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初めての江戸川乱歩。とっっっっても面白かった。
個人的なイメージとして、江戸川乱歩っておどろおどろしいイメージがあって読みにくそうだと思っていたが、そんなことない。とても良い。
第一と第二の殺人については、全然分からなかったけど、話が進むにつれて恐ろしい事実が見えてきて…ドキドキしてページを捲る手が止まらなかった。
主人公の亡き恋人を想う気持ちがとても凄い、いや重い。
灰を飲み込んで復讐心を抱き、転げ回る…
そして、諸戸道雄の主人公への想い…
また、恋慕とは全く以って違うが、あの鬼と言うべきあの人物の、呪いと言っても過言ではない思い…
ミステリの中に、そういった人間の様々な思いが溢れていて、読んでいるうちに、あの洞窟の渦のように、物語に飲み込まれてしまった……
さて…次はどの乱歩を読もうか……
私としては、諸戸道雄の最期がとても悲しかった。
彼には主人公と結ばれなくとも、幸せになって欲しかったと思う。
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再々読くらい。
その出生に謎多き恋人を密室殺人で喪った主人公。
事件の解明を友人の探偵に依頼するも、今度はその探偵が衆人環視の中殺害されてしまう。
主人公の行手に度々現れる因縁の男の怪しげな挙動。
彼の目的とは……?
教科書通りなミステリ展開を見せる前半と、鬼気迫る冒険譚の凄まじさに打ちのめされる後半の対比は、ドイルの初期長編を思わせるが、ドイルの場合は探偵小説単体だと受けが悪いという些か悲しい理由によるもの。
乱歩のほうはかなりスムーズにプロットが繋がっていて、伏線回収もバッチリ。
トータルバランス的に完成度高し。
そして本当に素晴らしいのがラストに配された一文。
推理あり冒険ありの一大長編小説、実はこの最後の一文のためにあるのではと思えてならない。
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20年ぶりぐらいに読んだ江戸川乱歩作品(小学校の図工の授業で乱歩作品を題材にした絵を書いた記憶がある)。
面白いー!!!こんなに面白かったのか。
ちなみにこれは穂村弘さんが好きなミステリに挙げてたので読んでみた。好きな文章を書く方のおすすめはやはり良い。
乱歩といえばちょっとグロテスクで、人の感情に訴えるような作風がなさそうなイメージだったけど、人間の心の歪さや汚さ、弱さを感じられてとても良かった。
文章もそこまで古臭さを感じなかったし、テンポがよくて読みやすかった。
それにそれぞれの章の副題よ。目次見るだけで面白そうだと思えるのすごい。
それにしても諸戸はあんな悲惨な環境で育ったにもかかわらず、なんて真っ直ぐで強くて礼儀のある男なんだ。しかも最後、、泣ける。切ない。
蓑浦くんへの愛情を所々に晒しながらも、女嫌いゆえか(?)清潔感のあるところに好感を持てた。好きなキャラクター。
全然キャラ違うけど、その不思議な存在感から手塚治虫のMWの結城を思い出した。
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諸戸道雄にも幸せになって欲しかった。最後の文で彼の思いの強さを再確認し、彼こそこの物語の主人公だったのではないかというくらい心に残ったキャラクターになった。
正直、はじめての江戸川乱歩作品で想像以上の気持ち悪さと、その当時の時代背景もあると思うが、差別用語の多さから、読むのが辛いと感じる時もあった。
でも、後半の伏線が綺麗に回収されていくところは流石としかいいようがない。
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これぞ、ザ・江戸川乱歩!不具者が跋扈する怪しい島、土蔵に閉じ込められ、学校どころか人間すら見たこともないシャム双生児、抜け出せない井戸の地下迷路、とにかくとにかくオドロオドロしいことこの上ない‼︎時代なんだろうけど、このオドロオドロしさが大好きです☆
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今まで色んな人のミステリーを読んできたけどやっぱり江戸川乱歩しか勝たん、とこの本で再確認。
.
