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近頃、犬関連の物語に縁がある模様。
イヌ好きでなければ、いくら傷ついた犬といえども病院へ連れて行って家で世話をするということにはならないんだろうなぁ。あたし自身は犬がニガテなので、気になりつつも手は出せないと思うもの。
人に虐待されていた犬がこれほど心をひらいてくれたら、
「もう、何があっても最期まで面倒みてやるからな」
と思うはず。
介助犬にはなれなかったけど、達郎のいいパートナーだったなぁ。
もっと長く一緒にいさせてあげたかった。
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介助犬トレーナーと介助犬テレサの物語。
この表紙に釘づけになって思わず借りてしまった。
つぶらな潤んだ瞳、なんて可愛いんでしょう。
が、残念ながら良かったのは表紙だけだった。
いや題材は良いとは思います。
介助犬の物語って読んだことなったしな。
でも作者も取材を重ねたんだろうから、もっと深く書きこんでほしかったのが正直なところ。
何しろ浅い。
安直な展開とすぐ涙する主人公にげんなり。
このエピソードはどうなっちゃたの?と思うことしばしば。
もうこの作者の本は読まないかもしれない。
そんな作品でした。
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読みやすく、一気読み。少し涙。テレサ頑張ったね。「犬の十戒」わかる。涼さんみたいな奥さん理想だ。私は、あなたに逢うために生まれてきたのよ。
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純粋で、真っ直ぐな物語でした。
テレサの一生があまりにも儚くて、悲しかった。
小説としての面白さには欠ける。
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虐待されて捨てられた犬と父親に虐待されて育った介助犬訓練士。
ともに心に深い傷を持つ者同士。
介護犬を題材にした、なんというか
「感動映画」を観たような気分。
うーん、映画で観たなら素直に感動したかもしれないけれど
文章で読むとあまりに安易というかね。
出来すぎでしょ!感がハンパない(笑)
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テーマは重いが文章は軽い。
さくさく読めるが、中身は薄い。
昔感動した「忘れ雪」、読み直してみるかな・・・
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『達郎』は身体の不自由なパートナーの生活をサポートする介助犬の訓練士であったが、世間での認知度もまだまだ低く生活もままならない状態が続いていた。そんなある日、公園で酷い虐待を受け放置された黒いラブラドールレトリーバーを見つけ保護する。その犬の持つ不思議な癒しの力を感じた彼は、『エレサ』と名付け、彼女と共に一旦は諦めかけた夢に挑戦することを決意する。
正に何かを訴えるような表紙の犬の瞳に惹かれ手に取りました。
今では盲導犬に加え介助犬OKのマークが貼ってあるお店も増えましたが、この本が書かれた当時はそんなでもなかったんでしょうか?どちらにしても大変なお仕事だとは思います。
主人公の達郎は、幼くして母親を亡くしたことをきっかけに父親から虐待され、他人に心を開くことが出来ないという傷を抱えています。同じように元飼い主からの暴力で人間不信になっていたエレサと心を通わせ、困難を乗り越えながらトラウマを克服していくわけですが・・・。エレサが健気なだけに切ないです。
展開はひたすら達郎目線です。なんというかメロディーだけをずっと奏でているので、分かりやすいですが物語に深みが出ないというか、物足りなさを感じてしまいます。例えば、元飼い主があの後どうなったのかとか、パートナー候補だった『平山』さんはどうしたのだとかもあれば良かったのにと感じました。あと、同じような説明描写が何回も出てくることが気になりました。
改めて、私は、分かりやすく過激な感情表現が苦手なんだと気付きました。
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父から虐待を受けた介助犬トレーナー。子供の頃の事故で10年以上も口がきけなかった少女。飼い主に捨てられたゴールデンレトリバー。彼らの小さな夢が新たな介助犬を生み出そうとしたが……。
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この本の前に、同じ著者の
殺し合う家族
を読んでいたので、全く違う作品に驚いた。白新堂冬樹、黒新堂冬樹があるようだ。
これはもちろん、白。
父から虐待を受けた介助犬を育てる仕事をしている、達郎。
子どもの頃、目の前で可愛がっていたイヌを目の前で撥ねられ、それがトラウマになり、10年以上も口がきけなかった聡美。
飼い主に虐待を受け瀕死の状態で達郎が保護したのは、黒いラブラドール。人間を信じられなくなっていたこの犬をテレサと名付け、引取り介助犬として訓練する。
テレサにであったことで、10年以上ぶりで、口を開く。そしてテレサの介助犬のトレーニングに関わる。
引き込まれそうな、優しげな瞳のテレサは、覚えもよく1年半かかるトレーニングを半年で終える。
そして介助犬を必要としている平山と認定試験を受ける。
そんな中、元々の飼い主である男から脅迫され暴力により、自分自身が脊髄損傷の車椅子ユーザーになってしまう…
介助犬として全うさせるべく認定試験の途中で、テレサは倒れ、悪性リンパ腫で余命3ヶ月と告げられる。
達郎は介助犬としてのテレサを引退させ、自分たちと最後まで楽しい記憶を残すべく暮らす。
子どもの頃の虐待をいつまでも、上手く消化出来ない達郎は妻と今は介護施設にいる父親に会いにいく。
自分のことを虐待したことばかりか、痴呆を患っていた。謝ってもらうことも出来ず、怒りをぶつけることも出来ず、消化不良のまま帰途につく。
途中で、テレサがあまりによく眠っていると思ったら、息をしていなかった。
サラッと2.3時間で読み終えた。
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物哀しい…介助犬を目指していたのに、病が見つかり、3歳で、虹の橋を渡った黒い瞳の犬。
巡り合わせが、奇跡を引き起こしたのかもしれない。