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タイタンの方が好きかな。お得意のシニカルで荒唐無稽なストーリー展開。アーヴィングもハルキもボコノン教信者だったのか、と納得。
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ヴォネガット・ジュニアは好きな作家さんなので、ひいき目の評価かも。
ボコノン教とかよくわかんないとこもあるんですが、何故か引き込まれちゃいます。飄々とした感じの語り手(主人公)もいい。
面白いけど切ない。けど面白い。
大好きな小説です。
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架空の宗教「ボコノン教」の考え方が印象的。
ただ、言葉の使い方や文章が読みづらく。
内容も含めて、自分には相性が良くない本だった。
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世にも愛しいお話であった。
私の名はジョーナ、という初めの一文からしても、物語のあちこちに散らばるジョークには読み取れない所があったが、それでもすくいとれるユーモアには舌鼓をうった。
南の島が、ひとかけらの結晶で凍ってしまうなんて。まさにキテレツ。
宗教なんてどれも嘘っぱち、とボコノンは言う。けれど、サン・ロレンゾの人びととボコノンの教えは結び付いてほどけない。
足の裏には大地のぬくみ。科学には氷のつめたさが。
あれ、そういう話だったっけ?
それだけじゃない。ヴォネガットのビジョンが詰まった逸品です。
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タイタンの幼女、スローターハウス5ときて猫のゆりかごを読んでみた。スローターハウス5がいちばん好きだったけど、3作ともとても滑稽で悲しくて美しい世界観に心が揺さぶられた。
先に読んだ2作もそうだけど、猫のゆりかごに出てくる人間も、ユニークで憎めないどうしようもない人たち。クールに見える主人公でさえ、美女と権力に心が躍る。その美女は頭がカラッポだし、与えられたのはろくでもない国なのにも関わらず。
『こんな男には気をつけろ。何かを学ぼうとしてさんざん苦労し、学んだあとで、自分が少しも利口になっていないと気づいた男。そういう男は、自分の愚かしさにたやすく気づいた人々を殺したいほど憎んでいるものだ』
『泥のわたしがこんな思い出を持つことができるなんて!』
どうしようもない人々の中で、フィーリクス・ハニカー博士がいちばん好きでした。
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読み手との相性しだい。良い意味で特異な言葉、文章、設定であるとは思うが、正直意味が分からない。悪い意味でまったく想像がつかないため自分をその世界におけない、というか。入り込めないというか。
タイタンの方は楽しめたのだが。
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ボコノン教的な意味において、私はボコノン教徒となった。ヴォネガットの素晴らしい作品に見られるアイデアがふんだんに散りばめられた、素晴らしい小説。ただ、これほどせっぱ詰まった後半になってしまうのは、時代なのだろうが、今読むと辛い。確かに状況が好転しているわけではないのだけれども。
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「一つボコノン教徒に同感できる考えがある。宗教は、ボコノン教も含めて、みんな嘘っぱちだということさ。」
「わたしは最低の科学者だよ。一人の人間が楽になるなら、わたしは何でもする。たとえ、それが非科学的なことだろうと。すこしはマシな科学者なら、こんなこと言いっこない。」
「いったい、これには何の目的があるのですか?」と人はていねいにたずねた。
「あらゆるものに目的がなければいけないのか?」と神はきかれた。
「もちろん」と人は言った。
「では、これの目的を考えだすことをあなたにまかせよう」と神は言われた。そして行ってしまわれた。
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ヴォネガット好きになりました。
ブローティガンと並んで好きです。
読んだらきっとボコノン教徒になります。
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ヴォネガットがこの話で何か伝えようとしていたとするなら、それはこんなことだと思う:
人間はちっぽけで愚かだけど、そして沢山の間違いを犯すけど、でも人間てそんなに悪くないよ、ぼくは人間のことが好きだよ、たとえ結末がどんなに寂しいものになっても。
そして、もうひとつあげるなら、見方を変えなよ、ということ。
真面目すぎる視線を流して、斜めから受け取る方法をこの本は教えてくれるはずだ。ボコノン教という名前の、新しい宗教と一緒に。
正直なところ、書き手のシニカルな視線にはげっぷがでそう。でも、科学者の好奇心が世界を終わらせる物語は、今のこのタイミングで読むと、ぞっとする。
ただ、真摯な科学者って狂信者ではなく、むしろヴォネガットのように、真実を斜めから見ることができる人たちじゃないかな、ということは付記しておく。
その意味では、このお話の中で、科学は宗教だし、宗教は科学なんだ。
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アイス・ナインというクールなアイテム、
形而上学やそれに支えられた近代的社会へのまさに妙薬であるボコノン教。
このような独特な場面設定が、この作品にカルト的な魅力を与えていることはまちがいないだろう。
しかし、敢えてもう一つこの作品の核を挙げるならば、
それは「孤独」である。
アンジェラ、フランク、ニュートそれぞれの孤独。
巨大な破壊力が孤独な人の手に渡ったとき、
何かが起こるのはもはや必然ではないだろうか。
ありふれた孤独を前に、理性は、あまりにも頼りない。
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読んでいるときは、面白いと感じたはずだが、読後数日経つと内容をさっぱり忘れていた。もう一度数年後に読んでみようかな。
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村上春樹が影響を受けた作家さんと聞いて読まずにはいられなかった作品。序盤〜中盤のシニカルさと終盤のシリアスさのギャップにやられました。他のヴォネガット作品も読んでみたくなりました。
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この作者の何がそんなに私をひきつけるのか、どうにもわからないけれど、また一冊読んでしまった。今まで読んだなかでは一番SFらしいし、わかりやすい。こうしていもづる式に読み続けるんだろうな。
2014年再読。
読み始めたら思い出した「アイス・ナイン」と「ボコノン教」。でも話の流れはほとんど覚えてなくて、初めて読むように楽しめた。きっとまたいつか読むだろう。次に読むのは何年後かな。
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冗談のようで、でも真実も隠されているようなボコノン教が楽しい。
でも、アイス9沸かして飲んだら、氷らないのかな?