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2014年10月28日読了。
361ページ。
突然人の死が分かるようになった主人公が、助けるべきか見殺しにするか選択に迫られる。
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「他人の死」が見える目を持った若者の物語。百田にしては底の浅い話で、わりと早い段階で落ちが読めたのは残念。話の落とし方にしても、もっと別の方法があったろうに…
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人の死の運命が見える青年の物語。その見え方によってその人物がいつ死ぬかを予測でき、場合によっては救うこともできる能力。しかしその代償は自分に降りかかる、という宿命。それならばその能力はなんのためのものなのか。いわゆる「超能力者の悲哀」として悩む主人公の姿がとにかく痛々しくて。
誰だって自分が大事だし、幸せな人生を送りたい。家族ならともかく、見ず知らずの他人のために命を投げ出そうとは思えない。だけどその死の運命を知りつつ見過ごすことの罪悪感を抱えたまま生きることと比べると、いったいどちらが幸せなのか。その答えは、自分にしか決められないのかもしれません。
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なんとなく東野圭吾テイスト。
人の死がわかる瞳を持つ真面目な青年の恋を描く。
最後も予想通りの展開で百田さんっぽくない印象。
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他人の死を予見できる瞳
この瞳の持主の生き様がメインストーリーだが、純情で真面目な主人公の感動的な決断よりも、強い恋人の決断が印象的。生きることの大事さ、生存欲の強さ、人類繁栄の象徴がここにある。
ふたりの最後の決断は対極的であるがそれぞれに正義があるな。
11/8追記
そういえば、誰のために生きるのかってテーマは「永遠の0」に通じるものがあるなぁ。最大の武器である命を誰のために、なんのために使うのかだな。
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未来に介入すると自分に返ってくるというのもわかるが、落ちも含めてすっきりしない話だった。百田さんの作品とは思えない。
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死が間近に迫った人間がわかるという能力を突然持ってしまった主人公。
選択肢は助けるか、助けず見過ごすかのどちらかー。
赤の他人と言えど助けられるなら助けたいと思うだろう 何の犠牲も払わないなら。
主人公の苦しみは尤もだと思う。自分のせいでもないのにどっちを選んでも苦しいし。しかし…あの人は最後まで口を噤んで止めなかったって事だよね。読みやすくあっという間に読了。
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その若者には、見たくないものが視えた。他人の「死」が。「運命」が――。 幼い頃に両親と妹を亡くした木山慎一郎には、友人も恋人もいない。一日中働き夜寝るだけの日々。夢も自信も持てない孤独な人生だった。その日までは――。大切な人の「死」が見えたとき、あなたなら、どうしますか?
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もし自分がその能力を身につけたらどうするのか考えた。
生命保険会社に就職する。占い師になる。いや、引きこもるか。
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他人の死を予知できるというSFちっくなお話。幼くして妹を火事で亡くした主人公。自分が妹を救えたのではないか。では自分の寿命を縮めてでも守りたい他人の命はあるでしょうかないのでしょうか。
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死が近い人間の体が透けて見えてしまう瞳を持つ青年の話。百田さんの最新作。すぐさま手に取ってしまった。
特殊な能力を持つものなら当たり前のことながら、「自分には特別な任務がある」と思うことだろう。
私もこういう能力を持てば、何かしなきゃ!!という使命感にもえたぎるんだろうな。さすが、百田さん。文章が平易だから、感情移入がしやすすぎて逆に困る。
人は起きてから眠るまでに9000回の決断をしているらしい。その決断をすることで、期せずして他人の今後に影響を与えることもあるのかもしれない。真理子のように。
あと、黒川さんがなぜ死んでしまったのか知りたいと思った。
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この小説の主人公の自問自答の下りが、異様に長いと感じた。それ故、作品の流れが悪くない悶々とする。
くどい。
スピード感がない。
百田作品は嫌いではないが、作品を通して伝えたい意図もわかる、自己犠牲を払ってでも助ける命を描きたいのだろうというのはわかるが、如何なものか。果たしてそれが美しい心の描き方として疑問に思うところもあった。
SFミステリ小説としてはあまりにもトリックが稚拙な気もするし、永遠の0の感動を歓喜する作品にはなっていないように思う。
彼女は、主人公と同じ「フォルトゥナの瞳」を持っていたというのは、小説を読み進める段階で推理できた。
本作は、週刊新潮の連載小説であると書かれていた、勿論、この作品は期限に間に合わせるためて書かれたものだろう。作品の出来が粗い。
「落ち」はわかるけど・・・。
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今回はSF小説である、何にでも手をつける作家だが、その筋の一流どころと比べると見劣りがする。本作もアルジャーノン風の物語にしたかったのだろうけれども、後半は恋愛話に傾斜してしまいやや興ざめ、最後はちゃんちゃんというオチで、いったいこの話は何だったのかという感じ。そんなに好きな作家ではないのにほぼ全作読んできたが、そろそろ見切りどきっていう感じかな。
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人の寿命が見えてしまう目を持った、慎一郎。確かに、大切な人の死が見えてしまったら、どう処理をすればいいのか悩む。人を死から救った代償に自分の命が蝕まれてしまうのは、読んでいて辛い気持ちになってしまった。
人の命を優先するか、自分の命を優先するかで、選択を迫られている慎一郎が辛くて、居た堪れない。多くの人の命を救うために、自分が犠牲になってしまったのは、可哀想で、悲しい。しかし、人の命のためなら、何をしてもいいのか、暴力をふるってもいいのか、それはしてはならないことだと思う。
そのような目を持ってしまった故の辛さが伝わって来る作品だった。
エピローグで、葵が、慎一郎と同じ瞳を持っていた、自分の命を救ってくれた人でもあると、いうのが物悲しい気分になってしまった。
改めて、運命とは何か、考えさせられる。どうあがいても、変えることができないものなのか。それとも、些細なことでころっと変わってしまうものなのかと。
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たった今読み終わりました。人の死が見えるという特殊な能力を持った主人公の話。物語は読みやすいし、面白かったけれど、あまりに切ないフィナーレ。出来ればハッピーエンドにしてもらいたかった