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仏教は元々インドから始まったもので、それが中国というフィルターを通してから来たものが日本の仏教であるとのこと。
葬式仏教とも言われる現代における仏教の位置づけ、そしてその仏教との関わり方など、色々と考えさせられる内容です。
とても勉強になりました。
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本の紹介動画のアドレスです。
https://www.youtube.com/watch?v=eynntzRnqqw
2022年4月に読む本で紹介しました。動画があるのでアクセスしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=dcuxPbpkaZ0
内容紹介
10万部突破のベストセラー、待望の電子書籍化!!仏教の誕生、日本への伝来から、葬式や戒名の意味、新興宗教まで――。池上彰が仏教にまつわる疑問をわかりやすく解説。さらに、ダライ・ラマ14世とインド・ダラムサラで対談。いまこそ必要な仏教の役割について問う。
内容(「BOOK」データベースより)
仏教の誕生、日本への伝来から、葬式や戒名の意味、新興宗教まで―。仏教にまつわる疑問をわかりやすく解説。 著者について 1950年8月9日、長野県に生まれる。慶應義塾大学卒業後、73年に日本放送協会(NHK)に入局。 報道局社会部記者などを経て、2005年に退職後、独立。 著書に『伝える力』(PHPビジネス新書)、『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池上彰 1950年8月9日、長野県に生まれる。慶應義塾大学卒業後、73年に日本放送協会(NHK)に記者として入局。報道局社会部記者などを経て、2005年に退職後、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
*本の感想です。オフィス樋口Booksより転載しています。http://books-officehiguchi.com/archives/4691152.html
この本は、第1章で仏教の始まりから新興宗教・オウム真理教に至るまでの変遷、第2章でダライラマ法王との対談、第3章で仏教で人は救われるのかというタイトルで日本人と仏教との関係について考察されている。
第1章では仏教の変遷として、原点としてのブッダ、聖徳太子(厩戸皇子)が仏教を推奨した経緯、鎌倉新仏教、江戸時代における檀家制度、明治以降の仏教について取り上げている。第1章の終わりにオウム真理教を取り上げ、人はなぜカルト宗教にはまるのかということを池上氏が記者時代の経験を基に分析している。
第1章については、法事・葬式などで分からないことがあれば参考になると思われるので、仏教についてほとんど知識のない人にも読みやすい内容になっている。
第2章ではダライラマ法王と池上氏との対談形式である。冒頭で東日本大震災の話が出ているが、この本が出版されたのが2012年で、取材した日が東日本大震災から1年後ということが背景にあるかもしれない。ダライラマ氏が日本人の姿を見て立ち直れると氷解している点を高く評価したい。現在の復興の進捗状況を把握していないが、今後の励みになればと思う。
第3章では仏教で人は救われるのかというタイトルで、日本人と仏教との関係について述べられている。仏教と日本人が疎遠になっているので、葬式などの慣習を通してもう一度考え直したいと個人的には思った。
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4
日本では葬式仏教と言われるが、その誕生から考え方も含めてわかりやすく解説されており勉強になる本。寛容・科学的で受け入れれやすい宗教。ダライラマとの対談内容も紹介されている。
手塚治虫のブッダを読み返したくなった。
利他の精神で意義深い人生を後悔なく過ごすことの大事さが分かる。笑いや楽しみも重要な要素だと感じる。仏教の寛容さと科学的な姿勢、善悪の根拠は動機や目的といった考え方は魅力的。
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池上彰さんの宗教シリーズ。
オーディオブックにて購入、読了。
普段、何となく興味を持っている「宗教」関連の内容だったため、非常に面白く読めた。
インドでの仏教の発祥から、日本での仏教の変化、そして「葬式仏教」と呼ばれるに至った経緯までがとても分かりやすく説明されている。
「仏教」の基本を学ぶには、とても良い1冊だと思う。
