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国連のイメージが音をたてて崩れていく。国連だけじゃなくて、評価基準がハッキリしない組織は似たようなものなのかもね。
で、国連の目標って何だったっけ。世界平和だったかな、
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日大芸術学部を出てからアメリカで修士号を取り現地で就職、帰国後シンクタンクでバリバリ働いていたという著者が、その職を辞め国連で働き、結婚し、文章を書くべく職を辞し帰国、というなんだかものすごい話なんだけど、「どーだ!」的なところがまったくなく、常に自らにとっての今を選んでいるだけという感のある著者を見ていると元気になってくる。つい先日出産されたようで、また帰国後の著作が賞を取ったりもしていて、これからも追って行きたい方です。
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いろいろ考えながらも、感覚を大事にしてる感じがおもしろいし、素敵だなぁと思った。すいすい読みたくなっちゃう小説ではない本。
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国連の正規職員となった著者が、パリでの数年間の勤務を面白おかしく綴っている。
さまざまな国籍、人種の同僚たちの中で、まるでアニメの主人公のように成長していくのが面白い。
パリの国連で働き続けることについて、最終的に著者が下した判断と行動については、正直言って理解できないけれど、それは、ぼくが著者より年をとっているからなんだと思う。
若い人たちが読んでみるとよいと思う一冊。
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パリの国連で働いていた女性のエッセイ。
パリ生活の理想と現実、あるあるネタ満載。響きはかっこいいけど…な裏側が見えて面白かった!
興味や働く上での面白みを感じる点が筆者と近いこともあり、なんのために働くのか?を改めて考えさせられた。うーん。
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これは面白い。アメリカ留学後現地で就職、日本のコンサルタント会社に転職し、そこからさらに国連の正規職員に転じて(倍率2000倍だって!)パリのサンジェルマン・デ・プレ教会近くのアパートに暮らした日々を綴ったもの。おお、こんな風に紹介したら、どんなセレブライフが披露されているのかと思ってしまうなあ。いやもうこれが、全っ然違うのである。
そもそもこの本を知ったのは、高野秀行さんが「はぐれノンフィクション軍団」に入会(入団?)希望する酔狂な人がいると紹介していたからだ。高野さんは、川内さんは既に新田次郎文学賞を受賞しているし、その華やかな経歴からして、こんなはぐれ者の集まりに入れちゃうのは悪いなあ、でも是非にと言ってるから喜んで迎えようと書いていた。それで俄然興味が湧いて読んでみた次第。
川内さん、あなたは立派に高野軍団の一員だ! 自分のやりたいことを求めて、あまり後先考えずに新しい環境に飛び込んでいく行動力といい、どこへ行ってもその場になじんでいく懐の広さといい、まったくたいしたものだと感心する。お金や地位や世間体などより、自由と好奇心を満たすことを優先し、結局は、これ以上ない労働条件で安定を約束された国連も退職しちゃう。このあたり、「放っておいても明日は来る!」で高野さんが紹介していた自由人の方たちと同じだ。
でもこの川内さん、決して突飛な変わった人ではないのである。企業人としても国連職員としても真面目で(もちろんとても優秀で)、職場では周囲にさりげなく気を遣い、一人暮らしがちょっと寂しくて恋人が欲しいなあと思い(後にちゃんとできる。その顛末がステキだ)、お父さんが病気で亡くなり涙にくれる。そういうごく当たり前の人としての暮らしが自然に書かれていて、共感を持って読み進めていけた。
国連と言っても、描かれているのは著者が勤務した国連の一機関だが(ぼかされているがユニセフかな?)、その実態もとても興味深かった。巨大組織であるだけに問題も根深そうで、漠然としかイメージできなかった国連の仕事というものを少しだけ身近に感じることができた。そういう「お仕事もの」としても優れた一冊だと思う。年の初めに良い本に出会えました。
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自分の環境とはあまりにかけ離れていて、良質のフィクションを読んだかのようだ。
2000倍とも言われる国連の正規職員に「運よく」採用されパリに在勤した5年半の生活を描いたもので、国連という機関の職員達のユニークな人間模様やプライベート生活の起承転結があまりに出来すぎていて、エピローグの閉じ方なんかはもう、1本の映画を見終わったかのようだ。
「出たとこ勝負」「なんとかなるさ」と著者は言うけれど、壁に当たれば猛勉強してそれがちゃんと身について、しっかり仕事はこなすし言いたいことはキッパリ言うのは日本人らしからぬところがあるし。
中々、すごい人だと思う。
