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主人公と、主人公に同性愛の感情を抱く美青年が、壮絶な事件に巻き込まれる物語です。
腐女子は読まないと損です(*´∀`*)
鬼は、孤島のヤツじゃなくて、主人公だと思う(笑)
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初代は3歳で親に捨てられた。お守り代わりの古い系図帳だけが初代の身元の手がかりだ。そんな初代にひかれ蓑浦は婚約を決意するが、蓑浦の先輩で同性愛者の諸戸が初代に突然求婚した。諸戸はかつて蓑浦に恋していた男。蓑浦は、諸戸が嫉妬心からわざと初代に求婚したのではないかと疑う。そんなある日自宅で初代が殺された。これは恐ろしく壮大な物語の幕開けに過ぎなかった――。
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昔読んだことがあったが、内容をかなり忘れていたので再読。探偵と密室殺人と同性愛と奇形と冒険、江戸川乱歩全部入りの小説。
色んな日本の物語の原点が見える。
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江戸川乱歩さんの頭の中ってどうなってんだろう…。
と前から思ってた事が更に濃くなったそんな作品です。
色々と驚かされましたが、
陰険でジメジメしてる一言で言うと「気持ち悪い」話でした。
その「気持ち悪い」感じが
ただ気持ち悪いのではなく癖になる、耽美でいて気持ち悪い。
全く不快感の無い、気持ち悪い作品。
同性愛の要素も有り、
最後の最後まで主人公を愛し続けた諸戸さんが切なかったです。
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モダンクラシックからオススメをば。読書とはミステリーに始まりミステリーに終わる、そうだ。江戸川乱歩は変態奇形のオンパレードで好き。フェティッシュだけど下手なグロさが無いからさらさら読めると思う。江戸川乱歩入門ならこれが私は好き。
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純粋さゆえの狂気めいた愛を感じさせる「孤島の鬼」
それは蓑浦にしても蓑浦に好意をよせる諸戸にしても
はたまた鬼にしてもそうなのかもしれません
いつかまた読み直したい
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はるかに昔読んだ、二十面相と明智と小林少年も、子供心にも怪しいかった。でも、あれは別物だと思いたい。
冒頭の、意味深長なくだりは期待度をMaxまで上げますが、
ラストまでそのまんま突っ走ります江戸川乱歩。
主人公と初恋の女性とのさわやか交際…と読み進めると、一変。
妖しさ、おどろおどろしさ、禍々しさ、満載。
○○フラグなんて優しいものはなし!
全編冒険推理モノなのに、
ラストの半ページで、全く違った印象を残した乱歩。
いまどきのBLものなら、間違いなくもっと軽く器用な性格だったはずの
道雄君のポジション。
うまく立ち回せてあげればよかったのに…。
巨匠は彼に何を思ったのだろう。
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ただの推理物だと思って読み始めたんですが、それがとんでもない大間違いでした。
まさに乱歩ワールド炸裂。「これ良いの?大丈夫なの?」と思ってしまうような展開の連続で、読んでる最中も読み終わってからも「なんかとんでもないものを読んじゃったな」って気持ちでいっぱいでした。
現代でこんな作品を書こうと思っても無理だろうな…。
怪奇趣味、探偵物、探検、同棲愛と色んな要素てんこ盛りで濃いですが、とても面白かったです。
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主人公と先輩?の耽美な関係が魅力的。特に家庭が複雑であった先輩の方に思い入れがある。
私もおひさんに照らされた現実に怯えて生きてきたから、地下での彼の乱心がとてもよくわかる。人間が作った制度や決まり事なんか届かない闇の中で、本質のままに生きられればいいのに。
まあ、彼の場合は地下から出てからも立派にやっていけたようだけど。
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続きが気になりすぎて、仕事が手につかず、家に帰ればすぐさま読み出すという日々を自分にもたらした、困った本でした。
「乱歩先生、本気出したらこんなの書けるじゃないですか!」
と思った人も多いかもしれません。
わすれっぽい先生は伏線を回収し忘れたり、ラストがどこか投げやりだったり、未完だったりしますが、「孤島の鬼」はそれらすべてを克服しています。
乱歩先生のよいところを、抽出してろ過したのが「孤島の鬼」です。
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流石、江戸川乱歩…グロい。
諸戸の性癖が、作品の全体の一種のアレゴリーとなっていると読みましたが、所詮ボンノーを糧にしている腐女子なので、最後の一行で切ないと泣いた記憶が一番鮮烈です。
全体のおどろどろしさや不気味さもさておき、それを背景に交差する感情のほうがグロテスクだなあと思いました。
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構想スケールの大きさ、登場人物の猟奇性、さらには同性愛的な色づけ。なかなか見られない傑作であると思う。
途中に、はさまれている、思わせぶりな記述は、連載小説であるための、つなぎである。
前半は事件と複線が広がっていく。中盤以降、島に行くところからなぞが少しずつ解かれていくが、終盤、財宝の発見するところにいたり、どんでん返しに近い意外な結末が提示される。
読後における安堵感は物語に引き込まれた故の解決と思われる。時代背景の旧さはあまり感じず、名作として残っていきと感じられた。すでに多数の媒体を通して紹介されており、評価も高い。
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江戸川乱歩の怪奇趣味がこれでもかと詰め込まれた,恐怖感たっぷりの一冊です。しかも,同性愛を扱った恋愛小説という一面を合わせ持っています。純愛の美青年の人物描写にもご注目ください。
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私の「無人島に持って行きたい本」五指に入る一冊のうちの一つ。
まあしかし主人公は小悪魔ですね…とんでもない人ですよ!みんなその気にさせちゃって。
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これぞまさしく私の求めていたものです! ずっと、こういう作品が読みたかった。もっと早くに読んでいれば良かった……。推理小説、怪奇小説、恋愛小説――どの面からみても最高の作品でした。