電子書籍
とてもよい。
2015/12/07 15:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナイロンスカートさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーだけど、結構地に足付いたファンタジーです。
一点だけ気になるとすれば、人魚姫の弟の設定の主人公は「イルカ族の血を引くらしくいるかにもなれる」
・・・変化できるのは魔女が出てきて魔法使えるし、「王族は魔力が高い」てきな設定なら分かるんですけど、「イルカと人魚で結婚するの???」という疑問あり。
哺乳類とファンタジー…
人魚自体がファンタジーなんだから察しろよボケェって感じだと申し訳ないんですが、すごーーーく個人的な感覚だと人魚×人間は分かる。し、魚×人魚は分かる。
でも、哺乳類なら交われるから人間と人魚だってありだから、イルカと人魚もありだろ!って言うのは違和感でした。
良いんですけどね。そこだけ不満かな。内容的には流石犬飼さん!でした。
投稿元:
レビューを見る
おとぎ話をモチーフにした短編小説。ヘンゼルとグレーテルのはそう言われなければ分からなかったかも。
兄のお相手は熊男でした。文面の人物描写以上に笠井先生タッチは熊でした、毛が…(笑)一方弟も純粋で賢くて可愛かった。またそれが嫌味じゃなくスーッと心に染み込む純さでした。王子が速攻唾つける気持ちも痛いほどよくわかる(笑)そして王子のやせ我慢?にニヨニヨ。あっちが立ってりゃこちらが立たぬという(^q^)そして挿絵の王子の股関が如実に語る…笠井先生GJ2度目です!この王子と弟の続きがほしいっ。
表題作の人魚BL、イルカの姿で王子の悩み相談を受けている受けがこれまた健気で可愛かった~(*^^*)ウン、犬飼先生なら人魚のまましちゃうと思った♪期待を裏切らない!満足でした。
投稿元:
レビューを見る
WEBマガジン掲載作品。表題作は人魚姫、「輪」シリーズはヘンゼルとグレーテルを題材にしたBL童話でした。
「暴君竜」に引き続き笠井あゆみセンセとの最強タッグが、エロスばかりではなく童話らしいロマンティックな仕上がりにもなっていてステキでした。
「輪」シリーズは、ユリアスとテオの美形兄弟が酷い継母から逃れようとして青鬚の悪魔が棲む家に迷い込み、おいしそうな食事をうっかり食べてしまい…というドキドキ展開。
ユリアスの思い込みゆえの片恋に切なくさせられ、フェルナンのストレートな愛情に嬉しくなります。
フェルナンはとても好感度高い攻でした。
世間知らずなテオの初恋も甘くてよかったです。貞操の危機にはハラハラさせられたけど、そこへグッドタイミングで現れる王子…ってのはまさにおとぎ話の醍醐味。
お兄ちゃんたちのベッドを修理しなくちゃ!と考えたテオがとってもかわいかったです…w
表題作は、甘い雰囲気の中にも人魚姫の原作の、あの切なさが再現されていて引き込まれました。
すれ違いや誤解があっても二人の気持ちがブレることがなかったのがすごくよかったです。
童話では王子様は他のお姫様のことを好きになってしまいますが、ちゃんと真実に気づいてほしかったな~と切実に思っていたので、この展開にはほっとさせられました。
とは言え、二人とも愛の代償としていろんな苦難を強いられそれらを乗り越えています。
そんな中、どんなに酷い悪意に妨げられてもリトに一途だった王子はカッコよかったです!
めでたしめでたしの結末には、現実主義的にはツッコミはいりそうですが、なにしろおとぎばなしなので!
エロ的には人魚Hが新鮮でした…妄想しまくり。
イラストがほんとにきれいでぴったりで、作品を格上げしています。
投稿元:
レビューを見る
「銅の足輪」「銀の指輪」→モサモサ攻め×弟思いの兄(元男娼)
「金の腕輪」→美しい王子×無垢な弟
以上がヘンゼルとグレーテルモチーフ。
「人魚姫の弟」「人魚王の息子達」→褐色肌の王子×人魚
童話をモチーフにしたお話しということで、どちらもファンタジックで面白かったです。笠井あゆみさんのイラスト(特に弟のテオ、人魚形態のリト)もたいへん美しく。
受けが皆けなげで可愛らしくて、短編集なのがもったいない……特に「金の腕輪」のテオのピュア美少年っぷりにはクラクラしました。が、お話が短いので、えっこれで終わり!?このあと王子とどうなるの!!と気になって仕方がないです。
ぜひ続きが読みたい……。
「人魚姫の弟」も人間に恋をしてしまった人魚の切なさ、けなげさにハラハラドキドキしながら読みました。この手の話はたいてい攻めが鈍感すぎたりしてイラっときたりしますが、この攻めは一貫して受けを一途に思い、大切に守ろうとするところが良かったです。
投稿元:
レビューを見る
切ないのに幸せ…!