深山木の殺され方が本当にわからなくて、え、どうやった??ってなってたけど読み進めていく内に納得。
だいたいのミステリーってこの人犯人っぽいな、って人が最初から居たりするけど江戸川乱歩作品は全然犯人が読めないから面白いんだよな(この作品はなんの関係もなさそうな人が真犯人だから尚更)
次は黒蜥蜴読みたい
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再読
今読んでも最高のミステリ・冒険譚
途中(深山木の変死)を境にテーマがガラリと変わる
しかし、ここに世にも恐ろしい企てを画策する傴僂男・丈五郎や、本作のもう1人の主役である諸戸道雄の性的倒錯が加わり単なる王道小説に終わらない。
蓑浦のイメージは初めて読んだ時から東京喰種の金木研
諸戸道雄の一途と秀ちゃん(緑)の可愛らしさに乾杯
諸戸の生き様は一生忘れないだろう
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ただのミステリーでは語れない、情念や色香。
登場人物たちの魅力にグイグイ引き込まれる傑作です。
ただ、道雄にも幸せになって欲しかったなと思う。最後の一文を読み終えたときの切なさが、いつまでも余韻を引く作品でした。
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密室殺人、衆人環視の中での殺人、二人の探偵役、謎めいた屋敷…とミステリらしい語句を並べてみたが、もう、読後は諸戸道雄可哀想に尽きる。
あれだけ尽くしているのに、箕浦の冷たい所業。
諸戸の気持ちを知っているから都合の良い時に頼るだけ頼って、でもやっぱり受け入れられない、尊敬してるし友達としてなら平気だけど、愛情は無理って。一般的な感情なのだろうけれど、諸戸に同情してしまう。
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最初の文章から引き込まれる文体なので最初からとても楽しめます。また主人公が謎に迫っていくのを第三者目線で追っていけるため読みごたえがあります。
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★★★☆☆ 3.7くらい
殺人事件の解決よりもその背景にある妙な因縁が恐ろしかった。道雄が不憫で仕方ない。
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主人公は30にならぬ年でありながら、全頭白髪。また美しい妻の大腿部には、まるでそこに足が生えていて切り取ったかのような傷跡がある。この訳はいかに、というところから物語は始まる。初代と出合い幸せ真っ只中の主人公の人生が道雄の求婚から狂いはじめた。初代の変死を胸に素人探偵、久保木を頼るも同様、変死してしまう。道雄と共に変死の犯人を突き止めるが、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。世を恨んだ片輪者が、人工的に片輪者を製造するという地獄。財宝を求めて洞窟に閉じ込められてしまう恐怖。絶え間ない戦慄が続く中、合間に各々の倒錯した愛が挟まり、全体的に気味悪くドロドロとした人の気持ち悪さそのもののような様相を帯びていく。しかし、目を離すことはできない。
珍しくラストがハッピーエンドで丸く収まっているのだが、それまでオドロオドロしすぎているので物足りない感じはなく、むしろほっと安心する
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最高すぎる、大好きな要素がてんこ盛りのちらし寿司!考察もいくらでもできる。諸戸さいこう…
映画化は難しいだろうから、ストップモーションアニメとかにしたい…
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色々と考えさせられる話でした。
結局、蓑浦くんが一番の鬼なんじゃないか……?と思ってしまう。
今では妻がいる、という出だしからの最愛の恋人の死……とか言い出しててもう読者としての私の心は「えっ?」だったし、道雄くんの気持ちや行動を考えるともう少し受け入れてくれても、なんて気持ちになってしまうので。
そして途中で本人も言っていたけれど、蓑浦くんが発端の殺人が起こりすぎた。
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感動するほど面白かったです。ただのミステリーではなく、切ない恋愛やハラハラドキドキの冒険、その他色んな要素が詰め込まれていると感じました。