再度見てみると、あら不思議、どの絵も不安感あふれる「怖い絵」となります。
今までの絵画の見方に違う視点を与えてくれるので、大いに知的好奇心を刺激されました。
絵画の素晴らしさもさることながら、読者を絵画の世界に惹きこむような著者の文章力にも圧倒されます。
人間の本質に迫ろうとする時、それに触れる者は不安に思い、恐怖にかられるのかもしれない、と思いました。
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絵の見方や感じ方、その上、見えない作者の内面など、一枚の絵の鑑賞の仕方を学ぶことができました。
今年の夏は、新たな著者・分野の一冊に出会えて、文庫フェスに感謝!
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わかっていて買ったんだけど…
最初から『怖い』と言ってしまったら先入観が働くので、絵を観る楽しみが減ってしまうな。
絵を観る→何かしらを感じる→描かれた背景、解説を読む→また再び絵を観る
が理想で、解説を読むまでに感じたものがわりと重要。で、結果として何を思うかは割りと人それぞれな気がする。
宗教画や歴史画、神話をモチーフにした絵と、そうでない絵はまた見方が違う気もする。
いや、でも楽しめたが。
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西洋の有名な絵画をピックアップし、その背景について解説した一冊。
普段何気なく観ている絵の背景には、宗教や人間関係、政治など、色々なものがあるのだということが分かる。
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「死都ブリュージュ」、読みたい。美術館に行きたい。絵を見に外国に行きたい。こんなことを思った良い本です。
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面白かったです。
ただの絵画解説本ではなく、ミステリーっぽく書かれていて、どんどん読んじゃいました。
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一つ一つの絵画の説明が、長すぎず短すぎずでちょっと読みたい時にちょうどいい。
怖い絵シリーズは他にも読んだことがあるけれど、いずれも
どこかで一度は見たことある絵を平易な文章でドラマチックに
登場人物たちの気持ちに寄り添って解説してあるので、堅苦しくもなく、気軽に読めました。
怖いの方向性は心霊ではなく、人間の怖さのほうです。
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ドラマ「ペテロの葬列」の中で参考に使われていたので気になって・・・
芸術の秋&読書の秋ということもあり読んでみました。
見た目から怖い絵もあるし、一見美しい絵でもそこに隠れているもの(モチーフの神話だったり時代背景だった)を知ってから見ると怖さを感じるものもありました。
絵画って面白いなぁ・・・って感じました!
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「怖い」という視点にこだわるのが必ずしも成功しているわけではないようだけれど、絵画の鑑賞の仕方についてわかりやすく説明されている本です。
掲載されいる絵のサイズが小さいことと、一部モノクロなのが残念ですね。
あと、文中に出てくる絵は一通り掲載されていると良かったんだけれど。
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何が怖いのかサッパリ、と思う絵も時代背景や作者の人となりを解説された上で見ると確かに…な感じがする。印刷の加減や頁の境で絵画が見にくい。本物を見る機会があればいいなぁ。
映像というものがなかった時代、人の受け取る絵画からのパワーってすごいものだったのかもしれない。
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今より重要な文化であった、絵画の背景を分析解説されていて、凄く面白い。
怖いという面白さだけでなく、歴史的背景や、その頃の生活ぶりや、人間性までも興味深い。
絵事態は、怖いものでなくても、書かれている意味を知ると恐ろしくなる。まさに知的好奇心が刺激される。
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十六世紀から二十世紀までに制作された多種多様の西洋名画の中から、著者が“恐怖”を感じた作品を選出し、その読み解き方や製作時の時代背景等を解説した、恐怖と驚きと興奮に満ちたガイドブック。
絵画をただ眺めているだけでは絵画“鑑賞”とは呼べない。描かれた細部や寓意や象徴を読み解き、制作された時代を知ることで感動や恐怖を得る。それこそが絵画“鑑賞”だということを、このシリーズで初めて理解した。
懐に余裕がある人は、ぜひ画集の側にシンボル事典や歴史書の類を置いてほしい。ただ眺めているだけでは理解できなかったことが理解できるだろうし、色々と深読みする楽しみもできるだろう。
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おもしろかった。エドワード•ドガを通してバレエについて知れてよかった。美術に教養がなくても楽しめる。悪いところは絵が見づらい。本の真ん中に配置されてたり、小さかったりで見づらいのが残念だった。
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絵は見た目でしか選んでいませんでした。
この本は有名な絵について、どんな歴史的背景で描いたのか、作者はどういう状況だったのか、非常に細かく書かれています。
この本の作者のちょっと過剰な解説も面白いです。
自分は絵の楽しさを全く分って無かったんだなと思い知らされました。
お勧めです。
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明らかに怖い絵もあれば、明らかに何かを含んでいるような絵もありましたが、中には数少ないながらも「普通に素敵な絵だよね」というのもあり。なのにその当時の歴史背景や、描かれた人物のその後を知ると「あらら・・・」という顛末もあってどれも興味深く読めました。「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」は本物が来日した時に見たことがあって、その時も強烈な印象を植え付けられたのですが、改めてこの章を読むとますます不気味さが増します。全ての絵をの本物を見るのは無理だけど、一つでも今後の見ることが出来ればラッキーでしょうか。