切ない話はあまり得意ではないのですが、この作品はとても感動しました。
ファンタジー好きも、ファンタジーが苦手な人にも読んでもらいたいです。
投稿元:
レビューを見る
表題の人魚姫の弟と、もう1本ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家もどきの話も入っていました。
いや~両方共凄く面白くてほぼ一気読みしました!
お菓子の家は出てきませんでしたが、弟くんのその後が気になるところ!続きが出るなら是非読みたいですね。
人魚姫の方も展開が2転3転して、先が読めずのめり込んでしまいました。とっても面白かった!!(*^_^*)
投稿元:
レビューを見る
ヘンゼルとグレーテル、人魚姫をモチーフに、ストーリーをそっち方面に大胆に全身整形しちゃったお話2作。最初の作品は、『銅のアンクレット、そんなもん取っておくなや!』と言いたい。ジーク様、せっかく助けたのに悪漢と同じ様な事をしてはイケマセン。まさに“但し美形に限る”ってこの事なのね(笑)。2作目、ストーリーは良いとして、イルカ可愛いけど、可愛いけど、やっぱ萌えないかも…。
投稿元:
レビューを見る
大好きな犬飼のの先生が書く、人魚姫BL。基本的には悲恋な人魚姫の物語ベースなので、設定がちょこちょこ変えられていても、いつバッドエンドになるか…とヒヤヒヤしてしまう。魔女がただの人魚族の敵ではなく、ある意味お互い持ちつ持たれつ利用しあっている面があるのが、なかなかおもしろかった。
投稿元:
レビューを見る
犬飼のの先生の文章が大好きです。
そして、笠井あゆみ先生のイラストが大好きです。
絵画のような表紙が美しく、細部まで描き込まれているので、ついつい表紙をピンチしてズームアップしたくなりますが、もちろん紙媒体なのでできません。残念。
表題作のほかに、ヘンゼルとグレーテルをモチーフにした連作短編が3つおさまっていて、どっぷりとファンタジーの世界に浸かれるのが楽しいです。
輪シリーズの方の攻が、青髭公みたいな大男で、彼が登場する一枚目の挿絵が、毛むくじゃらの脚が大盤振る舞いされていて大変興奮しました。笠井先生の耽美なイラストで見る「モサモサ攻」はインパクトがすごくて、一気にフェルナンのことが好きになってしまいます。
フェルナンとユリウスは、お互いを思いやってる切なく健気で可愛らしいカップルですが、3作目の腕輪に出てくるユリウスの弟のお話が一番好きでした。あの時点でテオは一体何歳だったのか…。テオとジークが再会してからのお話も読みたいです。
人魚姫の方は、中編といった長さだったので、展開がスピーディーで、でもなにかを端折った印象をまったく与えないのが犬飼先生のすごいところです。おとぎ話をベースにしているからか、台詞回しが文学調で、それも大変素敵でした。
最後の最後、人魚姿の受と足のある人魚姿の攻との肌色シーンがあって、尾ひれついてるのにどうやってするんだろう?とか大きなお世話なことを思ったりしてたんですが、読みながら、人魚の体ってそんな風になってたんですねー!と納得してしまいました。
そして今気づきましたが、表紙のイラストが裏表紙にもつながっていて、カバーを外して広げると、それはそれは美しいリトとグレンの姿が拝めます。美しい。
投稿元:
レビューを見る
しっかりとしたモチーフがあるせいか、展開もよく、読み応えもあって、最終的にちゃんとハッピーだったのが好み!
投稿元:
レビューを見る
童話のパロBLの短編集。切ない系を求めて読んでみたけど、攻めの周り(母親とか婚約者)が障害になるパターンの話だった。攻めはずっと受が好きだから安心して読める。切ないというよりは最後の方の怒涛の展開に読みながら振り回されて面白かった。死んだり生き返ったりがすごい。
投稿元:
レビューを見る
童話モチーフでBL小説というとても素敵な設定
ヘンゼルとグレーテル、美女と野獣が題材のユリアスのお話は、辛い過去をフェルナンが癒し、暗い世界に穏やかな色をつけるようで良かったです。テオの幼い恋の続きが欲しいです!
人魚姫の弟 は真実の愛が正義なお話ですが、そこに到達するまでが波乱万丈で、え?どうまとまるの?と最後まで気が抜けない面白さがありました。幸せになって愛でたしなので良かったです。
笠井あゆみ 先生の描く人魚の美しさ!素晴らしいです。