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60年代のアメリカで若者にカルト的な人気のあったヴォネガット。アメリカ人気が日本での人気に火をつけたのだろうか?米ソ冷戦、核軍拡の競争、言論の自由の弾圧、人種差別など、様々な問題を抱えた時代だからこそ、斜に構えてパロディーのようにして当時の社会を批判した本作品が若者の幅広い支持を得たのだろうか?
確かに、科学進歩の管理を誤る脅威や核の脅威など、ヴォネガットが作品に寓意を込めた問題は、今なお切実な問題ではあるが、パロディーでサラリと触れられただけだと、「だからどうなの」と言いたくなってしまう。
こういった問題は、支離滅裂なストーリー展開や直接的な当てこすりで示されるよりも、強烈なリアリティーをもって突きつきつけられた方が心に残る。同じ古典のSFであれば、個人的にはオーソン・ウェールズの「1984」の方が好きだし、今の若い人が、このヴォネガットの小説を読んで面白いという感覚を持つことがあるのだろうか?
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http://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65234650.html
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ヴォネガットの中で一番好きです!
こんなにシュールでぶっとんだ作家他にいない。
他の作品もぜひ読んでみたい。
訳者あとがきにものってるけども、
これを読むとみんなボコノン教になる。
悲しいとか、つらいとか、隣接するイメージやもの全てを使わず
シンパシーなんか感じないような異世界をでっちあげて、
それでもどっか、ぽかんと空いたシンパシーを感じさせる。
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こっちの方が『タイタンの妖女』よりも面白かったな。
世界を終わらせることができる兵器を生み出した科学者とその子供たち。。
これは普通にドラマとかにしてみてほしい。
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世界の終末を描いたカルト小説 ヒロシマ原爆投下の陽に、アメリカの重要人物たちが何をしていたかというモチーフを貫いている 他に「ガラパゴスの箱舟」、「ホーカス・ポーカス」
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カート・ヴォネガット・ジュニアやばいね。
神。
俺はこの本を読んでボコノン教に改宗しました。
ナーイス、ナーイス、ベリーナーイス。
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中盤以降のスピード感。
そしてようやく目の前にくっきりと現れる世界。鮮烈に!
けれど、私の目の前に現れた途端、そこで世界は終わりだった。
しかし、ここで見えた世界が、いつまでも頭から離れない。
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皮肉たっぷり。冷戦中でしか書けないような話だなあと思ったり思わなかったり。気の利いた言い回しがたくさんあって面白かったのと同時に、訳者は物凄く大変だったろうなと…。
「なにしてるの?」「実験だよ」
人がこれ以上考えるなら、今この場で発狂してやる。
などは思わずメモってしまった。ボコマルは隠喩的というか、そのまんま。モナみたいな娘さんは好み。
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私がカート・ヴォネガットに触れた最初の作品である。
ヴォネガット特有のクールな、そしてある意味ではブッとんだ物語にすっかり魅了されてしまった。
「猫のゆりかご」を読んでから「ローズウォーター…」を読むと、ニヤリとしてしまうかも。
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おもしろい!
絶望を前提とした、皮肉と悲しみ混じりの優しさ。
間違いはおこりそうにもありません。
目がまわる目がまわる目がまわる。
ボコノン教に入信して、モナのように、分け隔てなく愛せたら楽なのになあ。
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ある意味で、衝撃的な作品だ。
シュールでシニカルな寓話である。
ボコノン教への、改宗を考えてみたい。
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タイタンの方が好きかな。お得意のシニカルで荒唐無稽なストーリー展開。アーヴィングもハルキもボコノン教信者だったのか、と納得。
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ヴォネガット・ジュニアは好きな作家さんなので、ひいき目の評価かも。
ボコノン教とかよくわかんないとこもあるんですが、何故か引き込まれちゃいます。飄々とした感じの語り手(主人公)もいい。
面白いけど切ない。けど面白い。
大好きな小説です。
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架空の宗教「ボコノン教」の考え方が印象的。
ただ、言葉の使い方や文章が読みづらく。
内容も含めて、自分には相性が良くない本だった。
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世にも愛しいお話であった。
私の名はジョーナ、という初めの一文からしても、物語のあちこちに散らばるジョークには読み取れない所があったが、それでもすくいとれるユーモアには舌鼓をうった。
南の島が、ひとかけらの結晶で凍ってしまうなんて。まさにキテレツ。
宗教なんてどれも嘘っぱち、とボコノンは言う。けれど、サン・ロレンゾの人びととボコノンの教えは結び付いてほどけない。
足の裏には大地のぬくみ。科学には氷のつめたさが。
あれ、そういう話だったっけ?
それだけじゃない。ヴォネガットのビジョンが詰まった逸品です。