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岡野玲子さんの漫画「ファンシィダンス」を想像して読み始めたんだが、宗教とは?という壮大なテーマに出会い面食らった。表紙はやまだないとさんだったのか。 義父母が亡くなってから、宗教に接する機会は以前とは比較にならないくらい増えた。その上で頷く部分もあったし、初めて知ることもあり、非常に興味深い。涅槃寺を作った3人は、結局各々違った道を進むことになった訳だが、何れも煮えきれない気持ちになった。
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普段のやまだないとさんの絵柄は、岡野玲子さんの絵柄とは全く似ていないのだが、ちょっとヤサグレた表情でエレキギターを抱えた雲水の表紙絵は、どうしても「ファンシィダンス」を想起させてしまう。物語もお山での修行を描く前半は既視感を感じてしまった。珍来(デブ)もいるし。
ただ、若干テンプレ感がある前半の方が物語としては安定しているように思う。山を降りた後、怒涛の展開を見せる後半は、テーマが重い分、細部が描ききれていない気がした。ページ数的には決して短くはないのだが、隆春、広也、厳俊と視点も三分割されており、それぞれ、とくに広也が何を考えているのか掴みかねてモヤモヤしたまま読み進めてしまった。
既存の寺システムに依存せずに宗教家としてあり続けるには困難を伴うはずだ。ましてやカルト教団の教祖に祭り上げられてしまった広也にとっては。そんな中で、ラストの広也と隆春の坐禅に少しだけ希望を見出せるのは、隆春の生き方にしなやかさを感じるからだろう。
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表紙のパンクさとはかけ離れたストイックな話
山寺での修行までを描く前半と山を下りた以降の後半で構成されるが、前後半のギャップの凄さにも吃驚
個人的には前半はわりと展開は凡庸なうえ、古いしきたりや腐敗っぷりに辟易し少々読むのが辛かったが、
後半のある種容赦ない重たい展開は非常に面白かった
爽快感は皆無だが、宗教とは何か?何故必要なのか?というテーマに
ただのエンタメとしてではなく、ご都合主義なハッピーエンドにも甘えず、
しっかりと向き合った意欲作だったと思います
正直難しいが、考えさせられた
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想像していた物語とは全く違いました
が、面白かったです!
海外留学している時に『あなたは何を信じて生きてるのか?』と何人かの留学生に聞かれたのを唐突に思い出しました
答えられませんでした
今も、答えられません