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退廃的だが明るく、仄暗い死や恋をテーマにして唄うのにきらきらと綺麗な、色は白を想起させる。自分にはない感受性。他の作品も読む。
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これは。
すごく気になるな。
同い年なのもあるのかもしれないけど、なんとなくわかる感覚が。
他のも読みたくなる。何度も読みたくなる。
初出がネットなのがたくさんあって、ああ時代だなと感じた。(tumblrフォローしました)
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死と片思いにまつわる詩。
「不器用なひとのためにある言葉」
「言葉が想像以上に自由で、そして不自由なひとのためにあることを、伝えたかった」
死者は星になる。
だから、きみが死んだ時hど、夜空は美しいのだろうし、
ぼくは、それを少しだけ、期待している。
死ぬこともあるのだという、その事実がとても好きです。
恋がぼくを殺しにきました。
きみがいれば、ぼくなどいなくても変わらない、そのことが好きです。
シーツに溶けられないことをうらみ、朝に叩き起こされる。
あいされたい、それはべつに深刻ではなく。ころされたい、でもいい。
寝顔が可愛いのは少し死んでいるからよ、
そうだれかが隣で囁いている。
大切なものが死んだあとの大地はすこし甘い匂いがする。
軽蔑こそが、私達の栄養。
不幸であれば許される気がした。
愛する人を失うショックでいい絵を描きたい、詩を書きたい。
かなしくはないけどさみしい。
かなしさだけが足りなかった。
平和ってすてきね。
お茶の苦味がおいしいのは、きっとそのおかげね。
ライオンが、キリンを狩るのより無意味な、
私の裁縫や天体観測。
せめてだれかを殺したり生んだりすれば、ちょっとは変えられるのかもしれなかった。
寿命で死ぬのはブスって、きみに言われて生きてたい。
私には、人を好きになる内臓がついてないって、
愛情について語るのは、喉が渇いてる証拠なんだって、
失望してやっと、きみは美しくなる。
生命は尊いというひとたち。
愛情は尊いというひとたち。
そのひとたちにとって、生きていないひとは尊くなくて、
すきじゃないひとは尊くないのかな。
わたしに関係ない世界ほど、きらびやかで明るい時代。
口を隠して、鼻を隠して、
世界からわたしを見えなくすればいいだけの、
簡単な自殺をしよう。
若くして死ぬことに、美しさを見いだすのはきみが老いを恐れているから。
きみを幸福にするのはけっきょく、私ではなくて幸運と健康だ。愛なんてない。力なんてない。きみはかわいいよ。
恋に、最後の希望をかけるような、くだらない少女にならないで。
死ぬことで証明できる愛なんて、一瞬です。
みんな、という言葉にまぜてもらえなきゃ死ぬんだって。怖いね。
人類なんてさっさとやめて、絵画にでもなっておけばよかった。
美しい人がいると、ぼくが汚く見えるから、
きみにも汚れてほしいと思う感情が、恋だとききました。
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恋がぼくを殺しにきました。うつくしい風が、ほほを撫でる。(「ライブハウスの詩」より) 鋭利かつ叙情的な言葉で剝き出しの感情と誰もが抱える孤独を浮き彫りにする、書き下ろしを含む44篇を収録。
共感できるには,年を取りすぎているのだろうか。
そんな気持ちで読んだ。
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「わたしをすきなひとが、わたしに関係のないところで、わたしのことをすきなまんまで、わたし以外のだれかにしあわせにしてもらえたらいいのに。わたしのことをすきなまんまで。」
『わたしはすべてを忘れ、すべてを知って、眠るの
寝顔が可愛いのは少し死んでいるからよ、
そうだれかが隣で囁いている』
『生きているか、死んでいるか。たいして変わりはありません。変わるのは、わたしが土に帰り、家が崩れ、緑だけが残されたとき。二千年後。』
『私達のこのセンチメンタルな痛みが、疼きが、どうかただの性欲だなんて呼ばれませんように。』
『軽蔑こそが、私達の栄養。』
『70億人ふえたって、だれとも肩すらふれあわないから、大勢が死んだニュースに涙すらこぼれない。』
『私たちが支配したいのは他人の興奮だなんて、どうしてみんな知っているの。』
『美しい人がいると、ぼくが汚く見えるから、きみにも汚れてほしいと思う感情が、恋だとききました』
