紙の本
ねこにささげる真心
2016/09/05 13:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
サバちゃんグーグーとの生活も読んできて遅ればせながら『キャットニップ』をやっと読みました。先月まで我が家のワンコの老犬介護をしていて、リアルに老いと向かい合い、いつかくる日を恐れ覚悟し続けている中ではとても読めなかった一冊。大島さんは凄い。猫たちのすべてを受け入れて見返りなんかもちろん求めてないし、ひたすら目の前の猫たちの心配をし、挙動に一喜一憂している。大島さんのこれらのシリーズは動物と共に暮らすことの大変さと楽しさが詰まっているなと思う。産まれてきた命に常に精一杯向き合う姿に脱帽している。
紙の本
猫たちとの別れ
2014/12/05 19:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomyam0702 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きだった『グーグーだって猫である』の続編ということで、大喜びで手にしました。確かに、前作と同じ猫たちとの日常が、少女漫画家として抜群な能力の持ち主である大島さんならではの、優れた筆致で描かれているのですが、『グーグー』では子猫が育つプロセスが主であったのに対して、こちらでは、老いや別れがどうしても多いので、ちょっと悲しいです。自分が飼い猫と別れる日が来たら、「エアーなでなで」をするのだろうか、とか悲しく想像したりします。
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この作品や大島さんのネコの飼い方を悪く言う人もいるみたいだけど、大島さんの全盛期のマンガを読んでいない人はあれこれ言わないでほしい。
これは、猫漫画(このジャンルしか描いていないマンガ家もいっぱいいるけど)じゃないから。
大島さんがいかに感性豊かで繊細で深い優しさがあるかを知っているファンだけが読めばいいの。
知っていれば、大島さんがどうしてこういう行動をとるのか納得できるから。
できれば、普通のマンガも描いてほしいけど、ネコのエッセイマンガしか書く気がないのなら、ファンとしては強制できるものではないし。
大島さんには生きていて、描いて欲しい。
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いつの間に大島弓子さんは
こんなにたくさんの猫たちと暮らすようになったの
と驚きながら、猫たちとの生活を
楽しく、しかし大変だなぁと感心しつつ
読みました
ちょっと前に読んだ
『それでも猫は出かけていく』の
ハルノ宵子さんもそうだけど
好きじゃないと出来ないよ、そこまでというほど
お金も時間もかかるし、気持ちも消耗しそうだけど
それでも猫と一緒にいる生活を自ら選んでいるような
清々しさも感じて、すごいなぁ、すごいなぁ
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大島先生の猫話なんだから読まないわけには行かないけれど、十二匹ともなると、うーん、あまりに大変そうで、ちょっとつらい。サバが懐かしいなあ…。
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(2014.12.09読了)(2014.12.08拝借)
うちのかみさんが猫好きで、大島さんの「グーグーだって猫である」のファンなので、「グーグー」の続編が出たといって買ってきて読んで廻してよこしました。
しばらく寝かしてしまったのですが、やっと手に取って読みました。
漫画エッセイですので、大島さんの身の回りにいる猫たちの話題がたくさん取り上げられています。家のなかで飼っている猫もいるし、庭にやってくる猫もいます。
猫によって性格が違うし、いろんな病気に苦しんでもいるようです。
うちにもかみさんが飼っている猫が、三匹いるので、よくわかります。
病気については、うちの猫はまだ余りかかっているようではないので、大丈夫そうです。
大島さんの関わっている猫は、だいぶ亡くなったりもしているようです。猫を飼っている年季がうちなんかとだいぶ違うということでしょう。
猫好きの人は、大島さんと一体になって喜んだり悲しんだりできる本だと思います。
【目次】
1 タマの日
2 クロ
3 ケア
4 寒さ対策
5 トラ
6 ガスマスク
7 16年の不思議なできごと
8 2012年6月のビー
9 猫のフード
10 ふたたび ごはんの風景
11 なっちゃん病院に行く
12 ビーのPTSD
13 みず・ごはん・おしっこ・うんち
14 金針水晶(ルチルクオーツ)
15 ルチル逝く
16 ビーとルチル
17 ヤン君
18 虫歯・口内炎・歯周病
19 ビー16歳の異変
20 おしっこふとん
21 リボン茶とらねこ
22 ウリちゃんの趣味
23 ナイチンゲール
24 ビーの添い寝
25 ノラ猫の冬仕度
26 なっちゃん どうしらいいの
27 グーグーのツメとクロのツメ
28 お泊りヒゲちゃん
29 虫歯?
30 夜中のトイレ
あとがきマンガ
☆関連図書(既読)
「秋日子かく語りき」大島弓子著、角川書店、2003.12.25
「グーグーだって猫である5」大島弓子著、角川文庫、2013.07.25
「グーグーだって猫である6」大島弓子著、角川書店、2011.09.30
内容紹介(amazon)
『グーグーだって猫である』待望の続編登場
喜びと悲しみ、生と死はいつも隣り合わせ――。
今は亡き〈グーグー〉と〈テンミケ〉、そして〈クロ〉。左目の視力を失った〈タマ〉、グーグーのまねをする〈キジタロー〉、二重人格の〈トラ〉、トイレを失敗しない〈ビー〉……個性あふれる猫たちと交流する日々をやさしく(ある時は厳しく)描いた、傑作コミックエッセー。
大島家の猫は、現在、家猫11匹、周りにいる外猫は5匹。新シリーズ、待望の第1巻!
*〈キャットニップ〉とは猫の好きな草の名前。
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飼い猫が11匹になっており、野良猫にも餌をあげていて、飼い猫が立て続けに病気を患っていた。飼い猫の高齢化もあり、闘病もののノンフィクションのようだった。グーグーが亡くなっていて驚いた。大島先生ご自身の姿が、お痩せになったのか等身が増えて、髪の毛がボウボウと逆立っている。猫のお世話が大変すぎてご自身のケアが二の次三の次になっていらっしゃるのではないだろうか。
妻の実家の猫が20歳を超えており、おもらしばかりして困っていたところ、オムツを履かせることで問題を解決していたので大島先生にもお勧めしたい。
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飼い猫、野良猫との出会い別れを、著者ならではの詩情をもって描いており、こちらもしみじみしたり笑ったり、何を考えているのかわからない猫たちに振り回されつつ、このコミュニケーションが通じそうで通じない感じって、もしかして著者の作品全部に通じるテーマなのかな、と思ったりする。ちょっと違うとすると、彼ら彼女ら、やたら病気になるし、時には亡くなるし、なんだか老人の愚痴みたいだな、と思う。でも、それも、少し老いた読者からするとよい入り口になるのかもしれない。