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SF的な要素もファンタジーのようなところも面白く、また医学的な説明も説得力があって引き込まれた。でも何より恐ろしく感じたのはマスコミのあおり、風評、異質なもへの排除に向かう人間の勝手さで、こういう負の連鎖へと進むやり切れなさが、現在のテロなどとオーバーラップして、救いの無い嫌な気分になった。最後に少し希望が残されていたが。
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新人類対旧人類
ミュータントの覚醒から戦いの開始までをアップテンポで綴ってくれる。とにかく速いから一気に読める。ミュータントとしての生き方はどうあるべきかを悩みながらの結末は非常に美しい。「地球へ」のノリかなぁ。
新世界にいったのは2人?それとも3人? 残った女子生徒はどうなるの? いろんな謎を残しながら少しばかり消化不良の感じがあるけれど、楽しいファンタジーだ。
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近未来をSF小説。ワンテーマで必死で読ませる構成にしていると感じてしまった。大方、予想できる結末も残念。
場面展開も分かりにくいし、表現しないで進めている感じがする。
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山田宗樹はいつもすごい。
「機能性腫瘍」と呼ばれる新たな臓器を持って生まれたギフテッド。小学校6年生になると、ギフテッドのスクリーニング検査を受けることに決まった。
ギフテッドが社会で優遇された時代から、力を恐れられ迫害、社会から排除されていく。
能力のまさっているマイノリティ。
この社会は、異質なものを受け入れていくことができないのかな。
絶望を感じた。
参考文献に驚く。
森達也さんの本が2冊。
ああ、やはりここだったのかと思う。
異質なものを、異質なまま受け入れられない、硬直した社会。
今、それが加速しているように感じる。
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緻密な伏線も、大どんでん返しもないけれど、最後までスピード感を持って読み切れた。うん、面白かった!結末は、過不足ない落としどころになんとか運んだ感じかな。気になってた百年法も読んでみたくなりました(*´ω`*)
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検査によりギフテッドとして区別された人々が、Majorityの非ギフテッドの人からの迫害され共存を模索する。みたいなお話。
ギフテッドとは何か? それがわかるまでの前半は楽しかった。まさかありきたりの超能力を使えるなんて事ではないよね? って思ってたら、まさかの単なる超能力集団。そして、使える超能力が念力で人を殺せる、テレポーテーションでどこへでも移動できる・・・。
それからの展開は、どこかで見たことあるようなストーリー。ギフテッドを押さえ込み迫害して行く、非ギフテッド(一般市民)。ギフテッドのグループも穏健派、強硬派で分裂していく。なんとか共存を模索する穏健派の主人公と力で非ギフテッドに対抗する強硬派の友人。
最後は・・・。
これって、どこかで読んだことあるなーと思ったら、2,30年前に漫画になった”地球へ・・・”とまったく同じような。そう思うと興ざめ。
ギフテッドとは?にもう少し工夫が欲しかった。
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未知の臓器を持つ子供たちの出現がやがて世界を危機に陥れる。超能力や進化といったテーマは目新しくはないけれど、文章は読みやすく、一気に読ませる面白さも持っている。異質な者に対する嫌悪や排除、そして排除される側の葛藤(融和か対立か)がよく描かれている。が、最後はやや尻すぼみか。人類の進化には相応の理由があると思うのだけれど、ギフテッドが誕生した理由も、なぜあのような能力を獲得したのかもよく分からないままだった。
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近未来SF小説ですが青春小説としても面白く読めました。超能力を持つギフテッドと呼ばれる人類共存するのか、排除するのか。アメリカのドラマのようなストーリーですが学園モノのような爽やかさもあり、気に入りました。
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「未知の臓器」を持つ子ども達が生まれ始める。
彼らはギフテッドと呼ばれ羨望と恐れをこめて隔離教育されるが、やがて何も起こらないさまに世間に飽きられる。
しかし水面下ではギフテッドの個人情報が集められ、ひそかに研究が進められていた。
いつしか覚醒したギフテッドが現れ始め、ギフテッドが人間を簡単に肉片にできることに気付くと世間の恐怖は頂点に達する。
普通の人間がギフテッドの能力におびえるさま、ギフテッド本人も自分の能力におびえるさまが心に残った。
自分とは違うものに対する集団の融和はいつだって難しいものだと思う。ラストの解決方法がけっこう好き。
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人間社会に異分子が存在したらどうなる?異分子とは宇宙人でもなければ、新種の生物でもない。それは人間の中に存在していた。しかも市井の人々と同じように普通の生活を営む罪もない人々。その人々がある種の超能力を有しているために、一般人から異分子として迫害されてしまう。異分子と一般人は共存できるのか。それともお互いを排除しあうしかないのか。テーマはありがち。でもその異分子の超能力といったら・・・。ネタバレになるので控えるが、誰もが驚くに違いない。そしてラストは・・・、それも驚くに違いない。
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生まれつき体内に「未知の臓器」を持つ子供たちが世界各地で生まれるようになる。政府はすべての子供達に血液検査をし、当該する者を「ギフテッド」と名付けて筑波の学校に集める。ギフテッドたちの何が特別なのかは誰も知らなかったが、まことしやかに「超能力者だ」と噂されていた。
選ばれた者に対する羨望が嫉妬に変わり、やがて憎しみ、恐怖、差別へと凝縮され人々に広がっていく。理解を示すことができるのは、当人たちと直接接した者だけ。
ギフテッドといえば突出した先天的能力を持った天才児を指すけれど、この本の場合は違う。差別するなと言われても、相手を絶対に怒らせないよう注意して対応しないと殺されちゃうんだから怖すぎる。天才児とはわけが違う。人々の対応は当然過ぎるほど当然。
訳あって後半3分の1を速読状態で粗筋だけ大雑把に把握したので、ラストが拍子抜けに感じられた。あれでは根本的な解決になっていないのでは?
時間に余裕を持ってしっかり読めていれば全く違う感想になったのかもしれない。残念。
というわけで星は無し。
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最初の方は現在と過去が交互がコマ切れに進んでいく感じで、じれったさを感じながら読んだ。
異質なものを遠ざける風潮はどの世界でも同じで、読んでいて苦々しい気持ちでいっぱいになる。
ギフテッド・そうでない人、共存それとも対立を選ぶのか、それぞれの不安や葛藤・苦悩が感じられ、興味深く読み進めたけど、気になる部分がいくつか残り、消化不良で終わってしまったのが残念。
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図書館で借りた本。
ある時期より、今までに無かった臓器を持って生まれた子どもが世界中で誕生していた。彼らを「ギフテッド」と呼び、この臓器がどういう作用があって、何のために持って生まれてきたのか、調査が始まっていた。
やがて、ギフテッド達は覚醒すると超能力が使えるようになることが分かり、この能力によって人間を瞬時に粉砕する事件が発生し、非ギフテッド達は恐怖を覚え、ギフテッドに対するさらなる迫害が始まる。
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読んで良かった。少しだけ泣いたし、大いにも泣いた。いろいろ得心できないけど、特に結末、一息に読み切れたし、楽しかったと思う。
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12月31日
面白かったけど最後はちょっと。
不完全燃焼のようでもあり想像を掻き立てられるようでもあり。