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この作者は文章がうまい。どんどん読ませる。パリの国連で正規職員として働く経験自体が知る人がほとんどいない稀有な体験であり、このようなテーマに恵まれたこともあるが、さまざまなエピソードが本当におもしろく描けている。
そのような経歴を有するに至ったのも、作者ならではのパーソナリティに因るもので、これと決めたら一目散に突き進む日本人離れした行動力と、皆に好かれる(あるいはみんなを好きになる)人格の良さが伴っていたからこそと思う。
若い読者なら、同じような人生あるいは仕事を経験してみたいと思うかもしれない。それほど読者を引き付ける魅力がこの本にある。ただ、この作者はひとつの仕事が長続きしないのだ。
作者の作家としての今後が楽しみである。
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面白かった。パリの国連で働くという事が赤裸々に、でもユーモアたっぷりに描かれていて、一気に読んでしまった。
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今読めてよかった。
感性が自分と似ていると思った。やりたいことはずっとわからない、もんもんとしている、ある程度安定も大事、でも心の底では自由に生きる人への憧れがある。書くのも好き。
結局、自分のことしか考えてない。働くって、他人のためだと思うけど、表現者にはこういう人が多い気がする。
マイプロプロジェクトっていうのは、プロジェクトオーナーシップ。どれだけ自分の仕事と思えるか。つらくても、やり遂げられるか。使命感が支えているか。やりたいからやる仕事にこんな感覚はあるんだろうか。
仕事は楽しいものであればいい、でもなんか違う。
126 人生には仕事より大切なものがたくさんあるんだよ
168 25年勤めないと満額の年金をもらえない。だから、誰しも大小の不満を抱えながらバイオリンを習ったりテニスサークルに打ち込んだり、長い旅行に行くことで折り合いをつけていた。マイプロジェクト。
185 年金をもらうために25年ピンとこない仕事を我慢するなんてありえない
208 人生って不思議だ。たった一人の人間が現れただけで、生活が大きく変わるのだから
229 結局、どんなにプライベートが楽しかろうと、1日の大半を費やす仕事が充実していないと人生の多くの時間が無駄になる
234 「やりたいことをやれている」「充実している」と思いこむことで、なんとか精神のバランスを取っていた。がむしゃらな時期は必要だったかもしれないけれど、本当の意味では人生を楽しんでいなかった
249 マイプロジェクトのほうがよっぽどリアリティがある。そこには生身の人間がいて、現実に起こっているストーリーだ。マイプロジェクトは暇つぶしを超えて、熱をもったプロジェクトに変化していた。お金にならなくても、誰にも読まれなくても、自分のやりたいという気持ちが自分を動かしていた
257 私は世界を変えたかったのではない、自分を変えたかったのだ
279 キャリアも、難関突破よりも、今は大きくなりつつある内なる声を無視するほうが怖かった
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世界一のお役所の舞台裏は、驚きの連続だった!パリと国連での5年半におよぶ自身の体験を描いた、30代女性のライフストーリー。
自分とは対極にあるような人生を歩んでいる著者のエッセイは良い意味で軽やか。きっと言うほど簡単ではないだろうと思いつつも、思いつきと気軽な気持ちで新しい場所へ飛び込むことの素晴らしさが伝わってくる。幸せの形は人それぞれ違うのであって、どんな仕事がいいのかはその人による。自分が満足できることを探すのも大変なんだなと思う。個人的には国連って漠然とカッコいい大人たちがバリバリ働いているイメージだったのでかなり驚いたし、自分は働きたくないな~と思ってしまった(笑)
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しばらく、小説ばかり読んでいたので、ノンフィクションが、 新鮮。国連ってどんな所な想像もつかないので、事情が少し飲み込めて良かった。パリって良い。
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国連で働いている人たちのほとんどがやりがいや幸せを感じていないという事実は、驚きであり、さみしさを感じてしまう。平等とか平和というものの難しさを考えさせられる。と言いつつも、本自体や登場人物たちは個性的で面白い人々ばかりで楽しく読んだ。
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2015/10/26読了。東大の図書館で借りて。
主人公の運の強さ、バイタリティ、人間性に魅力を感じた。パリのユネスコ本部での5年間を切り取った小さな映画のようなエッセイ。
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≪quotation≫
うまくいかなければ、その時考えればいい。
だって、パリに生きるみんなが教えてくれた。
人はどう生きることもできる。