紙の本
読みました
2017/02/14 21:58
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上下一気に読みました。
人気作みたいだけど、私はそこまで好みでもなかったかな。
余韻がある感じの終わり?
外伝出たりするのかね。
紙の本
辛かった
2015/10/21 05:59
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻を読んだからには、下巻もとチャレンジはしたものの、正直、辛かった。未だに良い作品だったとは思えない。少なくとも、子供向けではない気がする。
紙の本
本屋大賞ですか、これが
2015/05/31 18:43
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投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海賊と呼ばれた男」の受賞や、川村元気作品がノミネートされるようになり、「本屋大賞」の看板が信じられなくなってはや数年。
ノミネートされたこの作品と、ノミネート&直木賞の「サラバ」を読みました。
この作品は、何といっていいのか。はぁ、そういう話なんですか、というくらいの印章しか持てませんでした。上巻の出だしは、これから始まる物語に期待ができたので、わくわくしながら読み進めましたが、徐々に尻すぼみと言うか、はぁ、そういう話ですか……としか。
キャラクターもバラバラ出てくる感じで、誰がどんなキャラなのだかわかりづらくついていけませんでした。もっと飛鹿との生活を丹念にえがいて欲しかったなぁ。
個人的には「サラバ」のほうが面白いとは思いましたが、それにしても、「大賞作品」としては疑問符がつくもので。本屋さんが今年一番売りたいと思った本がこれなら、出版不況と呼ばれる現在の状況はやむを得ないかなぁと思います。
紙の本
思いが勝りすぎでは?
2015/02/13 11:13
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投稿者:長脛彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幾つかの巻に分けても良かったと思われる構想がたっぷり盛りこまれていて、相変わらずの菜穂子節が満載。現代のウィルス学の知識が駆使されているが、時代設定を考えると無理があると感じた。作者が最新の情報を使って物語に現代性を持たせようとしたのだろうか。そうした思いが勝りすぎて、疫病の治療にあたる医療陣の話が理屈っぽくなり、あまりにもこしらえすぎになったのが残念。この作者なら、もう少し知識を咀嚼して膨らませ、余裕のある展開にできたのはと惜しまれた。
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図書館より。
これって本当に児童書?
大人向けだよな~。
上巻でそれぞれの立場にあった主人公達が、下巻で出会ってから、物語の色々なものの姿が見えてくる。
生きるって、なんだろう。生き残ることの意味。そして「鹿の王」。
しかし、彼はもう「独角」じゃない。こんなこと思うのも変だが、無事に帰ってきて欲しいと思う。
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同じ人間なのに戦い争い憎しみ殺し合い、一方から見れば他方は悪でその逆もまた然りで、人を陥れるために足元を掬い、恨みのために病原菌を蒔く。時代によって方法は違えど、同じ過ちを繰り返し人間は進化してきたといえるのだろうか。
共に生きてゆく。強いメッセージは感じるけれど、伝えたいことが多すぎて少し混乱する。そこに意識的なものがあるのか、いつもの心が突き動かされるものがない。
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不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。何者かに攫われたユナを追うヴァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道は―!?
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児童書ですが、子どもにはかなり難しいかな〜やっぱり大人向きだと思います。
上橋さんは大好きなので、自分の中でハードルを上げすぎてしまったかも…今回は守り人や獣の奏者ほど、のめり込めませんでした。
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佇まいがとても美しい戦う男の物語でもあり、
病気と戦う男の物語でもある。
この物語の登場人物たちは現実世界に似ているような似ていないような世界で起こるはかりごとに巻き込まれながらも、自分の信じた使命に生きている。
小さい頃にこの本を読んでたら、医者をめざしたかもしれない。
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この世の中に単純な善も悪も、敵も味方もなく、属する集団の目指すものやあらがいがたい世の中の波や流れと個人の希求するもの(家族との平穏・幸福、自己実現)とのはざまで揺さぶられながら、だれもがみな置かれた立場で必死で生き抜いてゆくこと、また血縁にとどまらない多様な人と人との結びつきの可能性をみせてくれるのは「守り人」シリーズ同様、今回の物語はとくに医と政、医術に関してはいわゆる対症療法・科学的方法と体質改善的方法それぞれの目指すものと限界、政に関しては支配するものとされるものの関係性について考えさせられた。
虚実情報入り混じり陰謀論などもささやかれるなかで、なにを信じ、判断の拠り所にするか、人の心理にせまる箇所もスリリングだし、文化・宗教・信条の違いによる対立・支配・排除をいかに乗り越えるか、現代社会批評としても読み応えあり。
主人公の圧倒的な存在感はファンタジーそのものだけれど、彼らの巻き込まれる問題、迫られる選択は、まったくひとごとではなくわがこととして身につまされる。
なるほど「鹿の王」…
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"そのとき、どこかから、子供の声がふってきた。"
比較対象は『守り人』と『獣の奏者』ですし、読みながらハードルが高すぎたかなぁと思っていたのですが、またまた最終章にもっていかれました。上橋先生すごいです。
ヴァンの生存が絶望的な状況で、崖の上に現れたユナちゃんは、その明るい性格も重なって、本当に太陽のようでした。心が洗われるわー(*´Д`)。*°
ユナ救出シーンとトマ達との再会シーンも好き。
児童文学じゃ無くなって(?)、小難しくなってるよ!でも本質の良さは変わりません。マカンコウサッポウ。
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やっぱり上橋菜穂子先生の作品はおもしろい!
植民地の話から医学、感染症、地衣類、動物の生態の話など、この世界観の中でリアリティを持たせて書かれているところがすごい。
人の持ついのちをめぐって人の中に現われる葛藤、宗教、科学のぶつかり、植民地支配のはらむ危険と、様々な環境に翻弄されながらも生きようとする人の姿が描かれていて、この物語が3年かけて書かれたということにも頷けます。
この上下巻で終わってしまうのが惜しい、もっと続いてほしい、と思う反面、ここで終わるのが正解なのかな、という思いも。
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読むのが遅い私は1週間くらいかけて読み終えましたが、上橋先生は3年かけて書いたと言われているので、もっとじっくり味わって読んでも良かったと思いました。もう一度読み返したいです。話の先がわからないで読んだ時に見落としてしまったものを、先がわかってから読み返すことで見つけ出そうと思います。
読み終えるのに時間がかからないとしてもこの作品は、守人や奏者のシリーズに同じく10年20年読み継がれていく作品だと思います。
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上橋さんならではの、アジアっぽい香りのするハイ・ファンタジー。
児童文学にしとくのもったいないって! ってくらい、色々考えさせられる話です。
風土病をとりまくウイルスや細菌と身体の関係、一国を支配するものとされるもの。民族の融和、命を守るというのはどういうことか、などなど。
ヴァンがめっさかっこいいしな!
子供はもちろん、大人も読んでー、ぜひぜひ。
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結末までヴァンのように走り抜けるように読んだ。
人が自然に加わることで変わっていく生態系。そこで生きていくことのむずかしさ。人の傲慢、人の愛しさ。
ヴァンが最後に選んだことが正しいのかは、私にはわからない。けれどユナとサエの存在が彼に救いの光を与えてくれる。ホッサルはこれからも、自分のやり方で道を進んでいくのだろうと思う。
これは誰が何と言おうと希望の物語だ!
だって、ヴァンにはユナとサエがいる。だから、ユナの一言に笑いながら大丈夫なんだ、そう思った瞬間に涙がこぼれて止まらなかった。