仏教の基本的な教え、「人のためになることを続けていけば悟りが開ける、そして自分の自信にも繋がる」という考え方はとても共感できた。
まさに今流行っているアドラー心理学にも通ずる部分があるように感じる。
最近かなり余裕が無く、あまり実行できていなかったので改めて意識していきたいと思った。
聖徳太子が国をまとめるために仏教を取り入れた話、キリスト教を禁止するために檀家制度を導入した話、時として国に影響を及ぼす「宗教」の影響力を改めて感じた。
人の根本的な考え方そのものに影響を与える宗教は、人を救うこともできる一方で、使い方を誤ると恐ろしい結果になると思う。
日本人は確固たる信じる宗教が無いため、何となく心の拠り所を失っている気がする。
そのため、どうしても他人の目が物差しになる。
テーマ的には、遠藤周作さんの「海と毒薬」に近いかなと感じた。
経済的に豊かにも関わらず、自殺率が高い原因もそこにあるような気がしてならない。
心を豊かにするため、今一度宗教との向き合い方について考える時期が来ているように感じる。
自分が何と無く宗教に興味を持ってしまうのも、どこかで救われたいと思っているのかもしれない(笑)
この本とは直接関係ないが、ランニング中にオーディオブックとして聞くなら、小説よりも知識を目的とした実用書の方が良い気がした。
小説は、本として読む方が自分のペースで雰囲気を味わいながらより楽しめる。
実用書であれば、オーディオブックとして流してるだけでも何となく情報が入ってるのでとても良い感じ。
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うーん、基本的にあまり内容は多くない。
ダライラマとの対話も、「日本は日本は」で、我執丸出しなんじゃないかという感じ。まあとは言えダライラマの言葉が載っている点はよい。
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仏教の基本を知るという意味ではわかりやすい。また、日本が仏教国でありながら、仏教のことを知らないという事実を知ることができ、チベット仏教のリンポチェ、ダライラマ法王との対話があり、深みがあります。
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インドにおける仏教の成り立ちと、アジア圏へ広がっていった伝来の過程についての概要を解説した第1章。チベットの高僧:タムトク・リンポチェとの対談、ダライ・ラマ法王との対談が収められた第2章。そして著者:池上彰自身の仏教に対するスタンスが簡潔に書かれた締めの第3章。単行本が発売された2012年に初めて読んだときに、本編で紹介された「この世は苦しみに満ちている(一切皆苦)」という考えで、色々とスッキリしたのを思い出す。所詮生きることは苦しみで、合間合間にいいコトがあるだけなんだと。
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池上彰氏による仏教についての解説本。
氏とチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世との対談の様子が掲載されています。
欧米の多くの人が、仏教=ダライ・ラマ法王と連想するほど、外国ではチベット仏教が浸透しているのだそう。
仏教とはどういう教えなのかという命題をもとに「仏教徒になる必要はなく、よい生き方をすればいい」と説くダライ・ラマ14世。
ダライ・ラマ氏も、仏教についてわかりやすく説明してくれる人であるため、対談のくだりは両氏の話すことにとても納得がいきました。
キリスト教は唯一絶対の神がすべてを定めている一神教なので、聖書の解釈などの違いで宗派ごとに大きな諍いが起こったりしますが、人が生み出した仏教は多様な解釈が存在し、そもそもベースは「無常」なので、大きな争いはないとのこと。
日本仏教でも宗派によっていざこざがないとはいえませんが、それも他の宗教に比べると深刻なものではないということなのでしょう。
日本では、かつて中国から伝来し、国家と結びついた奈良仏教がメインストリーム。
教えの中心の一つが比叡山延暦寺。そこの出身ながら主流から外れたドロップアウト組の法然、親鸞、日蓮、道元たちは、新しい宗派を立ち上げました。
彼らは庶民を対象とし、葬儀を引き受けるようになったことで、世の中に浸透していったとのこと。
今でこそお寺は葬式仏教と揶揄されますが、時代の流れにおいて仏教が葬儀を執り行うのは革新的な取り込みの一つだったというわけです。
仏教に関する基礎知識本ですが、池上氏のかみくだいた解説でとても分かりやすい内容になっています。
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先日、帰省した時に妹からもらった本。