『意味付けるための、名付けるための、言葉を捨てて、無意味で、明瞭ではなく、それでも、その人だけの、その人から生まれた言葉があれば。踊れなくても、歌えなくても、絵が描けなくても、そのまま、ありのまま、伝えられる感情がある。言葉が想像以上に自由で、そして不自由な人のためにあることを、伝えたかった。私の言葉なんて、知らなくてもいいから、あなたの言葉があなたの中にあることを、知ってほしかった。』
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繊細な方なんだろうな。
「死」の文字がいっぱいでて
きてびっくりした。
あとがき読んで、もわっとした
表現も素敵だと思えた。
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2017/4/5読了。
退廃的な詩が並び、私には理解できない事も沢山…
彼女の感性の理解、難しいです。
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詩集でしたね、「ブラジャーの詩」がすきだったな~~。
なんていうか、自分の好きな人が自分を好きなままで、だけど自分のずっとずっと遠くで他の誰かとただ生きてそしてしんでしまってほしい、みたいなタイプの愛情?願望?が滲み出てるなあ、と。
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ふだん、「からだにいいかんじ」がする俊じいの言葉ばかり吸って生活している私も、ときどき不健康な、インスタントが食べたくなる。
常に生まれたてで、使い古されて抜け殻になったような言葉。好きとか。恋とか。愛とか。死とか。
忘れたころにきっとまたほしくなる。
死んでしまう系のあなたに。
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愛と死について繰り返し繰り返し書かれた作品群。
普通に生活していて「死」なんて実感しないし、言葉にも出さない。せいぜい稀にある不幸(あるいはその前後)の際にしか、考えることはない。
そんな稀にしか現れないものを、ぐっと日常に引き寄せている感じ。
「線路の詩」が好き。
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もっと若かったら、もっと違う感想もあったような気がする。
思わず泣きそうになった言葉もあった。
のに、たぶん全部覚えていられない。
絵画のように抽象的で、でもとても美しかった。
好きかどうかと聞かれたら、好きです。
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この詩について論評しているライターさんの文を読んで、素敵だなあと思い、初めて手に取った詩集。
改めてまとめて読んでみると、あまり好きではなかったです。笑
全体を通して、「死にたい」という割とネガティブな主観が詰まった詩が多かった印象でした。まるで私…。そんな気持ちを婉曲的に言葉にして表現してしまうのが彼女のすごいところなのでしょう。
でもあまりすっきりしたり、感動したりする詩ではなかったな。
抽象的な言葉が続くので、かえって現実に落とし込めるほど私の想像力が発達しておらず…。途中から上の空になって、ただ文字だけ追っている状態が続いてしまった。
私の力不足です。またいつか手を出したいと思います。
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何回も
何回も
何回も
読みたい。
ふとこういう名前のないなにかがよぎることがある。
そんな感じ。
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思ったよりだいぶ死んでしまう系だった。
雑誌や新聞で見かけていて、詩集を読んでみたいなと思って購入。
鋭くて死が近くて、残酷でやさしくて、人を好きであることに切実。いまより10歳くらい若かったら、もっと好きだったかも。「恋文」が印象的でした。
愛や死が深く関わる某ゲームが思い浮かび、当てはめて読んでたら泣きそうになった。
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私の好きだった人が既婚と知った2017年12月24日発行の第7版だった。
まさかの失恋記念日のフラッシュバックに、読書前から心は乱れ、逆にタヒへの期待は高まる。
10代の女の子の生な言葉が書かれたノートの様な詩集で、
愛されたいとか、殺されたいとか、愛してくれる人なんていないとか、良い意味での語彙の貧困な短絡的感情の羅列を読んでいたら、涙が出てきた。
直(ちょく)だね、透明だね、若さだね。
詩の世界への共感なのか、自分の人生への落胆なのか、
読書中、自殺する心の準備を始めてしまい、所謂、鬱にトリップ。
危険な詩集である。
読後、仕方ないね、と自殺した子は、いないのかしら?
※作家さんの年齢は私の感想に関係ありません。