この本を巡って、
なかなか充実した、楽しい話ができたのが
平成最後の夏帰省の良き思い出。
以下、少し内容を。
日本人にとって、
知っているようで全然知らない仏教のお話。
開祖、ブッタのお話から始まって
中国の儒教なんかにも影響を受けて伝わった
日本の仏教について、
日本における仏教の役割など、
箇条書きにすると小難しく感じる内容も
シンプルな言葉で書かれてあるので
すんなりと入ってくる。
さすがは『週間こどもニュース』の解説者。
最近のお寺さんのあり方や、
お葬式、お墓に対する考え方は
まさに諸行無常な感じがするなぁ〜、と思った。
第二章ではチベットの高僧、
タムトク・リンポチェへのインタビューと、
なんと、ダライ・ラマ法王との対談まで。
お恥ずかしい話、
チベットがそんなことになっていて、
チベット仏教がそんなことになっているなんて
知りも、そして知ろうともしてなかった。
これもまた、煩悩だ。
自分から手に取る本ではなかっけど、
この本との出会いはいいご縁だった。
面白かったです。
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★What is Buddhism; explaining by Akira Ikegami, a Japanese journalist
Basic information and ideas of Buddism thinking
Talking report with Dalai Lama
Buddhism for Japanese
I enjoyed learning lots about our country and thinking of Japanese
日本人にとっての仏教とは?
日本仏教の伝来のルーツなど仏教の基本から他の宗教との違い
ダライラマ法王との対談
仏教のもつ輪廻転生の考えや、仏教の心理学的側面などさらさらと読みやすくわかりやすい本でした
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教養をつけようと思い読み始めた。神社とお寺がどっちが仏教だっけというレベルだったが、成り立ちや特徴、さらにはダライ・ラマとの日本に対する対話もあり読み応えあり。日本がほぼ無宗教なのに、なぜ生きていられるのかと言う点については特に議論がなく、もう少し意見が欲しかった。
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前半は仏教への素朴な疑問に答える形式で、仏教の歴史や教え(諸行無常・三毒など最低限の内容)の勉強になった。
インタビューでは、ダライ・ラマ法王が前向きさ、穏やかさ、後悔や悩みはないという潔さなどを体現していて、仏教の目指す姿を見た気がする。
具体的には、仏教のメンタルトレーニング・コントロール法としての側面、押し付けない姿勢など実用性と寛容さを備えているという点が印象に残った。
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タイトルの通り、仏教とはそもそもどんなものなのかがわかる本です。私も宗教に関しては一般的な境遇で、仏教とキリスト教に、人並みに触れる機会はありました。そんな中、社会人として様々なストレスなどを経験するうち、科学的思考よりも、いっそ禅などの仏教的思想こそ、心穏やかに過ごすための知恵なのだと感じるようになりました。仏教についてよく知りたいと思いつつも、よく聞く浄土真宗とか、日蓮宗とか、違いがよく分からない。仏教と神道の違いも分からない。それらを勉強するための1冊目として本書を選びました。
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仏教のことが知りたくなり、入門書として読みやすそうだと手に取った一冊。
専門家の著書ではないが、池上さんなのでわかりやすいし、仏教が知りたいけど、どこを深掘りすればいいかわからなかった自分に適した本を選んだよう。
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インド仏教と日本の仏教との違いが今一つ分かってませんでしたが、ものすごく簡潔に説明されていて「さすが池上さん!」な感じです。
「宗教」と考えずに、「生き方」「考え方」として見れば納得いくことも多い。
仕事、家族、人生など迷った時に、宗教が必要と感じるのも納得です。
「苦しみが生まれるのは、欲によって物を持ちすぎるから」だそうです。うーん、その通り!
健康な体と、健康な精神があれば充分!改めてそんな気持ちになりましたデス。
ちなみにワタクシは宗教上の偏りありませんので、ご了解を。
(2014/7/22)